2009年06月28日
三角おにぎりがクルクル回り、小型で高回転高出力が望める希少なエンジン。ハウジング内に少しづつオイルを入れながら回すのも2ストに通じるものがあります。
ロータリーを積む車は、そのスポーツ性能をアピールするため、グリルがない。小型で高回転型高出力エンジンなので当然高発熱になる。ターボ付だと火の車状態。走行風をいかに効率よく冷却に使うかがポイントです。頻発するオーバーヒートでクルマを降りるハメになった方も多いと聞きます。冷却・廃熱には気を使わされるエンジンです。
オイル的に考えると、冷却が十分できないと油温が上がりすぎてしまい、へたりが早く油圧が下がって危険!
またターボ車はフルブースト下では高圧縮の混合気を逃がさずに着火点まで保ち、さらに高い膨張圧にも耐えなければなりません。
なので高温粘度の高い固いオイルに頼るしかありません。小さいエンジンで高発熱なのですから、油圧を保ち流量を確保しないと、いくらハウジングが丈夫なロータリーでも持ちません。
低回転負圧領域では比較的低温・低圧縮。低負荷でもブローバイが多くなりがちです。固めのオイルが有効です。ただし十分な暖気が必要。
FDには純正でオイルクーラーが2機掛けされ水温より油温が低く保たれていますが、部分的に高温にさらされている所為かレシプロより油圧のたれが早いようです。低回転の調整が難しいので回転上げ気味に走る所為かも知れません。一般的には冷却がうまくいき、油温が適温に保てればオイルのへたりも遅いはずです。
ロータリーはハウジング内に少しづつオイルを入れながら回すのでオイル消費が多いです。
場合によって足し油をしますが、油圧が低いからといって4ストのように粘度調整添加剤(ポリマー)を入れてしまうと、ロータリーにスラッジがべったり、排気管も真っ黒になります。ハウジングの中で焦げるからです。
ロータリーはカーボンがたまると、おにぎりの角についているシールの動きを阻害して、シールが反ったり割れたりしてブローします。
足し油の際は、高温動粘度の思い切り高い#70のオイルを入れるか、オイルを入れ替えてしまうのがよろしいようです。
街乗り車なら冬にかぶらせる車が多いので高温側やや高めの5W-40でまめに交換するのが良いのではないでしょうか。走り専用のターボ車で距離が出ず、ずぼらを決め込むなら夏のうちに10W-60。炎天でもトルクが乗りますし、2・3度使ってゆるくなってもまだ油圧が掛かります。10W-50は無難な選択です。5W-50と15W-50の組み合わせがベストでしょうか。
オイル交換のたびにフィルターも換えることを進めるショップもありますが、オイル汚れがひどくなければ2回に1度で充分です。バイパスが開かないうちは古い方が効果が高いからです。
逆にオイルが真っ黒なのに、オイル交換時にフィルターを換えないと新油にする意味がありません。油圧が乱れます。
ハードな走行をする方の中には、ガソリンに2ストオイルを混ぜる方もいらっしゃるようですが?。煙は出ないでしょうが、フケが悪そうです。パワーを控え目にする為でしょうか???オクタン価下げてませんか・・・・・まともなオイル入れてください。
キャッチタンクを付け、インマニ側に戻すパイプを付けない車がいますが、オイルの減りは少なくなっても、オイルのへたりは早くなります。負圧で気化したブローバイ(酸化物)を掃気出来ないからです。・・・・・キャッチタンクのオイル捨ててください。
Posted at 2009/06/28 05:47:58 | |
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