
20代前半のころは、車なんて動けばいいと思っていました。
スズキのアルトから始まって、カリブ、プリメーラ、サニーなど。
特にこだわり無く車を選んでいました。
ところが25歳のころ、運命の出会いがありました。
仕事の先輩が乗っていた、ローバーミニ1300の助手席に乗せてもらったんです。
これがもう、衝撃的。
国産車や現代の車とはまったく違うダイレクトなフィーリングに、一瞬で虜になってしまいました。
絶望の1台目と、奇跡の出会い
それからほどなくして、1代目のローバーミニ1300(グリーン・インジェクション車)を中古で購入しました。
でも、今思えばこれがかなり状態の悪い個体だったんです。
何度もJAFを呼ぶ羽目になり、苦労の連続。
極めつけは、購入して1年も経たない車検のときでした。
買うときは店長さん曰く、
「当分大きな消耗品交換とかもないように完璧に整備された車です」
なんて言われていたんです。
それなのに、出てきた見積もりは50万円以上。
さすがに心が折れて、そのお店への不信感も有り1代目ミニは手放しました。
でも、ミニへの執着心は消えなかった。
良い個体を探していた矢先、仕事で知り合った高級外車ディーラーの代表の方から電話が来たんです。
「フェラーリオーナーが持っていたミニ1000が下取りで入ったけど、見てみる?」
早速見に行くと、そこには美しい黒の車体。
前オーナーはフェラーリやポルシェ、シトロエンなどを所有されていた方。
その中の1台として大事にされていたそうで、ピカピカの室内保管で低走行。
まさに「ほぼ新車」の状態でした。
恐る恐る値段を聞くと、代表が笑いながら一言。
「本当は●●●万円で売りに出せるんだけど、◯◯君なら60万円でいいよ!」
即決しない理由、ないですよね(笑)
盆栽のように愛でた6年間
その2代目のミニには、車体価格が安く済んだ分、とにかく手を入れました。
ハイカム化にセンターマフラー、10インチ化、ツインキャブ化、強制オーバーヒート対策などなど。
細かいボタンやキャップまでメッキパーツに変更したりと、言い出したらキリがないほど。
でも、この車はとても調子が良くて、6年間一度も致命的な故障がなかった。
本当、極上の個体だったんです。
今これだけの程度とカスタムの車を探したら、500万円以上はしそう。
今でも街中でローバーミニを見かけると、自然と目で追ってしまいます。
まあ、昨今の酷暑であの後付けクーラーに乗るのは、想像するだけで恐ろしいですけど(笑)
結婚、そして現実へ
そんな素晴らしいミニ1000でしたが、結婚を機に降りることになりました。
趣味車としては最高。でも、実用車としては厳しい面もありました。
例えば、真冬の夜に妻から「駅まで迎えに来て」と言われたとき。
すぐには出せません。
30分前にはエンジンをかけて暖気を始めないと、キャブがカブってまともに走れないんです。
たった2キロ先の駅に行くのに、30分前から準備が必要。
夏は夏で、後付けクーラーだけでは車内はサウナ状態。
私は納得していましたが、妻はそうではないわけで。
結局、ミニを仲間に託して、ホンダのアコードに乗り換えました。
※当時、発売されて間もないNEW BMW MINIにはなぜか触手がうごかなかった。
アコードは人生初のオートマ車。
クーラーも効くし、冬でもすぐに走り出せる。
車としての「当たり前の機能」に、本気で感動してしまいました。
ただ、なんていうのか・・運転する楽しみ・喜びはあまり感じませんでした。
結局アコードは、手放すまでほぼノーマルのまま乗りました。
移動手段としてはとても快適な日々でしたが、ミニのときにあった「次は何をしようかな」とニヤニヤする毎日は、どこかへ消えてしまっていました。
また、つづく。
Posted at 2026/05/09 10:24:58 | |
所有歴 | クルマ