
4月から勤務形態が変わったこともあって、週2〜3日程度ですが、車で片道50分ほど通勤する日が加わりました。本日、G05での通勤3日目でしたが、いろいろと問題発生。
まず、車自体の走りについては、何の文句のつけようがありません。まだ走行距離が300Km程度なので、エンジンを回してるわけではありませんし、慣れていない部分もあるので、おそるおそる運転しているところもあります。しかし、総じて手足に馴染みやすい車だと直感できます。
一方で、文句があると言えば、コクピットのスイッチ類の大移動と、iDriveオペレーティングシステム7.0でしょうか。
スイッチ類については「慣れ」でしょうから、そのうち慣れるのでしょうが、例えばイグニッションボタンがシフトレバー横に移動しているのに、毎回車に乗ったら、ステアリングコラムの奥のインテリアトリムに手を伸ばしています。大雨の首都高をコーナリングしていた際、シフトレバーを横に倒した弾みで、誤ってDSCボタンを押して解除してしまったり、しかしON/OFFボタンがそこにあることを知らなかったため、再びDSCをONする方法がわからなかったりと、四苦八苦しました。フロントデフロスタースイッチすら、見つけられなかったり…と、若干、直感に反するコクピットなのです。
そして何より、iDriveです。
メーターパネルとか、見た目格好いいですが、アナログメーターの物理的な動きは、平面ディスプレイに映される2Dアニメーションに対して、何倍にも勝る視認性があったことを実感。これ多分、人間の視力の動物的感覚なんだと思います。はっきり言って、メーターパネルのスピードメーター、見なくなります。車速自体はヘッドアップディスプレイでも見られますから、それでもいいでしょうが、デジタル表示ですし、そもそもタコメーターは映りません。メーターの針の動き、私は運転するとき、目で追っていたはずでした。
ナビは、ソフトウェアの仕様なのか、どうやらスタート時に車に仕込まれた通信モジュール(3G網?)が、電波を掴んでいないままだと、GPSは自車の位置を捕捉していても、自宅ですら経路を案内できないようです。山中に行って圏外になったらどうなるのでしょうか。先日は、フラップパネルタイプのコインパーキングで、清算をしたあとエンジンをかけて出車しようとすると、いきなり「ログアウトしました」なるメッセージ。再びログインせよとのメッセージですが、コネクテッド・ドライブの長ったらしいログインIDやパスワードをたらたらと打ち込まなければならず、そのうち再びフラップパネルが上がらないかとヒヤヒヤものです。iPhoneのほうがよっぽど賢く、正確です。
あとは、タッチパネル式になったiDrive画面も、iPad感覚で操作しようとすると、反応の遅さに苛立ちますし、同じく、ステアリングコラムのスイッチや、センターコンソールのスイッチが、突然無反応になったりします。勝手な想像ですが、物理的なスイッチ類で実現していた機能とiDrive上で管理する機能とは、以前は別系統になっていて、エアコンやローラーブラインドといった簡素な機能は、それぞれの「マイコン」で動いていたと思います。ところが、この車はほとんどの機能を、車に搭載されたOSによって管理し、iDriveで操作できるようになっています。
一見、便利なようですが、OSの何かひとつのプログラムに不具合がでると、関係のないプログラムを巻き込んで不安定になることがあり、例えば、設定をいじっていないのに、メーターパネルが勝手に個人設定とは違う画面を表示したり、iDrive上で設定したエアコン温度が全く保存されなかったりと、「バグ」が散見されます。言い過ぎかもしれませんが、家庭用パソコンOSと同じぐらいのレベルの安定性なのかと思います。
車の基幹部分がしっかりしていても、走りとはあまり関係しないこうしたソフトウェアとの融合がかなりお粗末です。コネクテッド・ドライブに至っては、さらに情けない状態で、どうやら毎晩、サーバーが落ちてる様で、ある時間になるとログインすらできません。
パソコンならその程度で良いのでしょうが、車は命を預けている以上、その程度の信頼性や安定性ではいけないように思います。早期にソフトウェアのアップデートを期待します。
BMWという車に、こうした走り以外の部分を期待して乗る輩は少ないでしょうから、良いのかもしれませんが、「走りのよさが削がれる」という意味では放ってはおけないと思います。
Posted at 2019/04/11 23:07:35 | |
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