
Apple MusicをUSB接続にしたところ、これまでBluetooth接続では使っていなかったラウドネス2が、一番自然に感じるようになりました。
低音にほどよく迫力が加わるだけでなく、63Hzをイコライザーで持ち上げた時に発生していたドアのビビりもほとんど気になりません。
これまでラウドネスは、
「音に迫力は出るけれど、少し派手になって聴き疲れしやすくなる機能」
という印象を持っていました。
ところがUSB接続では、その印象が大きく変わりました。
なぜ迫力が増えているのに自然に感じるのか。なぜドアもビビらないのか。
その理由が気になり、SpectrumViewを使って実測してみることにしました。
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◯Bluetoothではラウドネスを使わなかった
これまでApple MusicはBluetooth接続で使用していました。
純正DIATONE SOUND.NAVIと純正スピーカーの組み合わせで、自分好みの音になるまでイコライザーを何度も調整しました。
目指したのは、
・ボーカルが前に出すぎない
・長時間聴いても疲れない
・低音は量より締まりを重視
という音です。
その頃もラウドネスは何度か試していますが、
・全体的に迫力は増す
・高域も少し強くなる
・雑味が増えたように感じる
・長時間聴いていると少し聴き疲れする
というものでした。
そのため、Bluetooth接続ではラウドネスはOFFで使用していました。
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◯USB接続にすると音の印象が変わった
その後、Apple MusicをUSB接続で聴くようにしました。
Bluetooth用に作ったイコライザーをそのまま使ってみると、最初に感じたのは
「少しやかましい。」
ということでした。
Bluetoothではちょうど良かったバランスが、USBでは高域も低域も少し主張が強く感じます。
そこでUSB接続に合わせて、イコライザーをもう一度最初から調整し直すことにしました。
中高域は比較的早くまとまりましたが、最後まで悩んだのは低音でした。
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◯低音を増やすとドアがビビる
63Hz付近を少し上げると、
・キックの迫力
・ベースの厚み
が増えて、かなり好みの音になります。
ところが、その代わりにドアの内張りがビビり始めました。
その時は正直、
「やっぱりデッドニングをしないとダメなのかな。」
と少し諦めかけました。
63Hzを戻すとビビりは収まります。
しかし今度は低音の厚みが足りません。
迫力を取るか。
ビビりを我慢するか。
そんな状態になってしまいました。
◯試しにラウドネスをONにしてみた
そこで試したのがラウドネスです。
Bluetooth接続ではあまり好印象ではなかったため、正直あまり期待はしていませんでした。
まずはOFF、1、2を実際に聴き比べてみました。
◯ラウドネスOFF
低音は締まっていますが、USB接続では少し物足りなく感じます。
全体のバランスは悪くありませんが、もう少し厚みが欲しいという印象でした。
◯ラウドネス1
低音が自然に増えます。
変化は控えめで、違和感はほとんどありません。
◯ラウドネス2
ここで印象が大きく変わりました。
・低音に厚みが出る
・音全体に迫力が出る
・高域も少し明るくなる
そして一番驚いたのは、
63Hzをイコライザーで上げた時のようなドアのビビりが、ほとんど気にならなかったことです。
さらに、Bluetooth接続でラウドネスを使った時に感じていた雑味もほとんど感じません。
同じラウドネスなのに、USB接続ではとても自然に聴こえました。
ここで、
「ラウドネスは実際には何をしているんだろう。」
という疑問が生まれ、耳だけでは判断できないと思い、実際に測定してみることにしました。
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◯測定環境
今回の測定は、イコライザーやラウドネスによる変化を比較することを目的に行いました。
車両
・スバル フォレスター Advance(SKE A型)
・純正DIATONE SOUND.NAVI
・純正スピーカー
音源
・USBメモリに入れたピンクノイズ
測定機材
・iPhone
・SpectrumView(スペクトラムアナライザー)
測定条件
・エンジン停止
・窓全閉
・エアコンOFF
・ボリューム20固定
・測定位置:センターコンソールのアームレスト上
今回は運転席での聴感評価ではなく、設定変更による違いを比較することを目的として、測定位置を固定しました。
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イコライザーを実測してみた
まずは、イコライザーが実際にどの帯域へ影響しているのかを確認しました。
USBピンクノイズを再生し、各バンドを1つずつ変化させながらSpectrumViewで測定しています。
一般的なグラフィックイコライザーは表示されている周波数だけが変化するように思われがちですが、実際には前後の帯域にも影響します。
今回の測定でも同じ傾向が確認できました。
(イコライザー帯域対応表を掲載)
例えば63Hzを変更すると、63Hzだけではなく40〜90Hz付近まで変化します。
250Hzや500Hzも同様で、表示されている数値だけを動かしているわけではありませんでした。
また、実際に聴いた印象は次のようになりました。
・31.5Hz:測定では変化するものの、純正スピーカーでは体感差はほとんど分かりませんでした。
・63Hz:低音の厚みに大きく影響します。ただし上げ過ぎるとドアのビビりが発生しました。
・125Hz:低音の量感が変わり、純正ドアでは変化が分かりやすい帯域でした。
・250Hz:こもり感が大きく変わる、一番効果を感じやすい帯域の一つでした。
・500Hz〜4kHz:ボーカルの距離感や聴き疲れに影響する印象です。
・16kHz:少し上げるだけでも高域がかなり明るく感じました。
測定結果と聴感を合わせてみると、「表示されている周波数だけを調整している」というより、ある程度の幅を持って音が変化していることが分かりました。
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◯ラウドネスも実測してみた
続いて、
・ラウドネスOFF
・ラウドネス1
・ラウドネス2
を比較しました。
最初は「低音だけが増える機能」だと思っていましたが、測定結果は少し違いました。
ラウドネス1では低域が少し持ち上がり、ラウドネス2ではさらに変化が大きくなります。
一方で、変化していたのは低域だけではありませんでした。
高域側も持ち上がっており、Bluetooth接続で「少し派手になる」と感じていた印象とも一致します。
つまりラウドネスは、
低域だけを強調する機能ではなく、音全体のバランスを変化させる機能
という印象でした。
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◯それでもドアはビビらなかった
ここで一番不思議だったのがこの結果です。
63Hzをイコライザーで持ち上げると、ドアの内張りはビビります。
ところがラウドネス2では、実測でも低域は増えているにもかかわらず、同じようなビビりはほとんど感じませんでした。
さらに、高域も持ち上がっていることが確認できたにもかかわらず、Bluetooth接続で感じていたような雑味もほとんどありませんでした。
測定結果を見ると変化していることは確かです。
それなのに、実際に聴くと印象はまったく違います。
このあたりは、実測だけでは説明しきれない部分なのかもしれません。
◯現在の設定
実測と聴感を繰り返した結果、現在は以下の設定で落ち着いています。
上記イコライザー設定に加えてラウドネスは2に設定
Bluetooth接続の頃と比べると、中高域を少し整理しながら、ラウドネス2で低音の厚みを補うような調整になりました。
現時点では、この設定が一番自然に感じています。
まとめ
今回の検証は、USB接続で音の印象が変わったことがきっかけでした。
Bluetoothではラウドネスは好みに合わずOFFで使っていましたが、USB接続ではラウドネス2が一番しっくりきました。
実測では、ラウドネスは低域だけでなく高域側も補正していることも確認できました。
一方で、今回の検証では答えが出なかったこともあります。
ひとつは、
なぜラウドネスでは63HzをEQで持ち上げた時ほどドアがビビらないのか。
もうひとつは、
Bluetoothでは雑味が気になったラウドネスが、USB接続では自然に感じたのか。
どちらも実際に聴いて、測ってみても、まだ理由までは分かりませんでした。
デッドニングが必要なのかなと思っていたところで、まったく違う結果になったのは少し意外でした。
同じように低音が増えているのに、なぜ結果が違うのか。
なかなか不思議です。