
先日、群馬県太田市にあるSUBARUビジターセンターへ行ってきました。
BRZに乗り始めてから、一度は訪れてみたかった場所。
今回は愛車のルーツを辿る「聖地巡礼」、そして久しぶりの「大人の社会科見学」です。
まずはビジターセンターでSUBARUについてのレクチャーから。
SUBARUの歴史やクルマづくり、現在の事業について説明を受けた後、いよいよ群馬製作所矢島工場の生産ラインへ向かいます。
現在、矢島工場ではフォレスター、アウトバック、トレイルシーカー/bZ4Xを生産していますが、その中でフォレスター/アウトバックの最終組立ラインと検査ラインを見学しました。
印象的だったのは、ラインを流れるクルマの多くが輸出向けだったこと。
矢島工場で生産されるクルマの約9割が輸出向けとのこと。その説明を裏付けるように、ラインを流れるクルマの多くが海外仕様でした。

工場見学を終えた後は、ビジターセンターの展示へ。
歴代のスバル車が並んでいて、ここはクルマ好きなら時間がいくらあっても足りません。
現在のBRZから歴代のレガシィ、アルシオーネ、レオーネ、スバル1000、スバル360など、SUBARUの歴史を実車で辿ることができます。

中でも個人的に印象に残った一台が、P-1(すばる1500)。
1954年に完成した富士重工業初の乗用車です。
「すばる」という名前が初めて使われたクルマでもあり、今につながるスバルの原点。
車好き歴も長くなり、大抵の車は見たことがあると自負していますが、そんな私も初めて見ました。
案内の方曰く、現存車はこの一台のみとのこと。
この一台からスバル車の歴史が始まり、巡り巡って今、自分がBRZに乗っていると思うとなかなか感慨深いものがあります。

そしてもう一つ、今回印象に残ったのがスバル360の石膏モデルです。
量産に向けた車体デザインを検討するために作られた、実物大の石膏モデル。
今ならコンピューター上で設計・検討するような部分を、当時は実際に人の手で削りながら形にしていったわけです。
表面には削った跡や線がそのまま残っていて、完成したスバル360とはまた違った迫力があります。

そして、その石膏モデルから生まれたスバル360の実車も展示されています。

日本機械学会の「機械遺産」に認定された1958年製の車両。
石膏の塊から、あの独特の丸いボディが生まれ、実際の量産車になっていった。
完成車だけではなく、その「生まれる前」の姿まで残されているのが非常に面白い展示でした。

さらに輸出仕様のスバル360も。
日本で生まれた小さな360が海を渡り、アメリカを走っていたことが分かる一台です。

そのほか、スバル1000、レオーネ4WDエステートなど、後のスバルにつながっていく重要なモデルも展示されています。

もちろん水平対向エンジンの展示も。
クルマに載ってしまえば普段見ることのできないものですが、こうして単体で見ると、水平対向エンジン独特の構造がよく分かります。
BRZに乗るようになって「水平対向」という言葉は以前より身近になりましたが、その実物をじっくり眺めるのも面白いものです。
ビジターセンターを後にして、最後に向かったのがSUBARU群馬製作所本工場。
ここはBRZの生産工場でもあります。
つまり、自分のBRZの生まれ故郷。
自分のBRZでその場所まで来てみると、
「このクルマもここで造られ、ここから出てきたんだな」
と、少し感慨深いものがあります。

せっかくなので本工場をバックにBRZを一枚。
SUBARUのラッピングバスとも偶然一緒に撮影できました。
今回、レクチャーを受け、実際の生産ラインを見て、その後にSUBARUの歴史を展示車両で振り返り、最後はBRZの生まれ故郷へ。
順番としても非常に面白い見学でした。
BRZに乗っていなければ、ここまで興味を持って訪れることもなかったかもしれません。
一台のクルマをきっかけに、そのメーカーの歴史や技術、そして実際のモノづくりにまで興味が広がっていく。
なかなか濃い「大人の社会科見学」になりました。
そしてBRZに乗って、また一つ行ってみたかった場所を訪れることができました。
Posted at 2026/08/09 19:31:04 | |
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