出てこなくなったドリンクホルダー修理 ~2/2~
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
1時間以内 |
1
さて、原因を突き止めるべく、バネ的な機構はどこかと探していると…、あった、これです。
何とぜんまい式の板バネが使われています。へぇ~、全く想像できず。珍しい。
2
ホルダをワンタッチすれば、前に押し出す仕事をしているのがこの部分。
金属が巻きつけてあり、これをセロテープのように引っ張ると、元に戻ろうとする反力がはたらき、ホルダを手前に押し出すという原理。
つまり、普段ホルダが格納されているときはテープは伸びきった状態。
手前に出てきたときは写真のように巻きついた状態になっていると。
私生活のなかでこれが使われているのは、巻き尺(メジャー)ですね。あれはこの金属テープに目盛が打ってあるわけです。
3
では、なぜホルダが出てこなくなったかというと、、、
写真は、この巻き尺の先を固定している部分ですが、ここに引っかかるはずの金属テープがすぐに外れてしまうのです。
巻き尺本体はホルダがスライドすることで一緒に移動するのですが、金属テープの先端だけはここに固定されて動かないようになっていないとダメです。それが巻き尺と一緒にここも動いてしまっていたことが原因と判明。
説明しにくい・・・
4
再び、ではなぜここに固定できなくなってしまっているのか?
おもむろに裏側を見ると・・・。
ウゲェッ!! 爪割れとるやんけ!
よく見たらその下の細い爪も折れているのでは?・・・
固定する部分の樹脂パーツが経年?劣化で割れてしまっています。
っていうか、今回も分解してる最中にあっちこっちの樹脂パーツの割れを発見しました。最初に外した正面のパネルも外す時に一部爪が既に割れていたり、ホルダの中身もここ以外に細い部分が4カ所ぐらいポキポキ折れているのです。(自分の作業ミスで折ったのもありますが・・・)
構造自体は職人気質が感じられるほど凝ってて、とても感心したのに、これはいけません。しかも対策品でしょ?
あかんて。
5
しばらく睨めっこした後、細い棒があれば何とか固定できそう、と。
試験的につまようじをあてがうと・・・いけるじゃないかい!ナイスだ。
(えー、ほんとにこれでいくつもり!?ローテクにも程が・・・)
試験的に、と書きましたが、このときは旅行先のスーパー銭湯の駐車場で早朝、オープン待ち時間が暇だったのでやり始めたこともあり、つまようじしか頼るものはありませんでした。よって、これが試作品であり完成品 (笑)
6
つまようじをちょうどいい長さにカットして、試しにホルダをスライドさせてみる。
ちゃんと金属テープの先端は固定されています。よしよし。
7
全体像はこんな感じです。
つまようじは完全に隠れてしまうので、普段は全く見えません。
カムフラージュのために黒のマジックで塗る必要すらありませんね。
8
取り外しと逆の手順で車両本体にセット。
動作確認・・・
よっしゃ。完璧!
今回は幸い手元にあった材料で超ローテクな手法で応急処置ができました。あのつまようじがどこまで持ちこたえられるか、がカギとなります。まさに命綱ですね。
BMWは内装の材質、組み付け、等にもう少し開発の余地があるように思います。どの代でも簡単にミシミシと低級音を発生するとか、すぐに割れる・折れるとか、キズがつきやすいとか、やっぱり気になりますから。
デザイン、質感といった表面的な部分は◎だけどね。
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