2019年04月26日
続・iDrive(*追記あり)
前車に比べてG05は、そもそもフロントガラスの大きさが(ずいぶん!)違いますし、コクピットから見えるボンネットの感じも異なるので、前車の感覚でシート合わせをすると、ドライブの度に、足腰に若干痛みが残りました。シートポジションが完全に決まりきるまで、結構な試行錯誤がありましたが、走行距離も1000kmを超えて、身体もようやく車に馴染んだ感じです。
相変わらず、(ドライビングそのものとは無関係な)iDrive OS 7.0のソフトウェア上(エンターテインメント系、ディスプレイの誤表示、無反応)に問題が出ます。ただ、私にとってはそのほとんどがiPhoneとの接続に絡む問題である事が解ってきました。
Apple CarPlayを使ってiPhoneに保存された音楽やAmazon Prime MusicをiDrive上で自由に操作して再生出来るのは素晴らしいものの、車に乗る度、接続し直しや再生機器の選択など、再生までの作業を強いられることがしばしばで(そうでない事もたまにある)、この作業の煩わしいことこの上なし。車を動かし始めてから、接続をしなおす作業をするとなると、これまた危険極まりないのです。
またiPhoneをCarPlayで繋ぐと、走行中に突然接続が切れることがあり、鳴っていた音楽が止まります。そして一旦切れると、そこからかなり頻繁に発生します。これじゃ、ドライビング時の集中力も途切れるので、大変よろしくないわけです。これがiDrive側か、ワイヤレスCarPlayのWiFi接続の問題かは解りません。
ここで、ワイヤレス接続の不安定な問題を回避しようと、iPhoneをUSBで繋ぐことを考えるわけですが、iDrive OS 7.0で提供されるのは、ワイヤレスCarPlayによる接続のみで、USB接続によるCarPlayモードは使えません。USBで接続するとiPhoneとは従来までのiDriveモードでの接続に限られてしまい、この場合だと、6年前から前車E70で実現出来ていた世界と何ら変わらず。
折角高いお金をはらってBMW Connected Driveなるサービスが利用できるようになって、さらに目玉機能のApple CarPlayが使えることで携帯メッセージやグーグルマップ、それに“Hey BMW!”より格段に賢い”Siri”をiDriveやステアリング上のボタンから操作できるのが「iDrive OS 7.0」のウリな訳ですから、これが使えないのは「勿体ない」のです。
ただ、ドライブ中の音飛びだけは避けたいので、音楽再生だけを、以前のようにセンターコンソールボックス内のUSBポートに別途機器を繋いで利用し、音楽再生以外の先進機能をiPhone+CarPlayモードで接続して利用する事にしました。
iPhoneとX5の接続が切れる際も、それは一時的であって、しばらくすれば接続は回復します。メッセージや電話などのサービスは、使う必要があるときにさえ繫がっていればよく、ドライブを妨げる程ではありません。それにE70に乗っていた際、USBポートにワイヤードで繋がってたiPodは、イグニッションボタンを押せば、車を停めた際に再生停止したところから、また勝手に音楽を鳴らし始めていた訳で、出発時のワイヤレス接続の煩わしさなど微塵もなかったのですから、少なくとも、今回もそうあって欲しい訳です。
以前は、コンソールボックス内にiPad miniをiPod代わりに繋げて使っていましたが、ボックスがE70よりも小さくなったため、iPad miniを以前と同じように収めることはできません。たまたま使わなくなったまま、手元に置いたままのiPhone5があったので、iPod touch代わりにしました。
しかし、ここからハマります。まずコンソール内のUSBポートが、これまた通常の形状(USB-A)ではなく、比較的新しい規格であるUSB-Cに変わっています。これまで使っていたApple純正Lightningケーブルでは繋げないので、USB-C対応の新しいケーブルを買うか、A-Cへの変換プラグをつけて接続しなくてはなりません。Apple純正のLightning-USB-Cケーブルはなかなかお高いので、変換プラグを使うことにしました。ところが、手元にあった150円ぐらいの変換プラグでは、iDriveが機器を認識できないことが頻発。接続できても、途中で認識しなくなります。接触不良か、プラグが不良品なのかわかりませんが、そうでなくてもLightningケーブルに変換プラグを繋ぐとケーブルの付け根部分が大層長くなって重くなるうえに、ケーブルの取り回しもよろしくなく、コンソール内のUSB端子をいずれ壊しそうです。そのため「変換プラグ」は諦めて、別途10cmほどの「変換ケーブル」(240円)を買ってきて、Lightningケーブルと接続します。こうすることで、iDriveとの接続が、途中で切れることは無くなりました。
ところが、毎回車のイグニッションボタンを押す度に、やっぱりUSB機器を見失っています。これ、コールドスタート時に限られ、エンジンを止めて、外から車をロックして5分や10分程度してから、エンジンをスタートさせた時はつながったままでいます。これもワイヤレス接続と同じ現象です。USB機器を見失っても、センターコンソールボックスを開けて、ケーブルを繋ぎ直すと機器を認識しますが、コールドスタート時、今度は物理的な接続を毎回やり直すという煩わしさで、問題は振り出しに戻ってしまいます。なお、お高いApple純正USB-CのLightningケーブルだとこのような問題が無いのかどうかはわかりません。
コンソールボックスの接続について、Bimmer Post(https://g05.bimmerpost.com/forums/)に報告されています。そちらには「センターコンソールボックス内のUSB-Cポートではなく、センターコンソール・カップフォルダー前のUSB-Aポートを使え」とか、「iPhoneを画面ロックしないようにしろ」なるアドバイスが書かれています。
カップフォルダー前のUSB-Aポートの利用については、変換プラグも使わずに済み、機器の認識問題の解決に期待が出来そうなのですが、カップフォルダーにがちゃがちゃと機器やケーブルが横たわるのは嬉しくないし、G05では、ワイヤレスチャージングに対応したスマートフォンフォルダがあるのに、そこにケーブルで繋いだ古いiPhoneを置くのは「なんだかなー」です。コンソールボックス内のポートを使わないのは、そもそも後ろ向きな解決なのでこちらは非採用。
一方「画面ロックするな」のアドバイスを試してみましたが、iPhoneの設定画面から勝手に「画面ロック」がかからないようにするも、状況は改善せず、結局、毎回接続は切れます。Bimmer Postのユーザーの書き込みには「これらはiPhoneのUSB-C接続に絡む問題で、BMWよりはAppleが改善する問題」とも書き込まれており、iOSがアップデートされるまでは、お手上げかと思いました。
根気よくBimmer Postの書き込みを探し見てると、iOS11.4.1以降ではUSBアクセサリを使う際の注意点があるようで、USBで接続している際には、ロックがかからないようにするために、設定があるようです。確かに、手持ちのiPhoneには【Touch ID&Passcode】というところに、【USBアクセサリへの常時アクセスを許可する】なる項目がありました。
コレはいけそう!ということで、手持ちのiPhone5を見てみると、なんと最新OSがiOS10止まりであるため、そもそも「設定画面」にはその様な項目がありません。ということで、ロック解除は関係ないのかと、再び諦めかけた時、同じ「設定画面」の「通知センター」というところに目が行きました。
そういえば、携帯SIMを入れていないiPhone5でも、なにやら頻りに通知バーナーがでます・・・やれ「バックアップがとられてない」だの、「使い方のヒント!」とか・・・そのため、音楽再生の画面の手前で操作を求められていることから、この「通知センター」ですべてのアプリの「通知」を一つひとつOFFにしました。さらに、iCloudなど、ネットにアクセスする様々なサービスをOFFにすることで、とにかく画面に要らぬ警告メッセージを出さないようにしました。
そうすると!なんと、USB-CポートにつなげたiPod代わりのiPhone5を、エンジン始動時でも見失わずに、音楽がちゃんとなるではないですか。とはいえ、やはり、何らかのタイミングでiPhoneの画面に「通知バーナー」が表示されると、それ以降のエンジン始動時に、USB-CのiPhoneの音楽が再生されません。
そこで、iPod代わりのiPhoneを「機内モード」に設定しつつも、Bluetoothのみ「ON」にして、本体はUSB-Cポートに繋ぎながらも、iDriveの画面でMediaを選ぶ際、Bluetooth接続で表示されるiPhoneから音楽再生することにしました。ここまでやって、ようやくエンジン始動時でも、問題無く接続し、途中の接続解除や音楽再生の途切れなども無くなりました。
ということで、まとめると
iPhone 8 Plus (携帯電話) → Apple CarPlay接続(WiFi&Bluetooth接続)
iPhone 5 (iPod代わり)→ USB-Cに物理接続、BluetoothでiDrive接続
※ただし、「機内モード(BluetoothのみON)」、「通知バーナー」+「画面ロック」OFF
しかし、コレ、iPod代わりだから良いようなものの、スマホとして使っているiPhoneをUSB接続する場合には、ある意味ではスマホの殆どの機能を殺すことになりそうです。
ま、取り敢えずは一つ解決!
しかしながら残る不満は、ステアリングにあるクリックホイールをつかって、メーターディスプレイやヘッドアップディスプレイに曲目を映し出して曲を選択すると、選択した曲をそればかり繰り返して再生します。(←これもBimmer Postに報告されてます)。この状態になると、再生するMediaを一旦別のものを選択して、再度、選び直すと解決する事が多いです。ただコレ、運転中だと、面倒です。
E70の時と同じように「運転中、今聴きたくない曲が鳴ったら、それをスキップする」というのは、クリックホイールの左右にある矢印(←、→)ボタンをつかって、「曲のスキップ」は問題なくできます。したがって、運転中に「リストから曲を選ぶ」というのは「あきらめる」という、後ろ向きな解決に落ち着くことに。
ということで、すべては解決せず。
いやー、問題だらけ。
Appleやグーグルの自動車業界への進出が大きな話題になる昨今、ICT化の進む「今頃の車」にのって、実際ユーザーが触れる世界は、まるでパソコン黎明期ですか?
かつてWindows95を、あらゆるAT互換機(=DOS/Vパソコン=死語?)で動かそうとしていた頃の話なのか、やれ互換性だの、バグだの、相性だの、ドライバーはまるでPCユーザーの如く、あれこれ小さなコトを気にしないといけないのでしょうか。あの頃毎日拝まされた「ブルースクリーン」とか「爆弾マーク」とか、21世紀になって久しい今更、もう見たくはないのよん。
AppleやBMWが、素敵な未来チックな夢を見せようとしても、今のところユーザーが思うように、ソフトウェアが完全には動いてくれません。見た目ばかりは良くなるけれど、6年前にできていたことから、実はあんまり変わらないのか、と。ここの2週間程は、Connected Driveへのログインや、それを通じたリモートサービスは安定してきたように思いますが。
「走り=Drive」とあまりかかわらない部分、若干、どうでもよくなりつつある「私=i」。走るのに何も不満がでない限り、あとは後ろでご機嫌に音楽が鳴ってりゃ、それでいいな。
ブログ一覧 | 日記
Posted at
2019/04/26 16:23:27
今、あなたにおすすめ