『どこがスーパーなんだよ!』
ラリーを語るには役不足な私だけど・・・まそれはさておき(逃)・・・ラリーといえば、まず思いつくのは過酷な条件の中でのダイナミックだろう。どんな道でもどんな悪条件でも速く走破する。そこにダイナミックなマシンコントロールで異次元の走りを披露し観る者を魅了する。
今は2台勢力・ランサーとインプレッサが日本の車では大暴れできるターボ4駆だ。
WRC(世界ラリー選手権)では、WRカー(ワールドラリーカー)という規定でつくられた車両で、フォード・シトロエン・スバル・スズキが頑張っている。
ちょっと前までは、プジョーや三菱も名前を連ねていた。
このWRカー。300PSしかないのにとんでもないトルクの持ち主でそのパワードリフトに魅入られてしまっている人たちは日本だけでも20万~30万人ぐらいはいるのではないだろうか。
私も魅入られた一人。私の初のラリー車はトヨタセリカ(ST185)だった。ラリーといえば4駆だ!みたいに思っていたかもしれない。実際に4駆のグラベルの走りにも魅了されているので尚更だった(でもスターレットGTにボロ負けするわで・・・タハハな腕前)。小排気量(1600cc)のミラージュに乗り継いだ時も4WDミラージュ。兎に角4駆にこだわった。デフが3つもあるのでメンテナンスは大変だしセッティングも大変だけど、そんなのは関係ない。4駆による醍醐味、楽しさがあればいいのだ。
それでもランサーエボ2に乗ったときに失望をする。何をやっても曲がらない、フロントヘビーで止まらないという経験をして(このときはタイヤも悪かったが)、また丁度この頃に規定がガラッと変わる話がでていてラリー熱がさめてしまった時期でもあった。
でも2005年にまたこの世界に舞い戻ってきた時に乗ったのがエボ5。車体が大きいと思いながらも、エボ2の時よりも乗りやすく判りやすい・・・これならばと少しずつ練習して兎に角、色々な経験をつむ事に優先して取り組んだ。やっぱり4駆は楽しい・・・しかし消耗品コストが本当にかかる・・・壊さなくても維持するのが大変とは思っていた。結局3年間で壊したのは、左フォグ1回と右Fロワアーム1回ぐらい・・・。
1つずつ、色々な動きを理解する為に、一気にフル装備にする事を避けて、車の動きを確かめながら歩んできたので、かなり勉強ができた車だった。
そんなエボ5も、ベースは旧規格のラリー仕様。無補強だったし、常にあちこち強化したり補填したり色々と手を加えてきたが、とある現象や事情にぶつかりだした。車もだし自分もだし。これは転機の時期を迎えていると思い、悩んだ末、売り出す事にした。
この悩むちょっと前にスーパー1500の話があって少し興味が沸いたが、やはり4駆に乗りたいという気持ちが結構あって、次の狙いはエボ7か丸目インプだった。これら2台は現行のボディベースで一番安く戦闘力が未だに高い車両だった。あとはDCCDやACDにものすごく興味があった事も含まれる。
また4駆というよりは、丁度走りに変化や発見が欲しい頃で、自分をどのように鍛えていえばよいのかを悩んでいる頃でもあった・・・。4駆でなければ得られないスキルもあるし・・・。
でも新生のスーパー1500にも興味はあって、デミオをみてカッコイイなて思ってはいたんだよ。1500ccでどれに乗りたいか・・・といえばダントツでデミオだった。でもカッコイイとハヤイはイコールじゃないからね・・・。
でも、車の購買意欲って純粋な車好きの話をしちゃうと、見た時のデザインの良さで、その次に性能を考えると思う。それ以外でときめく要素があったといえばフィットぐらいかな?ヴィッツは新型はよいけどーんーんー?!ぐらい。
ただアフターパーツの関係から、実際にスーパー1500が始まっても、もっとも有利なのはクロスのあるヴィッツで次点でコルトかな・・・なんて思っていたんだけど大御所連中がこぞって皆がコルトに流れたもんだから、なんだかコルトワンメイクみたいな世界に・・・(これはこれでビツクリ)。
一応の興味は持ったんだけど、実際の中身の展開にまずビックリ。結局みんなノーマルでがんばっている現状と・・・やっぱり遅いという事実(苦笑)。
私は一体なにがスーパー(極上)なのか判らなくなってしまった。1600ccのほうがよっぽどスーパーだよってブログに書いてしまったぐらいです。
あとはこのスーパー1500のお陰?で確立したRF規定にも正直私は難色を示したのでした。「お上の考えがわからん・・・どこがスーパーなんだよ!」
全日本ラリーでは今現在後半になってきてJN-1.5(スーパー1500)もヴィッツ系の援軍もあって10台を超えるぐらいのエントリーになりました。でも全日本ラリーは1500ccの特別なクラスを設けられているのに対して、その他、地方戦・県戦では1500cc以下の括りで闘わねばならない・・・今後の問題?課題?。1500の専用クラスであればマシン性能の差はたいした差にはならなくなってくるが(実際には熾烈になるとおもうけど)、他排気量がいては話にならないからね・・・。
遅いと判ってしまった1500ccを皆どう見ているのか・・・。ほんとうに速くなるのか・・・。新たなカテゴリーの可能性としてラリーを盛り上げて行きたいと思う反面、この規定に魅力を感じきれないのもあり・・・それはラリーだけではなくジムカーナ・ダートラ・レース・・・色々な分野での可能性を考ええなければアフターパーツは発展しないと考えているから余計である・・・。
私はそんなスーパー1500の出だしを眺めていて実は一端はまだまだ期待が出来ないと思ってスッパリキッパリ諦めたのです。それが2008年・春~初夏ぐらいの話。
車も初夏にやっとこ売れたんで、じゃ本格的に次期戦闘マシンをどうするべか・・・ショップの社長と会話をしている所で、こんな話をしていた(と思う)。
K「miniでラリー車なんて面白くない?」
は『いあーminiですか~。ちょっと日本のカテゴリだと厳しくないですかね?』
K「でもかっこいいとおもうんだよね~。車も楽しそうだし。」
は『確かに現行型のminiで本格的なラリー車ってみたことないし面白そうではありますが・・・』
K「なんかカッコイイ車でやりたくない?どうしてもインプやランサーじゃないと駄目?」
は『いあ、そんな事は無いですけど、4駆が好きな性分ですからね・・・』
K「なんか良い車ないかなぁ~ん~、例えばデミオとか。かっこいいよ?」
は『デミオですかー?かっこいいけど速いんですかねぇ。。。それもスーパー1500の話じゃないですか・・・まだやめとけってこないだ言ってませんでしたっけ?』
K「でもデミオはかっこいいよ。ラリー車にしたらフォーカスみたいになるんじゃない。」
は『でもパーツあるんですかねぇ・・・まだ誰も製作してないですよ。』
確かこんな会話の流れを話しながら(実際には色々と30分位は話していたかも)、デミオでラリーやデミオでパーツやらを世界(インターネット)で何気なーく調べていました・・・。
そしたら見つけてしまったのです・・・。
瞬間的に納得させられてしまうディティールに私の心は打ち抜かれてしまったんです。
[Mazda2 Extreme]
http://www.autoblog.com/2008/02/29/melbourne-2008-mazda2-extreme-dresses-for-the-dirt/
は『な・・・すごい・・・カッコイイっ!』
しばらく目が釘付けに・・・。
は『決めました。デミオでラリー車作る!』
気になる女が化粧をしたら本気で一目惚れ・・・そんな感じ。
オイオイ...それまでの悩みはどこに行った?
散々難しい話のような前振りしておいて、そんなオチ?
つづくっ
PREV:
Making of SuperDEMIO(1)