
先週末、東京でのD~ら~向け説明会から帰ってきた担当営業から連絡があり、やっと生産枠の確認が取れたというので、早速最終の仕様決定をするためD~ら~へ行ってきました。
で、まずは担当営業さんが説明会で得た情報から、、、、、
1)PDKはDSGやM DCTより一段と進化したツインクラッチシステムで(この辺は手前味噌)、コンフォートからスポーツまでの幅広い冗長性を全て自動モードで備える。
確かにM DCTのような1~5段階までのシフトタイミング調整スイッチはPDKにはありませんが、Porscheはこれをほぼ自動でこなすのだそうです。(あくまでも学習能力とサンプリングデータに依存)
2)PDKは湿式多板クラッチとミッション部分は完全に潤滑系統が別であり、クラッチは常に冷却オイルが流れているため、過酷な使用でもクラッチが早期に摩耗することが無い。
まあこれ大抵のツインクラッチは潤滑が別系統ですからとりたててPDKのみの機構とは思えないんですけど。(クラッチ油冷はM DCTもやってますし)
3)SMG等の乾式シングルクラッチ2ペダルでは、ローンチスタートでクラッチを過酷に消耗するため、極めて厳格な使用制限が存在するが、PDKのクラッチはローンチスタート使用後3秒でクラッチユニットの冷却が完了するため、理論的に3秒間に1回連続してローンチスタートが可能である。
これはまた自信たっぷりの説明です。
実際4000回まではローンチスタート使用可能なそうですから、最低でも12,000秒間はクラッチが持つことになります。(誰がそんな使い方するんじゃ)
しかし4000回もローンチスタート使用可能とは、Porscheもエライ太鼓判を押したもんです。
4)スポーツモード(サーキットモード)ボタンを押すと、サーキット走行でも完全自動モードで適切なシフト動作を行うことが可能で、手動介入は一切必要無い。
これはTipでも同様のMモードがありましたので、それの水平展開と考えても良さそうなものですが、Porscheは他社以上にサーキット(ニュルを含む)で連続長距離耐久試験を欠かしませんので、そこからかなりのサンプリングデータを取得しているのでしょう。
5)新たに採用したLEDランプは、従来の電球に比べて著しく長寿命であり経済的である。ちなみにこのLED採用により、フォグランプは廃止した。
てことで今までのフォグランプ無くなっちゃいました。
しかも、欧州ではLEDがフォグ代わりに使えるんですが、日本の道路法規ではこの位置のランプのみの単体使用は不可なため、実質的にフォグランプ無しになっちゃいます。
6)ラジエーター配置を刷新し、従来の正面中央ラジエーターは廃止した。
てことで、今までバンパー中央開口部に存在したラジエーターは無くなりました。
バンパー開口部は従来通り開いてますが、奥には左右に導く導風板しかなく、多少大きくなった左右開口部奥にラジエーターが装備されるだけとなったそうです。(ラジエーター面積減ってないか心配ですが)
7)標準装備のナビは最新クラリオン製であり、取り付けパネル類は一新された。
見てくれはかなり改善されたようで、欧州純正装備品に近いものとなったそうですが、ここでD~ら~サイドからP-Japanにはかなりの要求が出されたそうです。
曰く、「ナビをわざわざ豊橋デポで取り付けてくるな!」という過激な要求です!!
というのも、ナビを組み付けてD~ら~へ運ばれて来ても、まず100%の確率でD~ら~ではナビをもう一度外さないとETCやその他ナビOP部品の配線及び取り付けが出来ないためで、組み付け済みで配車するならETCまで付けてこい!とまで訴えられてるそうな。(かなり深刻な課題定義とP-Japanも受け取ったらしいのですが、果たして実施するでしょうかね)
8)パナメーラにもPDK搭載は確実で、発表は2009年第1四半期である。
話がちと997からずれましたが、パナメーラは既に量産試作段階(最終フェーズ)に到達しているそうで、発表間近だからこそ表舞台から一切姿を消したんだそうです。
但し、最初の発表でどこまでのエンジンを搭載して出てくるかは一切不明だとか。
どうせ後出しジャンケンでポツポツと登場なんでしょうけど。(これもPorscheの常套手段ですが)
ここから先は営業さんとの推測に基づいた話ですが、当然ケイマン、ボクスターも近いうちにPDKを移植されるのは間違いないが、それが997ターボPDK搭載を待ってからか、それとも現行のPDKスペック時点で先に搭載するのかは全く不明だそうです。
997ターボにPDKを搭載するには、現状の許容トルクではまだ不足で、最低でも700Nmまで許容トルクを上げないと使い物になりませんが、この辺りはプログラムの変更だけで現行品が使用可能になるのではないかというのがあっしの推測。(かなりのallowanceは持ってるものです)
ちなみに、2009モデルの997ターボはTip&MT構成のまま生産で、Tip搭載車もオーダーを受けたそうですが、やはりPDK登場まで注文を控える客もかなり出ているそうです。(Tip仕様ならまだ僅かに枠があるみたいですからご希望の方は早めにどうぞ)
さて、ここからはあっしの次期ポルポル二世号仕様決定に関してです。
型式は以前と同様の997ⅡC2S、PDK仕様、まずは外装色を以前のキャララホワイトからメテオグレーメタリックに、内装色を黒からサンドベージュと一大変更!
今までず~っとBMWもPorscheも内装色が黒ばかりだったんで、今回は一大決心して有彩色にしたんですが、サンドベージュは女性オーナーが好む内装色だと営業が一言。(ケイマン、ボクスターの女性オーナーがこの色なんですと)
まあ「そんなの関係ね~」で一蹴し、OPとしてはC2SなんでPASMと19インチは標準装備なんですが、「走り屋さんならリアLSDもどうでしょうかとP-Japanの人間が言ってましたよ。」というのでこれもチョイス。(おだてられると木に登るタイプです、、、降りれないけど)
以前はPASMとLSDは同時選択不可だったんですが、今回から可能になったので以前から付けるかどうか悩んではいたんですが、「悩むならチョイス」という持論に従い追加することに。(だから支払いで悩むんじゃ)
但し、当然PorscheのOP選択ですからおまけがあり、LSD選択すると同時にホイールもOP選択が強いられます。(つまり無理矢理OP追加ね)
通常はアロイホイール(鋳造)なんですが、なんでもLSDを選ぶとフォージド(鍛造)に変更しないといけないそうで、そこまでホイールに強度を必要とするんかいと突っ込みたかったんですが、仰せに従うことに。(これで6.4諭吉追加)
しかも、下手すると新しいカレラSホイールはフォージドタイプが選べないかもと言われ、自分としては不本意なデザインのホイールにさせられる恐れもありそうなんでちと心配。
他のOPは、スポーツシート、スポーツクロノ、パークアシスト程度で、ヘッドライトが動く機構とシートヒーターはチョイスしませんでした。
アダプティブヘッドライト(これBMWの名称やん)は確かに便利ではありますが、日本は欧米ほど夜間でも照明が多いため暗くないからさほど必要ないとの理由から。
欧米では、ひとたび郊外の田舎道へ出ると、それこそ木々に囲まれた街路灯無しの真っ暗なワインディングロードが多く、少しでも曲がったコーナー先を照らす照明は必須でしょうが、日本じゃ山奥じゃない限り視界もそこまで遮られる道路は希です。(早い話、予算の問題でもありますが)
シートヒーターは、「女性オーナーはまず100%近くが選択されるが、男性オーナーはさほどでもない」とのことであっしも不選択。(冷え性ではないですから)
実際、ポルポル1世号にはシートヒーター装備されてましたが、ただの一度も使ったことは無かったためその効果のほども全く体験してません。
ナビは当然標準装備のクラリオン製ですが、上述したように「組み込み済みの物をまた外さないといけない」とD~ら~はかなりブーブー不満を言いながらも、最悪の事態は覚悟しているようで(実は従来よりずっと楽になってるらしいのですがセキュリティーの都合上ここでは詳しく書けません)、ETCは無論、iPod接続ケーブル、ブルートゥース、リアカメまで搭載依頼をしました。
てことで、最終的な仕様決定を行った後で、担当営業さんは「生産月は来年の1月~2月くらいになりそうです」とおっしゃいまして、「え~っ!!やっぱ今年中の納車は無理かい!(泣)」てな感じでオチ。(今回は8ヶ月待ちになりそうです、、、、長~っ!)