インディ ジャパン ザ ファイナル
決勝レースが18日、ロードコースに5万5000人(?)の観客を集めて行われた。
レースはポールポジションからスタートした
スコット・ディクソン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)が完全に支配した。
ロードコースに強い総合ランキング
2位の
ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)もこの日のディクソンの敵ではなった。
3度出されたフルコース・コーションからのリスタートだけがパワーのチャンスだったが、それさえも完璧に封じられてしまった。
63周のレースでディクソンが記録上トップを譲ったのは同ラップにピットインした際のピット位置の違いによる1周だけだった。
ピット作業中のディクソンをピットが前方のパワーがピットロード上で抜いたに過ぎない。
それ以外はパワーに影をも踏まさぬディクソンの快走だった。
2位に入ったパワーは今季の
「マリオ・アンドレッティ・ロードコース・トロフィ」
を獲得した。
さらに総合チャンピオン争いでも
ダリオ・フランキッティ(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)を逆転し、11ポイント差で首位に立った。
フランキッティは2度目のリスタートで
ライアン・ブリスコー(チーム・ペンスキー)と接触したのが最後まで響き、8位に終わった。
チーム・メイトのディクソンがフルマークのポイントを獲得してくれたことでフランキッティは最悪の事態を逃れた。
残り2レースがフランキッティの得意とするオーバルで11点のビハインドは決して苦しいものではないからだ。
11番グリッドからスタートした
佐藤琢磨は、、、
2度に渡るアクシデントを乗り越え、
10位でフィニッシュした。序盤にジョアオ・パオロ・デ・オリベイラにヘアピンで押し出され、コースオフ。ラスト2周でのリスタートでは6位争いをしていた僚友の
E. J. ビソと接触して後退してしまった。
序盤に争っていた
マルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)が3位でフィニッシュしているだけに惜しいレースだった。
22位からのスタートだった
武藤英紀はブラックタイヤでスタートし、直後2周でピットストップするという奇襲に出た。新品のレッドタイヤを2セット持っているというアドバンテージを生かす作戦だ。追い上げは順調だったが2回目のピットストップの際、目の前でピットがクローズされる不運に見舞われた。進路は変えられず、そのままピットロードをスルーしたロスは大きく
18位でレースを終えた。
リザルトです。
2011 IZOD IndyCarR Series Round15 INDYR JAPAN THE FINAL]
2011-09-18
Race Results
Weather:Fine Course:Dry Road Cource 2.983mile(s)
Pos SP Car Driver C/E/T Laps LapsDown TimeDown PitStops Elapsed Time Avg Speed Pts Running/Reason Out
1 1 9 Dixon, Scott D/H/F 63 0 0.0000 2 01:56:41.0107 96.635 53 Running
2 2 12 Power, Will D/H/F 63 0 3.4375 2 01:56:44.4482 96.588 40 Running
3 10 26 Andretti, Marco D/H/F 63 0 4.4782 2 01:56:45.4889 96.573 35 Running
4 15 77 Tagliani, Alex D/H/F 63 0 5.5913 2 01:56:46.6020 96.558 32 Running
5 16 2 Servia, Oriol D/H/F 63 0 6.1621 2 01:56:47.1728 96.550 30 Running
6 14 19 Bourdais, Sebastien D/H/F 63 0 6.6399 2 01:56:47.6506 96.544 28 Running
7 19 4 Hildebrand, JR (R) D/H/F 63 0 8.7436 2 01:56:49.7543 96.515 26 Running
8 9 10 Franchitti, Dario D/H/F 63 0 9.0690 3 01:56:50.0797 96.510 24 Running
9 20 27 Conway, Mike D/H/F 63 0 9.3816 2 01:56:50.3923 96.506 22 Running
10 11 5 Sato, Takuma D/H/F 63 0 10.1187 2 01:56:51.1294 96.496 20 Running
11 23 7 Patrick, Danica D/H/F 63 0 10.6995 2 01:56:51.7102 96.488 19 Running
12 3 38 Rahal, Graham D/H/F 63 0 11.4555 3 01:56:52.4662 96.477 18 Running
13 8 18 Jakes, James (R) D/H/F 63 0 11.6119 2 01:56:52.6226 96.475 17 Running
14 26 78 de Silvestro, Simona D/H/F 63 0 12.0651 2 01:56:53.0758 96.469 16 Running
15 5 06 Hinchcliffe, James (R) D/H/F 63 0 12.5498 2 01:56:53.5605 96.462 15 Running
16 18 22 Pantano, Giorgio (R) D/H/F 63 0 14.4549 3 01:56:55.4656 96.436 14 Running
17 25 82 Kanaan, Tony D/H/F 63 0 15.8407 4 01:56:56.8514 96.417 13 Running
18 22 17 Mutoh, Hideki D/H/F 63 0 16.3024 4 01:56:57.3131 96.411 12 Running
19 21 24 Beatriz, Ana (R) D/H/F 63 0 20.5159 4 01:57:01.5266 96.353 12 Running
20 4 6 Briscoe, Ryan D/H/F 63 0 38.5887 4 01:57:19.5994 96.106 12 Running
21 13 59 Viso, EJ D/H/F 63 0 99.0777 2 01:58:20.0884 95.287 12 Running
22 6 3 Castroneves, Helio D/H/F 63 0 99.0787 3 01:58:20.0894 95.287 12 Running
23 7 83 Kimball, Charlie (R) D/H/F 62 1 - 3 01:55:09.6413 96.359 12 Off Course
24 17 28 Hunter-Reay, Ryan D/H/F 62 1 17.0494 3 01:56:58.0601 94.870 12 Running
25 24 14 Meira, Vitor D/H/F 61 2 - 2 01:53:22.8217 96.293 10 Off Course
26 12 34 de Oliveira, Joao Paulo (R) D/H/F 19 44 - 0 00:32:37.3194 104.243 10 Mechanical
伊東社長は、報道関係者に向けて
「震災の影響により、オーバルコースに段差ができまして開催も危ぶまれましたが、なんとかロードコースでの開催にこぎつけました」
と挨拶、
「我々は、もてぎと鈴鹿の国際規格レース場を持っている訳で、インディはしばらくアメリカにお返しすることになりましたが、ますますこの場を活性化していき、モータースポーツもテコ入れしてきたい」
と、、、。
インディジャパンが、もてぎ最後の開催となるに関して、伊東社長は
「いろんな事情でモビリティランドとしての決断があった訳ですが、私としては最後という捉え方はしていなくて、インディも来年は新しい(メーカーの)エンジンが参戦してきて面白くなります。もう一度、もてぎに関してもオーバルコースの補修計画を含めて、なんとか日本でできないかと、期待はもっている」
との考えを示した。
98年のCART初開催以来、今年まで、14年間オフィシャル参加出来た事を忘れません。
雨で走行がチャンセルになり、やる事ないのでCARTのスタッフとオリガミで遊んだり、、、、
レスキュー訓練でクラッシュドライバー役でドクターヘリに乗って遊覧飛行(?)みたいなことをしたり、、、
ファイヤーマンのチーフに任命されたり、、、
役務の事で、喧嘩したり、、、
ダニカの女性初優勝を目の前で見たり、、、
思い出がいっぱいありすぎて、、、
その思い出が、走馬灯のようにグルグルぐるぐる、まるでオーバルを走っているかのように、、、、。
ぜひ、また日本での開催を期待しています。