3度目の正直。

１８年冬季五輪：積年の思い結実　韓国・平昌に決定。


３回目の立候補で、吉報はもたらされた。

南アフリカのダーバンで６日開かれた国際オリンピック委員会（ＩＯＣ）の第１２３回総会で、韓国の平昌（ピョンチャン）が９５人のＩＯＣ委員による１回目の投票で過半数の６３票を獲得し、１８年冬季五輪開催都市に選ばれた。
一騎打ちと予想されたミュンヘン（ドイツ）は２５票、
アヌシー（フランス）は７票で、

平昌の圧勝となった。

　◇他都市に圧勝　金妍児ら猛アピール
　投票に先立つプレゼンテーションでは、ミュンヘンは招致委員会の会長を務める元フィギュアスケート五輪女王のカタリナ・ビットさん、アヌシーはフランスのフィヨン首相、平昌は李明博大統領やフィギュアスケート女子のバンクーバー五輪金メダリスト、金妍児らが登壇し、招致演説を行った。続いてＩＯＣ委員による投票を実施。日本時間７日未明の記者会見で、ＩＯＣのロゲ会長から平昌の「勝利」が発表された。平昌は１０、１４年五輪に続く立候補だったが、ＩＯＣ調査で３都市中、圧倒的とも言える９２％の開催支持率を背景に積年の思いを結実させた。

　平昌は人気ドラマ「冬のソナタ」の舞台であることや、金妍児が広報大使を務めて話題を呼んだ。

ミュンヘンは、７２年夏季五輪に続く史上初の

同一都市夏冬両方開催

を果たせなかった。

アヌシーも会場の一つに第１回冬季五輪（１９２４年）が開かれたシャモニーを含めて名乗りを上げたが、届かなかった。

　◇平昌（ピョンチャン）
　韓国東北部にあるリゾート地。雪の少ない地域の若者に冬季競技を経験させる「ドリーム・プログラム」を進めるなど、五輪開催を契機にアジアでの拠点作りを図る。
スキーとそり競技は平昌、スケートとアイスホッケーは日本海沿いの江陵で実施。
スキー会場のアルペンシアリゾートは１０年にオープンし、ここのメーンスタジアムで開閉会式を行う。

宿泊は２万５５００室以上を準備。

高速鉄道や高速道などを新たに整備する。

９９年冬季アジア大会、アルペンスキーのワールドカップなどの開催経験を持つ。