●名称:FORD(Superformance) GT40MkII A …1966年製GT40MkII(7Lエンジンを搭載)の復刻版(米国Superformance<以下、SPF>社製)です。
◆GT40の歴史解説(盟友Dan Gurneyさんの記事引用)
1960年代のアメリカのビッグ3間での「モータースポーツに関わらず、利用せず」といった紳士協定を突然破棄したフォード(会長:ヘンリー・フォード2世、社長:リー・アイアコッカ)は、当時ル・マンを始めとしたスポーツカーレースで常勝中のフェラーリの買収を試みるも、総帥エンツォの反発により失敗に終わる。
そこで、イギリスのローラ社を設計者エリック・ブロードレイもろとも買収。
当時F1で流行していたモノコック構造をいち早く取り入れたローラGTをベースに「フォードGT」(GT40の名称は、後に全高40インチ<正確には40.5インチ>から記者によってつけられた愛称)を開発する。
フォードGTは、優れた最高速を発揮するも(主にトランスミッションの)耐久性に劣るためレースでの成績は振るわず、1964年のル・マンもリタイヤ。
そこで初期の4.2L、4.7Lに換えて7Lエンジンを搭載したMkIIが作られ、翌65年のル・マンでは優れたパワーによる圧倒的なスピードでレース初盤をリード。
しかし、またもやリタイヤでレースを終える。
だが翌66年ル・マンには多数のMkIIをワークスチームのシェルビ-・アメリカン、ホールマン・ムーディー、アランマン・レーシングに分散させて参戦。三度目の挑戦にしてフェラーリを下し、念願のル・マン初勝利をMkIIの1,2,3フィニッシュで決める。
翌67年はMkIVにてル・マン2連勝を飾るも、翌68年からスポーツカーレースのエンジン排気量制限が導入されたため、フォード社自身でのレース参戦はなくなり参戦の中心はジョン・ワイア率いるプライベートチームのガルフGT40 MkIに移るも、68、69年同一車によるル・マン連続優勝の快挙を成し遂げる。
◆GT40の各タイプの特徴
1.FORD GT(40)(MkI):前期のワークスマシーンおよび市販レーサーバージョンと後期のワークスマシーンがある。
前期はアルミ製255CID(4.2L)その後鋳鉄製289CID(4.7L)にコロッティ製4速MTを、後にZF製5速MTを組み合わせる。
後期は、289CID(4.7L)と5L以下のレギュレーション一杯の502CID(4942cc)エンジンにZF製5速MTを組み合わせる。
リアカウルがスリークな前期とワイドタイヤにあわせてファットなリアフェンダーを持つ後期がスタイル上の判別ポイント。
2.FORD GT(40) MkII:7Lエンジンにフォード自製T-44 4速MTを組み合わせる。
リアカウルが数多くのダクトによりMkIに比べマッシブなデザインになっている。
3.FORD GT(40) MkIII:市販車バージョン。
右、左ハンドルがあり、シフトレバーは、サイドシルにあった他のモデルとは異なりセンターにあり、内装も豪華バージョンもあった。
4.FORD GT(40) MkIV:シャシーの材質がアルミハニカムに変わり、空力を考慮し今日のル・マンレーサー風デザインの元祖ともいえるスタイルになったモデル。エンジン、トランスアクスルはMkIIに準じる。
5.GT40 MkV:フォードからGT40の名前や生産の権利を買ったSafir社が作った再生産モデル。詳細はMkIに似る。
◆単なるレプリカではなく復刻版という解釈について
レプリカといわれるものの中には、既存のクルマのスキンを変えただけのモノやオリジナルの構造を無視してパイプフレームを自作して作るモノなど様々なタイプのクルマが存在します。
しかし、SPFのGT40はオリジナルと同一構造(スチールパネル製ツインチューブモノコックによるセンターセクション+スチール角パイプまたはスチールパネル製前後サブフレーム+FRP製前後カウル)、同一ディメンジョンを持ち、90%以上のパーツの互換性を誇るため、現在新車で手に入るGT40(レプリカを含む)の中で最も質が高いとの評価を受けています。
そのため、現在「GT40」の名称の権利を(フォードから譲り受けて)持つSafir社が、このクルマがGT40と名乗ることを正式に認可しており、またオリジナルが持つシャシーナンバ「GT40P○○○○」の続き番号のシャシーナンバーを持ち、さらにSAAC(シェルビ-・アメリカン・オートモーティブ・クラブ)の『WORLD REGISTRY of COBRAS & GT40s』に1台毎詳しく(オーナー名、住所、購入ルート、車輌詳細スペックなど)登録されます。
この点から、私はSPF GT40については一般的な“レプリカ”とは一線を画し、限りなくオリジナルに近い存在として“復刻版”という表現でご紹介しております!
因に、私のクルマのカラーリングは、1966年のルマン24時間レースの優勝車輌(ゼッケン2番/GT40-P1046/C.SHELBY率いる「SHELBY AMERICAN TEAM」)をイメージしております。