
今回は車とは直接関係のない、非常にくだらない、かつ人によっては退屈な内容なので、興味がない人は 読み飛ばしてください。
「走りを忘れた大人たちへ」というキャッチフレーズのCMがありましたね。

運転免許を取得して間もない頃は「走り」に熱中していたものの、月日の経過とともに その頃のアツい思いを忘れてしまっていた大人たちへ・・・という意味なのでしょう。
今回は1980年後半に、それとは全く逆に運転免許を取る前に、走りに目覚めた少年のお話です(笑)。
私(Out Run少年)は、小学生の頃にセリカXX愛に目覚めてからというもの、いわゆる カーキチ少年(死語)としての生活を送ってきました。今の私の愛車であるA70スープラが発売されその熱はクライマックスを迎えました。
ちょうどこの頃ですね。当時はA70スープラデビューのすぐ後にエアロトップ追加、ワイドボデーのターボリミテッド追加と矢継ぎ早にマイナーチェンジされていた記憶があります。
とはいえ、高校生であるOut Run少年は夢の車A70スープラに乗れるわけもなく、これらのカタログを眺めるしかなす術がありませんでした。
しかし 「ステアリングを握りたい」、「車を操ってみたい」「走りたい!!」という高校生にしては邪な願望を持っていたのも事実でした(自分の家にあるサニーじゃダメなんすよ・・・)。
そんなOut Run少年が高校生の頃、うつつを抜かしていたのがこれでした。

これ何か分かります?タイトーというゲームメーカー(インベーダーを世に送り出したゲームメーカーです)が製造していた「フルスロットル」という アーケードゲームです。アーケードゲームなので家庭でプレイすることはできずに、ゲームセンターに設置してあったものです。
しかしながら 当時の私が通う高校には「よい子はゲームセンターなどの遊技場に行ってはいけません」という校則があったのです。今でこそゲームセンターはアミューズメントパークと様変わりし、 ファミリーも訪れることができる明るく楽しいプレイスポットになりましたが、当時の ゲームセンターは「暗い、怖い、臭い(タバコのケムリ)」の3Kがそろう危険な場所だったのです。怖いお兄さん達がカツアゲなどをするという話もよく聞いていました。
しかし「走りたい病」に完全に冒されていた当時のOut Run少年は学校の帰りにこっそりと悪戯を重ねていたのでした(笑)。しかも当時は、生徒指導担当の先生が放課後にゲームセンターに見回りに来るということがよくあり、店内からその姿を遠巻きに確認すると、店番のおばあちゃんに「ばあちゃん、裏口借りるね!!」と言い残して、裏口から一目散に逃走するという蛮行もしておりました(もう時効ということで・・・)。今はそのゲームセンターもすでになくなっています。時代ですね・・・。

ちなみに「フルスロットル」の画面がこちら。

プレイヤーは真っ赤な前期FCのドライバーとなり、まさに キャノンボールの如く市街地を他の車と競走する設定です。前述のかわいらしいFCをモチーフにした筐体も当時のOut Run少年には魅力的なシロモに映ったことを覚えています。

しかもこの FC、Low ⇔ Highを切り替える シフトノブの先端にシルバーのボタンがついていて、このボタンを「ポチッとな」と押すと、「 ニトロ」が稼働するというギミック もついていました。ニトロについては、すでに「よろしくメカドック」でその魅力に取り憑かれていたので、Out Run少年にもろに刺さりました。しかもこのニトロを稼働させると、かわいらしいFCは爆音とともに時速500km/hまで加速する直線番長に変身するのです(確かFCは直線番長ではなくハンドリング重視のマシンだったはずなんて野暮なことは言いっこナシで(笑))。しかもこの筐体、FCの動きに合わせて前後左右にムービングするので臨場感もありありでした。いわゆる「体感ゲーム」ってヤツですね。
Out Run少年はこの「フルスロットル」という アーケードゲームにどハマりし、「走りたい病」をクールダウンさせていたのでした。

この「フルスロットル」のコースは、市街地 ステージだけでなく 山岳ステージやトンネルステージなど バラエティに富んでいて、本当にステアリングを握って走っているような錯覚を起こさせ、私の「走りたい病」を満たしてくれたのでした。
気が付けば ゲームセンターでも1コインクリアするぐらいのそこそこのプレイヤーになっていました。ゴールシーンではドライバーが FC をスピンターンさせ、リトラを作動させるとともにタバコをくゆらして一服するというシーンがあります(道路のど真ん中に駐車して,、後続車は突っ込んでこないのだろうか(笑))。しかもタバコをポイ捨てするという今では考えられない演出もありました(今では真っ先にカットされますね)。

エンディング画面。映画のワンシーンのようなエンディングです。アーケードゲームも車と同じように 当時はプログラミング技術が黎明期だったため、いわゆる「見せ方」で勝負していた、とてもアツい時代だったようです。BGMも最高だったのを覚えています。
この「フルスロットル」、なんと今年に入ってswitchに移植されてるんですよね。懐かしくなってつい買ってしまいました。このゲームは実はあまり日の目を見ることなく、次のこの作品に受け継がれていきました。

「チェイスHQ」という作品です。「フルスロットル」と違い、ターゲットとなる適者にぶつけて停車させるとラウンドクリア という ユニークなゲームでした。「フルスロットル」よりこちらの方がメジャーなゲームだったようです。
「フルスロットル」は、ゲーム業界でもマイナーな扱いを受けていて、知らない人も多い作品などですが、私にとっては車好きの私の熱に応えてくれた、忘れられない思い出のひとつです。
ちなみに 当時のOut Run少年は「フルスロットル」以外にも手を広げていました。
「フルスロットル」に対して対照的なドライブゲームの金字塔と呼ばれるこの作品。

セガエンタープライゼスの「アウトラン」です。
「フルスロットル」がB級的な扱いだったのに対し、「アウトラン」はまさにドライブゲームの王道でした。でも私は完成された「アウトラン」より、作りの荒っぽい「フルスロットル」の方が好きだったな・・・。

このゲームにもはまってしまって、そこそこのプレイヤーとなってました(笑)。いくら100円玉をつぎ込んだのだろう・・・。だから今でもテスタロッサが好きなんですよね。
実は車だけでなく、バイクゲームの手を出しておりました。

知っている人いるのだろうか・・・。セガエンタープライゼスの「スーパーハングオン」という作品です。

このゲームはスピードが280km/hに達してスーパーチャージャーボタンを押すことによって、スピードを324km/hまで加速させることができるというギミックはついていました。当時はそう言った ギミックが流行っていたのですね。
こうしてOut Run少年は「走りたい病」に対して、アーケードのドライブゲームで欲望を満たしていたのでした。
そしてOut Run少年も高校を卒業し、青年となった ある日のこと。

80スープラ発売。これまで セリカXX・A70スープラと受け継がれてきた伝統から方向性を変えたスープラの発売です。時代の流れとはいえ、私にとっては「あぁこれで自分のセリカXX・スープラ熱も終わったということだな」とやや寂しい気持ちになったことを覚えています(決して80スープラを批判・否定するわけでもなく、あくまで「自分にとって」というところですので、誤解がないようにお願いします)。
しかしそれから20年余りの月日が経ち、青年はすっかりオジサンになり、今に至っています。

変わってないじゃん(笑)。私自身、まったく成長していないということですな・・・。