
ロープロファイルのタイヤ&ホイールは段差や突起物に非常に神経を使うものですが、分かっていながらも春先に左側後輪を路肩でガリッとやってしまい、その修理に38,000円掛かったのですが、今回またもや2回目のガリガリ君をしでかしてしまいました(T_T)
再犯箇所は右側前輪、日頃通らないたった1.5km程度の有料箇所を取って近道しようと料金所へ入った際、100円玉を料金箱へ入れようとチョイハンドルを切り足したら「ガリッ!」ってな始末(>_<)
今回はホイール外周1/4近くに亘って擦り傷が付いてしまいましたが、傷の状態は鋳造ホイールのような削れた感じではなく、傷がささくれ立っているような感じで、所謂鍛造ホイールの傷です。
ですが、BMW純正OPの21インチホイールは鍛造ではなく鋳造のはず、なのにこういった傷になるのはリム部分がスピニング加工されてるからだと思います。(オール鍛造なら1本10万チョイで買えないから鋳造+スピニング加工だと思いますが)
以前にも日記で書きましたが、最近のワイドホイールは鋳造後にNC旋盤による切削加工で仕上げるのではなく、スピニング加工というヘラ絞りの手法でリム部分を加工することが多いようです。
これは変態点一歩手前までホイールを熱した後、切削バイトでホイールを削るのではなく、旋盤のように回転させながらグイグイ工具で押しつけて塑性加工する方式で、削り代が発生しない上に加工した部分は鍛造と同様に圧縮されたおかげで組成が緊密になり強度が増すという優れもの。
ですから硬くて脆い鋳造と違い、ぶつかっても割れたりヒビが入ったりせず、鍛造品のように曲がったりするような性質にスピニング加工されたリム部分は変わりますので、より強靱になるわけです。
但し、スピニング加工マシンは一般のアルミホイール加工用NC旋盤の数倍以上する高価な設備で、おいそれと大量生産用ホイールに採用するわけにはいきませんので、どうしても高価なものになってしまいます(>_<)
それでも最近は切削加工より素材の歩留まりが良いということと、リムを鋳造品より薄くして鍛造品と同様に近い軽量化が出来るため、純正ホイールでも徐々に普及しつつあるようですが、やはり上級セグメントの大径ホイールのように付加価値を保てる車種までしか採用されていないようです。
ちなみに、ホイールの修理方法は傷部分をフラットに削った後へTIG溶接で肉盛りし、成型して磨き直してから塗装するのが一般的だそうですが、あっしのホイールは元々のバフ掛けがかなり手が込んでいて、色合わせをするのにずいぶんと苦労したそうです。
おかげで修理期間は1週間以上掛かりましたが、今回もドック入りすると来週後半まで掛かりそうで、週末の名古屋錦へはどうやって行けば良いのよ俺状態でただいま大いに思案中(T_T)(先週は2日間1年点検の代車に740i貸してくれましたが、今日の明日ではおいそれと代車手配出来ないだろうし)
Posted at 2009/11/16 08:50:47 | |
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