
「オマエダなヨリイでハグレたのは?」
昭和の中頃、熊谷の小学生たちは春と秋の年に二回、秩父線の電車に乗って西に向かいました。遠足です^_^
彼ら彼女らが何度もお世話になったのが、「波久礼(はぐれ)駅」でした。車窓の山々がだんだん近くなって来る頃には、列車は小前田駅、寄居駅を過ぎ、下車駅の波久礼に到着となります。こどもらはすっかり沿線の駅の名前を覚えていて、3年生ともなれば、冒頭のような軽口が車内を飛び交います。
昨日は、そんな追憶の遠足コースを走ってきました。
関越自動車道花園ICから、国道140号線を10キロほど秩父方面に走り、秩父鉄道の線路が右手のすぐ脇に近づいてきたら、まもなく波久礼駅です。ここで、駅前の信号を左に折れて寄居橋を渡れば、俄然、昭和の遠足気分がよみがえってきます^ ^
橋を渡り終えたら丁字路を左折、風布(ふうぷ)集落にあるみかん山を目指します。その先は渓流沿いのつづら折り。
波久礼駅の敷地内にある駐車場(有料)にクルマを停めれば、自分の足で遠足気分を存分に味わえると思いますし、実際、その価値があるおすすめのハイキングコースです♪
波久礼駅から3キロちょっとで、風布のみかん山に到着。
ここは、北限のみかん産地として知られ、週末になると、どの園の駐車場も満杯になるほどの人気です。みかん狩りは、お土産つきの食べ放題で800円。今年は、12月上旬頃まで楽しめそうだ、ということでした。
かつて風布には分校がありましたが、25年前に閉校になってしまいました。過疎化の波は埼玉の里山にも及んでいるのですね。
美しい風布の集落を抜けて、山道をさらに登ります。するとまもなく、「日本(やまと)水」の案内が現れます。日本水は、名水百選に選ばれた知る人ぞ知る存在、水源までは山道に分け入らなければならないのですが、地元の有志のみなさんが整備して下さった、こんなお手軽な水汲み場もあります。
持参したペットボトルを名水で満たし、さらに進んで釜伏峠を越えました。
登谷山に皇鈴山。少し足を延ばせば、大霧山、堂平山に定峰峠と、人気の低山がいっぱいです。そういえば、以前、一帯の7つの山々を一日で踏破する、「七峰縦走」というイベントがありました。総延長42キロを歩き切った猛者?には、栄光のキャップが与えられました。
もう、そんな元気はないので、クルマに乗って先に進みます。秩父高原牧場が見えてきました。程よく観光化された県営の施設で、お気に入りです。なにより、ここからの眺望は抜群、一見の価値あり、おすすめです!
ここでUターンして、二本木峠方面に戻ります。峠の少し手前で、林道二本木線に入ります。全線舗装された快適なルートです。
牧場の敷地内を、関東平野を見下ろしながら下ります。
6キロほどを走り終えると、埼玉県唯一の村「東秩父村」の坂本集落。近くには、手漉き和紙の体験などもできる、充実した道の駅があります。平日だったにもかかわらず、昨日も結構にぎわっているようでした。
今回のルートは、全行程が舗装路ですので、よろしければ、ポリタンクを持って、気軽にお越しください。
では、また。
Posted at 2025/11/19 08:20:38 | |
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