何故Z4のストップランプは割れるのか

E85Z4のストップランプは良く割れます。
Z4の仕様ですから仕方ありませんね！これはディーラーでも言われる常套句なのですが、本当に普通に使用していて割れるものなのでしょうか？
今回の車検に合わせて交換しましたので、取り外したストップランプを調べてみます。
新しくE85 Z4を購入された方の参考になれば幸いです。

三分割してみた左側１／３です。
小さなヒビがあるように見えますが、ほぼ裏側のスポンジとクリアパーツの隙間でヒビ割れているように見えるだけです。
ボルトの締め付けは比較的緩い状態でした。

中央部です。
上下とも縁の部分が複数箇所ひび割れており、真ン中には縦にヒビが入っています。
もう…バキバキに割れていますね。
その為、車検には不適合となります。
ボルトの締め付けは極めて強く取り付けてありました。

右側３分の１です。
左側と違い、こちらは端の部分と下側の縁に大きなヒビが入っています。
先端部分も圧力に負けて剥離したようにヒビが入っています。
ブログにも書きましたが、こちらはボルトが空回りするほど強く締め付けられていた方です。

全体を見渡すと、共通する割れ方として、全て車体側からの圧力で割れていることが伺えます。
ディーラーさんの作業手順を想像すると、普通に考えると最初に中央部のナットで締め付けて固定されたと思います。
次に割れていない左側のナットを締め、ボディの湾曲にフィットさせるように右側を思い切り締め付けたのかな？
それでもなかなかボディに密着しないので、右側のボルト固定部分のプラスチックが削れて空回りするまで締め付けちゃったのかな？
状態から想像するとこんな感じでしょう。

写真を見て頂くと分かるとおり、Z4のストップランプは、ボディと接する部分が、ご覧のようにアーチ形状となっています。
や
自分で装着してみると分かるのですが、このアーチ形状は、決してボディとピタリと合致する訳ではありません。

ある程度のテンションで締め付けて、スプリングと接合面のスポンジでボディに密着させる方式です。

今回の３箇所のひび割れ具合の違いは、装着するボルトの締め付け強度の強さと比例していました。
特に中央部と右側は強くボディに押し付けられていました。
実は、Z4のハイマウントストップランプは、取り付け、締め付けにスプリングを使用しているため、際限なく締め付けてしまいがちです。

結論
Z4のハイマウントストップランプ交換作業は、ディーラーに任せず、ご自身の手で実施されることを強くお薦めします。

自分でやってみると分かるのですが、なかなかボディとストップランプが密着しないため、水の侵入が怖くて、ついつい強く締め付けてしまいがちです。

クリアパーツは紫外線で劣化しますので、強い圧力がかかっている部分は、直ぐにヒビ割れします。

どうしても怖い場合は、コーキング材で水対策をされた方が宜しいかと思います。

尚、弱ったクリアパーツに衝撃は厳禁ですので、トランクをそっと閉める配慮はやはり必須です。