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SUTEBUの愛車 [ロータス エスプリ]

エスプリのデザイン

投稿日 : 2009年01月07日
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エスプリは、その形からフェラーリとよく間違えられるのですが、実際に乗ってみるとフェラーリとはかなり性格の異なるクルマです。というのも同世代のフェラーリがエレガントな存在で、助手席に美女の乗せて走るのが似合うクルマなのに対して、エスプリはどちらかというと体育会系の乗り物。男がひたすら走るためのクルマという感じなのです。構造的にもレーシングカーに近いのかもしれません。

エスプリの先祖はロータス7。その生まれ変わりがロータス・ヨーロッパ。その後継車として登場したのがエスプリです。サーキットやワインディングを得意としながら、GT的な高速性能も兼ね備えています。とはいえ、より小型のエリーゼの方がタイトコーナーは得意ですね。

写真はGT3の後姿。ノーマルのGT3はマフラー左出しですが、わたしのは右出しに変更しています。テールレンズはAE86と同じものです。しかし色などはロータス専用になっているそうです。近づいてよく見るとテールレンズにTOYOTAのロゴもあります。

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■ジウジアロモデル 1976~1987年
エスプリのはじまりは1975年に発表されたジウジアロによるデザイン。1976年よりリリースされましたが、この最初のモデルは「S1」(シリーズ1)と呼ばれていて、今でもこれがエスプリの最高傑作というファンも多いです。また、このクルマはボンドカーとしても有名ですね。潜水車に変身するのが印象的でした。ミッドシップレイアウトならではのロングノーズ、ショートデッキスタイル。リトラクタブルライトという点でも20世紀のエキゾチックカーらしいスタイリングですね。このS1は2Lの直4NAエンジン。後にS2(2.0NA)、S2.2(2.2NA)、ターボHC(2.2キャブターボ)、ターボHCPI(2.2機械式インジェクションターボ)、S3(2.2NA)と進化し、87年まで生産されます。このジウジアロモデルの最終形はエアダムスカートやダックテールタイプのスポイラーなど、エアロパーツを身にまといます。映画007の『ユア・アイズ・オンリー』(1981年)で再びボンドカーとして登場したのはターボモデルです。
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■ニューシェイプ 前期型 1987~1993年
1987年に、エスプリはモデルチェンジを迎えます。デザインは当時ロータスに在籍していたピーター・スティーブンス率いる社内デザインチームによるもの。写真はわたしが以前乗っていた88年モデルです。ピーター・スティーブンスは、後に最強のロードカーといわれるマクラーレン F1のデザインを担当したことで有名になります。このモデルチェンジ後のエスプリは、日本では「ニューシェイプ」と呼ばれ、海外では「スティーブンスモデル」と呼ばれることもあります。

<ニューシェイプ前期型モデル>
・HC(2.2NA)87~90年
・HCターボ(2.2キャブターボ)87~90年
・HCPI(2.2ターボ+機械式インジェクション※1)87~88年
・TURBO S/GMP4(2.2ターボ+MPFI※2)88~91年
・SE(2.2ターボ+MPFI+チャージクーラー)89~92年
・X180R(上記レース仕様)91~93年
・スポーツ300(前期型最強仕様ホモロゲ)1993年

※1:BOSCH Kジェトロニック
※2:MPFI=Multi Point Fuel Injection
   デルコ製の電子制御インジェクション

映画『プリティウーマン』や『氷の微笑』に登場したモデルはSEです。このモデルはエスプリの最も台数の売れたヒット作でした。正確には89~90年がターボSE。91~93年がSEというモデル名になります。
93年にはかの"SPORTS 300"が登場します。限定わずか50台。日本にもいくつかも個体が存在しますが、ボディの補強、ブレーキ強化、300馬力のエンジンと、そして大型のリアウィングにオーバーフェンダーという何もかもスペシャルなモデル。S1と同じく、これが史上最高のエスプリというファンも多いです。
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■ニューシェイプ 後期型 1993~2005年
そして、93年にエスプリはマイナーチェンジします。93年登場のS4は、これまでのモデルに比べて丸みを帯びたバンパーが特長で、以後V8モデルにも同様のスタイルが継承されます。写真はわたしのエスプリGT3ですが、基本的にS4とよく似ています(S4にはリアスポイラーあり)。93年のマイナーチェンジ後のデザイン変更はバンパー以外にないように見えますが、実はホイールベースが短くなっています。リアゲートひとつとっても寸法が異なっていて、ボディーパネルはほとんど別モノになっています。
また、マイナーチェンジ後のモデルに乗ると全く別のクルマのような印象です。マイナー前はわりとストイックな雰囲気ですが、S4以降はパワステもありますし、剛性感も増していて現代のクルマと比べても遜色ない仕上がりになっています。

・S4 (2.2ターボ MPFI チャージクーラー) 93~95
・S4s(上記ハイパワー仕様)95~96
・GT3(2.0ターボ MPFI チャージクーラー)96~99
・V8(3.5ターボ MPFI) 96~98
・V8SE(高級仕様) 98~01
・V8GT(走り仕様)98~01
・SPORTS 350(走りを極めたスペシャル)99
・Final(丸型テールランプ) 02~04

実に四半世紀にも渡る長寿モデルでした。
S4sとV8系はオーバーフェンダーと大型リアスポイラーを装備しました。オーバーフェンダーはSports300とは異なる形状のもの。リアスポイラーは年式によって形状が異なります。最終の2002~2004年のモデルはテールレンズがAE86のものではなく丸型4灯になっています。

今ではアストンマーティンの正規代理店のアトランティック・トレーディングですが、1995年まではロータスの正規代理店でした。1996年からロータスの日本での正規代理店は消滅。1999年にK&M社が代理店となったためSports350等の一部のディーラー車が存在しますが、同社はすぐに代理店として機能を失い再び日本から正規代理店は消滅。1996年からの空白期間はロータスの専門店がエスプリのメンテナンスを支えてきました。そして2002年以降、LCI(親会社はオートトレーディング)が正規代理店となっています。従って、エスプリの2002~2004年のファイナルモデルにはディーラー車が存在しています。
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1998年モデルよりメーターフードが小型になり、内装のデザインも一新されています。幅広い靴でエスプリを運転すうのは難しいです。アクセルとクラッチの間隔が狭く、細長い靴でないと両方踏んでしまうことになります。きちんとした右ハンドル車があることも、エスプリの大きなアドバンテージです。とはいえ、かつて正規代理店であったアトランテック商事が日本に入れていたモデルはほとんど左ハンドルだったようです。
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サンルーフは全車標準です。屋根がほとんどスポっと抜けるぐらい大きな開口面積です。外した屋根はトランクに収納可能です。タルガトップだとボディー剛性に影響を与えますが、この方式であれば剛性にほとんど影響ないのがポイントのようです。室内の上下長少ないので、室内で色々な作業をする際に屋根を外すと楽になります。
屋根を開けて走っても風の巻き込みも少なく、エンジン音もよく聞こえるし中々快適です。しかし、実際に開けて走っている人は日本では少ないようです。
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わたしのクルマは車高を落としているので、最低地上高がさらに低くなっています。特にフロントはノーズが長いこともあり顎すりやすいです。

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