
以前旅行や出張でドイツに来たときに、どうしてドイツのクルマはこれほど汚れたままなんだろうと不思議に思っていました。
実際にドイツに住んでみると、なかなか綺麗に保てない事情が分かってきました。
まずは、環境的に非常にクルマが汚れやすいこと。
大都市の住宅街でも街路樹が多く茂っているので、クルマに乗らずとも、樹液や花粉、虫がかじった葉の破片などが始終降りかかっており、それが通り雨で流れることなく蓄積していきます。
更にアウトバーンを走ると、羽虫や昆虫が200キロオーバーでフロントウィンドウとフロントバンパーに当たって命を落としていき、この汚れは高圧洗浄機でもなかなか落ちません。
一番の問題はなかなか洗えないこと。
ドイツでは、自宅や公共の場所での洗車が禁止されています。
理由は、クルマについていたワックスやオイルが、洗ったことによって地面に流れ環境に良くないため。
同じ理由で、オイル交換や、ラジエター液の入れ替え等も、地面に染み込む場所ではやっていけないことになっています。
では、洗車場にいけばどうでしょうか?
もちろんドイツにも洗車場はたくさんあります。
しかし、騒音等にセンシティブなお国柄、ほとんどの店舗は日曜日休業、平日は夜8時までの営業となっています。
また、ここでも高圧洗浄機からでる指定された洗剤でしか洗えず、持ち込みのカーシャンプーや、ホイールクリーナーも環境負荷が高いため使ってはいけないことになっています。
もちろん、高圧洗浄機で有名なケルヒャーの生まれた国ですから、郊外に住んでいて隣家と離れて暮らしている裕福なドイツ人はこっそりと自宅で洗車しているようです。
写真は会社近くのガソリンスタンド併設の洗車場にて。
きれいなクルマで出かけたいのは世界共通で、金曜日のお昼過ぎから洗車場は混み合います。
こちらのオートバックス的なお店ATUや、ホームセンターでは固形ワックスがあまり売ってないので、日本からスーツケースに入れて持ってきたワックスを使っています。
通り雨の多いドイツでは、カラッと晴れているような日でもアウトバーンを走ってるとスコールのような雨に遭遇することが多いのですが、固形ワックスだとボンネットやルーフなど空気の流れがスムーズなところは綺麗にはじいてくれて汚れにくいのが嬉しいです。
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海外の自動車事情 | クルマ
Posted at
2016/07/05 21:30:44