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Kentさんのブログ一覧

2013年05月08日 イイね!

代車4台、一気乗り

代車4台、一気乗りX5のフロントガラスの亀裂のアクシデントは、不運にも、GW直前だったため、フロントガラス交換は休暇明けからの作業スタート。また、ヘッドアップディスプレイ対応のガラスは特注品のようで、入荷に時間がかかったうえに、やっと届いたパーツの質が悪かったらしく、表面の歪みが運転に支障をきたすレベルだったとのことで、再度ガラス交換になったとのこと。結果、ディーラー入庫は10日間にも及びます。その間、担当セールさんが代車を手配してくれていますが、代車といっても、ショールームの試乗車ですから、この間ずっと同じ車を借りられるわけではありません。試乗のリクエストが入ると、車を乗り換えねばならず、ここのところ2~4日毎に車が変わります(セールスさんも、やり繰り大変みたいです)。X5が手元にない間、いろんな車に乗ることができるのは、お客を飽きさせない演出でしょうか、私はすっかりハマっております。

1台目:F10 Activehybrid 5
F10以降の最近のBMWはドライビング・パフォーマンス・コントロールが装備されます。以前、E36にもシフトレバー横に同じようなスイッチがあったのを懐かしく思い出しますが、エンジン回転数によるシフトタイミングをコントロールしていたその頃の代物とはちがって、iDrive画面に映し出されるイメージ図は、エンジン出力からサスペンションまで、ずいぶんインテリジェントなコントロールをしている感じがします。使い方もよくわからないうちは、Comfortモードのままで車の流れに任せて走ります。オプションのエレクトリックダンパーコントロールが装備されていることもあるのでしょうか、かなり乗り心地がよろしいです。Comfortモードでも十分な硬さがあって心地よく、時速100キロを越えようのない首都高では、すべてが完璧にマッチしています。こんなに乗りやすくて、楽ちんなドライブは初体験。年寄りになったら、迷わず選びたい車です。ハンドルはサーボトロニック装備、X5と同じステアリング感覚なので、そう悪くはないです。高価な車なのに、アクティブステアリングが無いのは何故だろうと、ちょっと不思議に思いました(その理由は、後になってわかったきがしました)。

生まれて初めて、BMWのハイブリッドに乗りましたが、モーターだけで走れる場面はそれほど多くないのも事実。あくまで、エンジンのアシストで、燃費を稼ぐのがメインなのでしょう。プリウスのようなエコエコに拘る車ではないようです。ガソリンエンジンそのものは、E92 335iに載ってた6気筒パラレルツインターボN54の進化版、N55B30A-M230(シングルターボ)。流石に借り物ですから、ピークパワーを引き出すことなどできませんので、官能サウンドを聴けませんが、きっと素晴らしいエンジンに違いないでしょう。ちなみにN54エンジンは、フェイスリフトがあったばかりのZ4では、いまだに採用され続けているようですね。

2台目:F10 523i ハイライン
ショールームの駐車場を出てすぐ、あれ?と思いました。Activehybrid5にはなかったアクティブステアリングが、523iには装備されているようで、ちょっとびっくりしました。しかし、それにしてもハンドルが軽すぎ・・・アクティブス・テアリング装備のE92 335iに比べて、ハンドルが異常に軽いのです。自宅に戻ってネットで調べてみたら、これがインテグレテッド・アクティブ・ステアリングなるAWSシステムだと知る。いやいや、ドライバーのステアリングフィール命のBMWもここまできましたか。前輪だけで無く、後輪のキレ角もコントロールしているわけですから、車のコントロールはもはや電子制御の賜物。ハンドル操作はマウス操作のようなものになってしまうのでしょうか。とにかく、車は曲がる曲がるの超オーバーステア。コーナー進入時ハンドルを切るのが遅れがちになっても、ぐいぐい曲がっていきますから、運転が苦手な人でも楽ちんに乗りこなせられるでしょう。一方で、ステアリング操作を愉しむ人間には、ありがたくない機能かもしれません。アクティブ・ステアリングからインテグレテッド・アクティブ・ステアリングへの進化は、これまでとは異なる方向性を目指しているためか、Mモデル同様、排気量やパワーの大きな車には、標準で装備される機能とはなっていないようです。

以前、北京やバンコクでE60に520iというグレードを見かけました。おそらく自然吸気のN42エンジンが載っており、5シリーズには厳しいだろうと思っていました。車は年々でかく、重たくなるトレンドですから、新しい5シリーズにターボになって載せられた4気筒(N20B20B)であっても、荷が重いのではと思っていました。しかし、その予想はあっさりと裏切られました。都内を走るのも、高速走るのも、何のストレスも無いです。素晴らしい。唯一不満を感じるとすれば、アイドリングストップからのスタート。積極的にアイドリングストップして燃費を稼ぐわけですが、信号待ちからのスタート時、若干おいてきぼりを喰らいます。Activehybrid5がブレーキから脚を離すと、すぐにモーターでスタートし、しばらく走り出してからエンジンがかかるのとは違い、523iでは足をブレーキから離し、エンジンがかかってクリープしてから、アクセルを踏みこんでスタートする訳ですから、ちょっとした”間”が存在します。なれてしまえばどうってことのない”間”ですが、これを受け入れられるかどうかで、Activehybrid5に価値を見出すかどうかが決まると言えます。つまり、アイドリングストップして欲しくない時にはエンジンスタートボタン下にあるエンジンオートストップ回避のボタンを、ドライバー自ら押さねばなりません。例えば、交差点の左折時、歩行者が横断歩道を渡り切るのを待つような場面で、にじり寄る様にゆっくりと歩行者をやり過ごしながら左折する場合、完全に車を止めるとエンジンが止まることがあります。エンストさせたみたいでカッコ悪いし、またエンジンがスタートするのに"間"が空いて、左折のタイミングを逃します。なので、こんな時にはエンジンオートストップは回避せねばならず、その手間が煩わしいといえば煩わしいです。その点、モーターがアシストするActivehybrid 5は何も考える必要がありません。それさえ除けば、日常使用の5シリーズには523iの4気筒ターボで十分です。

3台目:E92 320i M Sports
セールスの心憎い演出です。320iクーペのLCIモデル、エンジンは4気筒のN46B20です。コクピットに座った瞬間、かつての335iクーペで過ごした5年の月日を思い起こさせます。セールスに、やっぱスポーツクーペがお気に入りですか?と聞かれて、惚れ込んで乗っていたはずのE92 335iを、いとも簡単にE70 X5に乗り換えてしまったことを思い出し、涙が溢れそうになりましたが、スタートボタンを押して、エンジン音を聞いたところで、車としては、やはり別物なので、センチな気分も深刻にならずに済みました。

今回のGW後半、この代車で箱根に出かけました。2リッター、ノンターボのエンジンですから、高速での追い抜きをかけるにはハンデがあります。追い越し車線をびゅんびゅん飛ばす輩に道を譲りながら、走行車線の流れに乗って走ります。そういう乗り方なら、本当に静かで、居心地のよい車です。履いているミシュランPilot Sports 2 RFTは、ブリジストンのような、路面の状況によって常に何かしら存在感を前面に押し出してくる、”目立ちたがり”のスポーツタイヤとはちがって、地味で目立たない、素直で余裕のあるタイヤでした。好印象です。

箱根を上がる国道1号も、夫婦2人+犬2+荷物程度なら2リッターでも余裕たっぷりです。鼻先が軽いことで、余計に軽々と登っていく印象です。峠をがんがん攻めるわけでなければ、ゆっくりとワインディングを上がる際、335Iクーペだと、アクセル操作でのパワーコントロールがやや難しく、アクセルを空けぎみ、オーバースピードでコーナーをひとつ登ってしまって、慌ててアクセルを戻したとすると、エンジンブレーキがかかって急激に直進力を失い、一方で行き場を失った遠心力のせいで、次のコーナーへの進入はダメダメになりがちです。しかし、パッケージとしてのこの車は、非常に乗りやすいということをあらためて感じました。確かにオーバースペックな18インチホイールではありますが、この車で重いのはそもそも足下だけ。したがって車全体の重心移動が大きくなく、コーナー進入も出口も、自分の思い通りに車を操れます。

体に染みついたスポーツクーペを操る感覚はそう簡単に消えません。鼻先の軽さ、ステアリングの素直さ、スポーツタイヤがもたらすがっつりのグリップ感、どれをとっても体に馴染んだ感覚と共鳴していました。

ひとつ気になったのは、車の至る所にコストダウンの形跡が見られるところです。LCI前の335iクーペだってお世辞にも高級感溢れる車内とは言えませんが、コクピットパーツやシートなど、小さなところまでしっかり作り込まれていましたので、ああ、地味だけどコストかかってるな、という感じはしました。それが320iクーペだと、見るからにプラスチックの成形が安っぽく、実際の質感も貧素なのです。グレードの問題か、LCIモデルでは製造コストを削減しているのかは解りませんが、最も醜かったのは、両ドアのボディとの接合部分の溶接。まるでこれじゃ、軽トラだよ、って感じでした。

4台目:F10 528i M Sports
首都高をSportモードで走行して大失敗。全然ダメです。助手席の嫁は車酔いしました。Comfortモードで走ると、他の2台のF10試乗車と同じく、快適にクルーズできます。M Sportモデルは特別なサスペンションを装備していますが、Sportモード、Sport+モードはワインディングのみ、カントのついた高速道路の高速コーナーには出番なし。カタログによるとオートマチックトランスミッションも、特別なものが載っているようですが、前2車F10ノーマルとの違いを見いだすことはできませんでした。この車にもインテグレテッド・アクティブ・アクティブ・ステアリングが装備されていますので、コーナーでの車の挙動はオーバーステア気味です。

エンジンは523iと同じ形式が載っていますが、60馬力ほど大きく、出力だけみるとX5 35dと同じ245馬力です。だからといって、523iと比べてものすごくパワーを感じるかというと、それ程でも無く、エンジンのアドバンテージを感じる場面がありません。一方で、ガラスサンルーフ付きのこの車は、ハイラインの523iから比べると車体重量は40キロ増。それ程大きな重量ハンデを背負ったわけではないのに、528iはブレーキが随分貧弱な感覚があり、深くブレーキしないと、車がなかなか止まりません。Activehybrid5のサンルーフ付きモデルは、523iに対して230キロの重量増なので、おそらくもっと強力なブレーキが装備されていることが予想され、実際ブレーキはかなりしっかり仕事して、安心感と余裕を感じました。528iの方は、BMWの特徴でもあるよく止まるブレーキという印象が全くありません。残念です。トータルで考えると、528iはバランス悪く,523iはとてもバランスが良いと言えます。

総括:
ということで、以上4台、妻の送迎のため、高速30分+地道15分の同じルートを毎日往復。比較がとてもしやすかったです。敢えてこの4台のなかから将来乗る車を1台選ぶとしたら、ロングクルーズに向いた、そして余裕のあるActivehybrid 5となるでしょう。しかし、実際には523iで十分で、アイドリングストップの問題は、積極的に523iを否定する理由にはならない気がします。E92 320iは・・・やはり335iクーペがよかった。

以上、誤解・偏見たっぷりの試乗レポでした。
Posted at 2013/05/08 22:06:07 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2013年05月04日 イイね!

走行2,000km超、インプレッション

走行2,000km超、インプレッション納車から1ヶ月。出産ぎりぎりまで仕事する妻の送迎が毎朝の日課になり、走行距離はすでに2,000キロを突破。ここまで乗って、ようやく車に慣れたというか、少なくともタイヤとサスはあたりがついてきた感じです。エンジンもそろそろ慣らし終了というところでしょうか。

ところでGW、飛び石が原因でフロントガラス交換へ。不幸にも当たり所が悪く、ガラスモール付近、エッジから1センチ当たりを直撃したため、一発で亀裂、即アウト。工場入りとなりました。その顛末についてはまた後日。

まずは、不満なところから。

以前も書きましたが、E92 335iクーペにあって、E70 X5 xDrive35dに無いのはアクティブステアリング。したがって、右左折、駐車時など、ステアリング操作量は格段に増える訳ですが、そこで気になることは、ステアリング・ホイールの握りが細いこと。前車はM Sportsステアリング・ホイールでしたので、ぶっといステアリング・ホイールは、握りの柔らかなレザーが巻かれていたわけですが、Dynamic Packageが施されたX5には、E92よりはすこし細めのスポーツレザーステアリングホイールで、堅めのレザー。手触りが随分違います。好みの分かれるところですが、どちらかといえば、E92についていた柔らかめのレザー・ステアリングが好み。

そして、シート。 X5もレザーのスポーツシートですが、ネバダレザーの表面は若干固めの肌触り。E92のダコタレザーも最初は固めの肌触りで、保湿クリームのメンテナンスを数年繰り返して、ようやく良い質感になっていったので、ネバダレザーも時間とともに馴染んでくるとは思います。しかし、座り心地、体のホールド感が、圧倒的に335iクーペのシートの方がよい。X5にはランバーサポートもなく、レザーに覆われたクッションも、若干堅い感じがします。今回は奥さんの出産までの納車が条件だったため、流石にカスタマイズで3〜4ヶ月待つことは出来ませんが,、運転する度に直接触るところなので、多少コストや時間をかけてでも、シートやステアリングホイールは拘りたかったです。次回車を手にする際には,BMW Individualのメリノレザー又はナッパレザーを手にしたいと思っています。

車の重量から来るドライビングスタイルの変更は避けられません。アクセルを踏み込んで車をスタートさせる瞬間,335iクーペだと、加速をはじめるとシートに体がすーっと吸い込まれ、くせになる極上の感覚がありました。X5だと、これがよろしくない・・・頭が、ぐわん、と上下左右に振られる感じ。車高の高さもあり、車が前後方向で揺れるピッチングの大きさを感じざるをえません。アクセル操作が不慣れな頃で、サスがまだまだきちんと機能していない走行距離数百キロ以内だと、ピッチがもたらす車の挙動が大変不愉快。街乗りだと、信号待ちなどでストップアンドゴーを繰り返しますから、体には相当な負担でした。この車ではロケットスタートなど不向き、重量のハンデを感じずにはいられません。とにかく走り出しは急発進とならないように、また止まるときも細かくブレーキングするなどで、巧く車を抑えることで、スムーズな運転を心がけねばなりません。流石にピッチの不愉快さは、1,500キロを超え、サスがしっかり馴染んできたところで、少し改善されました。コーナリングでのロールは、高速・低速でもうまく抑えられていますが、サスについては、まだまだ満足できません。時速60〜80キロぐらいでの走行すると,首都高の継ぎ目を巧くこなせていない感じ、ダンピングの挙動もまだまだ不愉快なところがあります。

高速を走るとき,やはり室内は五月蠅いです。これはエンジン音というより、20インチタイヤ(ブリジストン、Dueler H/P sports RFT)のせいですね。

そして目下,最大の不満は、大きさ(車幅=1,990mm)です。自宅の地下駐車場は問題無いですが,出かけた先の駐車場にこまります。コインパーキングなどのフラップ板式の駐車場,その殆どが、車幅1.9m制限となっていますから、止めて止まらないことは無いですが、狭いスペースに止めて,万が一隣の車の扉にぶつけられても文句が言えません。神経質になりすぎかもしれませんが、できる限りゲート式のパーキングや、施設に付属した大きな駐車場を探さねばなりません。でかいことは最初から解っていましたが、やはり(気)苦労します。

さて、それでは気に入っているところを。

まずは,エンジンです。E92 335iクーペ搭載のN54B30ツインターボの306psに比べると、X5 xDrive35dのパワートレインはパワーダウンですが、N57D30Aの245psは、十分な馬力とリッチなトルクで2トンを超える巨体を突き動かします。ディーゼルですから、構造上、回転数をあげようと踏み込んでも、ガソリンエンジンのように瞬間的に速度が伸びることはありません。その代わり、踏み込むと若干のラグを伴って、ロケットのような恐ろしい加速が起こります。まさに,爆発的です。高速で追い越しをかけるぐらいであれば、がつんと踏み込むよりは、ギアを落として、ちょっとアクセルを開けるぐらいで十分なのです。ガソリンエンジンとエンジン音やエキゾーストノートについて比較してはいけませんが、ディーゼルのネガティブイメージを吹っ飛ばす、素晴らしいエンジンです。

また、ぶっといタイヤがもたらすコーナーの安定性=オンザレール感は、何とも言えぬ歓びがあります。ドライビングポジションが高いこともあり、かなりの高揚感を得られます。

見た目は現行5シリーズ(F10/11)、世代的にはE92と同世代のコクピットデザインではありますが、iDriveがダイヤルとボタン1つだった335iクーペからは、ナビが一新され、電装品の操作性が随分練り込まれた感じがします。Bluetooth電話,USBオーディオなどが充実し、便利です。

それにセレクトパッケージに含まれる、オートマチック・テールゲート・オペレーションは、雨天時には屋根代わりにもなるリアゲートを、離れたところからリモコンキーで開けることができ、大変便利。ラゲッジスペースが余裕たっぷりあって、荷物の出し入れも今まで以上に楽になりました。そして何より、気に入っていることは広い室内に、乗り降りのしやすさです。

こうして書いていると、ネガのほうが多いように思えますが、この車,本当にとても良い車です。E92 335iクーペからE70 X5への乗り換えは、まさに対極にあるキャラクターの車の乗り換えですから、最初は色んな意味で「違和感」を覚えるのは致し方ないことでしょう。E46からE92に乗り換えた時も、相当な違和感を持ちました。ただし、解決しがたい不満をE70に感じているとか、致命的な欠点があるとかではありません。要は,何を比較対象にしているか、ということが決定的な問題点なのであって、この車自体、多分,誰が乗っても直ぐに、いい車だと解ると思います。

完全に手に馴染むまでには、もう少し時間はかかりそうですが、とても愛着を感じ始めています。
Posted at 2013/05/04 23:00:04 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2013年04月01日 イイね!

納車日の予報は雨、しかし雨は最後まで降らず。

予定通り、無事にX5の納車日を迎えました。

E92, 335i Coupeの納車は5ヶ月まったことに比べれば,仮契約から、あっ、というに間にこの日がやって来ました。とはいえ、その間、妄想を膨らませつつ、さまざまな情報を集めながら、この日をまっておりました。

新宿のデパートで奥さんと生まれてくる子のための買い物をいくつか済ませ、営業さんから、いつでもどうぞとの電話。ランチを済ませてからDに向かいます。デパートの地下駐車場にとめられたE92に乗り込み、4年半前に、はじめてN54B30に火入れをしたあの感動を、かみしめながら、自身最後のエンジン始動。

ぶぉん,と何とも言えぬ,重低音を出した後,軽快に回り始めるエンジン音に、一瞬センチな気分になりました。スポーツクーペな生活もこれで終わり,いい夢見ました。今まで、本当にありがとう。

さて程なく,Dに到着し、いくつか書類の記入。そしていよいよご対面。

Dの地下には、駐車場のまぶしすぎる蛍光灯に照らされたブラック・サファイアの車体が、不思議な光沢を放ちながら、我らのX5が佇んでおりました。近づくにつれ、その巨体に驚くばかり。奥さんがX5とE92と並べて写真を撮りたいというので、営業さんがわざわざ、ショールーム前の駐車場にとめた我らのE92を、X5のある地下駐車場までまわして、列んで駐車。記念撮影しました。

さて、X5 xDrive35d Blue Performance。コクピットに座って、一連の操作についてレクチャーを受けます。

まず、コクピットの変化では,トランスミッションのシフトレバーが変わったこと。シフトレバーの操作が半機械的なものから、完全に電子的なものに変わったことで、運転中に左手をシフトノブに添える癖を直さないと、不意に「N」に入れてしまう危険があるので,気をつけねばなりません。

またiDriveはE92から、コントロールボタンが独立した後期タイプに変わったことで、若干慣れるのに時間がかかりそうですが、USB接続による音楽プレイ、ミュージックBOX機能,Bluetoothによる携帯電話接続など新たに加わった機能を使うのも、わかりやすく出来ていそうです。またヘッドアップディスプレイについては、とくに設定せずとも機能します。

コクピットデザインは、世代的にはE92から大きな変化はないので、途惑いはありません。なので営業さんの、レクチャーもすぐに終了です。

短い間ですが非常に良くしてくれた営業さんに、深くお礼をいって、いよいよX5始動。
自宅までの短い道のりですが、簡単なインプレを。

様々な試乗レポート、みなさまのインプレにあるとおり、アイドリング中でさえ、これがディーゼルであることを気がつく人は少ないと思います。車内にはエンジン音が轟くことはなく、アクセルの反応も素速いものです。

ただ、やはり2.2トンの巨体の重さを全く感じないか、というとそれはウソで、E92から比べると比較的重心が高い位置に移ったことで、以前と同じ機敏さは求められません。

そしてこの車の最大のネガティブは、「アクティブ・ステアリングが非装備」であることです。

なんと、ガソリン車には標準装備なアクティブ・ステアリングは、xDrive35d Blue Performanceにはオプション設定すらないということ。ディーゼル車にのみ、設定がないのは何か理由があるのでしょうか。

E92に乗っていたときに、アクティブ・ステアリングの悪い側面として、必要以上に前輪のタイヤ溝の減りが早いことを感じていましたので,アクティブ・ステアリングの良さに両手を挙げて賛成しているわけではありません。X5のカタログには一応、XDrive35dには車速感応パワステ装備と書いてあるのですが、やはりこの巨体。右左折や車庫入れ時にアクティブ・ステアリングの助けがないのは、苦労します。はいているタイヤが20インチというオーバースペックなものですから、無駄に摩耗させるよりは良いかもしれませんが、E92, 335i Coupeで5年近くスポイルされてきましたから、大変です。

自宅到着後、地下の駐車場でいろいろと細かい設定を済ませ、あらためてブラックサファイアの巨体を眺めてみます。思った以上によいです。

クーペに乗っていた頃からすると、運転の仕方を含めてライフスタイルが大きく変わりそうです。

でも、それで良いんでしょう、きっと。
この車で、良い歳を取りながら、家族の思い出を作っていきたいと思います。
Posted at 2013/04/01 00:51:01 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記
2013年03月11日 イイね!

人生は新たなステージへ:X5 xDrive35d BluePerformance Dynamic Sports Package

人生は新たなステージへ:X5 xDrive35d BluePerformance Dynamic Sports Package50,000kmを超えて円熟期。7月末に2回目の車検がやって来ます。クーペとはいえ,E92 335iは、4シート,広いラゲッジスペース、何より余裕たっぷりなエンジンパワーを持っていますので、実用にも、ドライブでも、私も奥さんも、十二分満足している車です。しかしながら、事情が大きく変わったのは、奥さんの妊娠でした。

とはいえ、今すぐ乗りたい車は無く、まして現在モデルチェンジが急速に進むBMWなので、子どもが生まれて取り敢えずは今のE92の車検を通しておいて,少し落ち着いたぐらいで車をファミリーサイズに代えようか、その頃にはハイブリットな選択肢ももっとあるだろうし、といったぼんやりしたイメージしかありませんでした。

日曜日午後、買い物帰りに時間があったので、取り敢えずE92につくベビーシートを先に見ておこうと,ディーラに立ち寄ることにしました。かねてからX5に関心のある奥さんは、現行車種のX5(E70)の大きさもチェックしたいとのことで、ウェブで検索して、展示車のあるところへ。

しかし、ここで現実を知ることに。

セールス曰く、女性一人では抱っこした子供をベビーシートに乗せるのはかなり大変で、仮にキャリー可能なベビーシートでも2ドアの車で、車高の低いE92で、毎回後部にISOFIXシートを付けるのを考えると、車移動は夫婦揃った時でないと厳しいとのこと。

無知な私は、助手席にベビーシートは付けられない事など知らず、誕生後の託児所、保育園の送り迎えは、私か奥さん独りでも、何とかなるだろうと、かなり甘く考えておりました。

そんな時、目の前の展示車X5は、4ドアなのは勿論、適度な高さがあってベビーシート問題には最高のソリューション。今後増えるであろう移動時の荷物や両親を乗せた移動を想定すると、これから我が家の生活においてE92では対応しきれない場面が多々。しかし奥さんがこだわったX5新モデルも、実際には来年まで待たねばならず、一方、出産まではあと3ヶ月後で、待った無し。

奥さんの申し訳なさそうな表情を見たところで、E92維持の方針はすでに、瓦解。夫、白旗。
現行モデルX5、BMW初のクリーンディーゼル車、購入へ傾倒。

あとはニヤリな奥さんが交渉開始。希望の色、オプションすべて満たした車体が現在船上とのこと。3月ということもあり、かなりの値引きとサービスを引き出す妻。訪問から2時間、仮申し込み終了。
3月最終日に納車予定となりました。

X5 xDrive35d BluePerformance
ブラック サファイア メタリック
ブラック レザー ネバダ
ダイナミックスポーツパッケージ
セレクトパッケージ
イノベクション・コーティング

ということで、突如、人生は、新たなステージへ突入。
父親になることにまだまだ実感のなかった私にとって、家族が増えることの意味を違った側面から思い知らされた一日。

とはいえ、残り少ないE92の走りを堪能せねば。
そして、これまでの思い出に感謝です。
Posted at 2013/03/11 09:42:46 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2011年12月12日 イイね!

6気筒の3つでミスファイヤ

ある朝のこと。エンジンを始動すると、かなりのガソリン臭とともに、エンジンからものすごい振動が。車は地下の駐車場においてあるので、閉鎖された空間では、エグゾーストからの臭いは、比較的容易に分かります。エンジン異常を知らせる黄色ランプが示されたので、すぐにエンジン停止。しばらくして再始動するも、やはり改善せず。3度目の正直で、エンジンをリスタートしてようやく通常モードに。翌日も全く同じ症状。エンジンの始動がうまくいきません。

とりあえず、Dに連絡し入庫が決定。とりあえず、家に戻って車を止める際、若干ふかして、エンジンの回転数をある程度あげてからエンジンを止めるようにすると、その翌朝は普通に始動。ということで入庫までの数日は、エンジン停止前のふかしで切り抜け、1週間後に入庫となりました。

診断結果は・・・2、4、5番シリンダでミスファイヤの痕跡とのこと。以前対策をとられた、エンジン内燃料高圧ポンプの問題とは無関係。しかしなぁ、このエンジン、トラブル多すぎです。結局、毎年入庫してます。

エンジンアワードを受賞した優秀なエンジンが自慢のN54でしたが、最近はちょっと自信が持てません。
Posted at 2011/12/12 20:20:42 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

プロフィール

「月曜日、G05白ハーマンフロントスポイラー装備車とすれ違った@新宿。しぶっ!」
何シテル?   03/16 17:41
いじるより、ドライブが好きです。お勧めスポットなど、皆さんと交歓できればいいなと思っています。
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