
輸入車の電装品はなかなか融通が利かないものですが、その際たるものがオーディオでしょう。とはいえ、iPodというものがこの世に出てから、音質にさえ拘らなければ、自分の所有する全ての音楽を、手軽に車の中に持ち込むことができ、聴きたい曲がいつでも聞けます。
我が家の335iクーペは、納車時にディーラーオプションのiPodインターフェイスを取り付けました。使い勝手はいまいちな部分(ランダムプレー中のスキップが、演奏中アルバムの次の曲に移ってしまうとか、全ての曲を頭からスクロール表示出来ない、遅いなど)はありますが、手持の音楽は全てiPod-iTunesで管理しているので、部屋に持ち帰ったiPodは常に新しい曲にアップデートされ、好きな曲でご機嫌なドライブが出来ます。そして何より、iDriveからアクセスできるスマートさですね(ダッシュボード内にiPodはほったらかしですが・・・)。
妻が独身時代のっていたSLKでは、社外ナビのハードディスクに一生懸命CD突っ込んで、音楽を保存していたらしいのですが、生憎、それらをそのまま335iに引き継ぐことは出来ず、妻はドライブ中、もっぱら私のiPodを鳴らしてドライブしていました。とはいえ、ドライブ中は自分の好きな曲を聴きたいのが人情というもの。妻の手持ちCDは50枚ほどなので、それらを新たに保存するように、余っていたiPod nano (1st generation, 2GB)を差し上げました。
パソコン不得手を自称する妻のこと。CD50枚分の曲ファイルのパソコン取り込みは、妻が外出中の私のお仕事に・・・泣。
実際、50枚のCDを、AACフォーマット(高音質:128kbps)で取り込むと、全ファイル合計が2.3GB程に。これだと、微妙にiPod nanoの容量には収まらず。帰宅した妻に「iPod nanoに収まるように1.8GB分、好きな曲選んで」と言ったところで、妻の「はぁ?」な反応は目に見えているわけで、nanoに入りきらず溢れた曲をどうするのか、思案のしどころでした。
ふと思いついたのが、ディーラーで言われたDVDドライブの活用。08年モデルの我が家の335iクーペには、CDとDVDドライブの2段構成で、トランク内にCDチェンジャーがついてます。CDチェンジャーはiPodインターフェースで置き換えた関係で、機能としては全く死んでいるわけですが、殆ど使わないセンターコンソールにあるCDとDVDドライブの機能はそのまま活きてます。
納車時に営業さんのナビの説明に、「iDriveのDVDドライブはDVDロゴはついていても、残念ながらDVDビデオはご覧になれません。ただ、DVDディスクにパソコンでMP3ファイルを保存すると、そのまま音楽を演奏できますよ」といわれたのを思い出す・・・ってことは、片面ディスク・4.7GB分のMP3ファイルが保存できるはず・・・50枚分のCDが1枚のDVDに全部入るじゃん。
早速、ネットで調べてみると、E60などでは、それが出来るモデルと出来ないモデルが、製造年で別れているらしく、E92でも出来ないモデルがあるとか。さらにファイルをDVDに上手く保存しないと、iDriveに曲名やアーティスト名が表示されないらしい。いろいろ調べた結果、以下の2点がポイントらしい。
1,パソコンで音楽ファイルの保存先を、(フォルダ:アーティスト名)>(フォルダ:アルバム名)>(それぞれの曲ファイル)という階層にして、生のDVDディスクに焼く。
2.ファイルを保存するディスクは「DVD-Rディスク」でも可だが、「DVD-RWディスク」を使う。そうすると、DVDドライブがディスク内を頻繁にシークすることがなく、動作音が静か。
その他、一旦ディスクを焼き上げてから、後日追記したファイルは階層表示されないとか、最大のフォルダ数は255とか、ディスクのメーカーによっては相性があるとか・・・。ま、何も考えず、取り敢えずチャレンジしました。
CD50枚をiTunesに取り込んだ際、保存されているファイルは「AAC」フォーマットなので、それらを「MP3」フォーマットに変換します。出来上がれば、iTunesを使ってMP3ファイルだけをそのままDVDに焼くこともできますが、この場合、できあがったディスク内の構成が、「1」の様にはならないんです。ならば、「Music」フォルダ>「iTunes music」フォルダにある、アーティスト名のフォルダ・その中のファイルを直接DVDディスクに焼くのが確実。
ただし、iTunesで保存されているファイルを「AAC」フォーマットから「MP3」フォーマットに変換した直後の状態で、「iTunes music」にライブラリとして保存されているフォルダをDVDに保存すると、AACファイルとMP3ファイルが混在したままですから、曲ファイルが2重に存在して、4.7GBの容量オーバーの可能性。
DVDディスクにはAACファイルは要らないので、それらを取り出すために、一旦「iTunes music」フォルダごとデスクトップへコピー。Finder(windowsならエクスプローラー?)からコピーした「iTunes music」フォルダ内のファイル検索=拡張子「.m4a」のファイルを検索=AACファイルをリストアップ、コピーされたフォルダ内から全AACファイルをゴミ箱へ捨ててしまえば、デスクトップに保存された「iTunes music」フォルダ内にはMP3だけが残ります。
デスクトップの「iTunes music」フォルダの名前を好きな名前に置き換えて、「右クリック」から「DVDに焼く」オプションを選択、ディスクが作成され始めて、1時間ほどで完成。あとは出来上がったディスクを、車のコンソールにあるDVDドライブに挿入すれば、勝手に音楽が鳴りだします♪
試行錯誤を繰り返し、妻の留守中の時間全部をつかって、ようやく苦労の血漿ディスクが出来あがりました。
ということで、猫も杓子もiPodの時代、愛車にiPodインターフェイスが必須のように言われておりますが、なにぶん純正インターフェイスのオプションはお高いです。700〜1000曲程度が1枚のDVDに保存できますから、ジャンル毎にDVDディスクにファイルを焼いた方が断然安上がり、もちろん、生のDVDディスクは150円程度で売られていますから、お手軽です。シーン毎に曲のジャンルでディスクを選ぶ方が、iDriveからiPodをのろのろと操作・検索するより、効率的ですねー。
妻に差し上げたiPod nanoは役立たず・・・結局、リビングのZeppelinに差し込まれ、自宅オーディオ機になりました。とはいえ、これで妻のドライブがご機嫌になるようで、めでたし、めでたしです。
Posted at 2009/09/12 12:49:25 | |
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