
日本でも結構報道されたようなのでご存知の方も多いようですが、観戦に来ていたネバダ州リノで開催されたエアレースで大事故が発生しました。
これまで、墜落によるパイロットの死亡事故は稀に起きていたのですが、観客を巻き込んだのは48年の歴史でも初だそうです。
高度30m前後で800km、しかも観客席からはっきり見えるのが売りのレースなので、「危険性は確かにある」と思っていましたが、まさか自分の行ったときに起きるとは・・・
画像は現地の新聞です。
情報が錯綜していましたが、パイロット1名+観客9人が亡くなるという惨事となりました。
当日は、3日間ある観戦初日だったので、私はバスに余裕を持って乗るべく、ちょっと早めに観客席をあとにしたのですが、その5分後に事故が発生したそうです。(私の座っていた席は現場から数十mのところでした)
レース中に重大なトラブルが発生した場合、安全マージンを確保するために急上昇するのがこのレースでの鉄則らしいのですが、この急上昇後に背面失速を起こして墜落したそうです。
映像を解析したところ、墜落直前に水平尾翼のトリムタブが欠損していたそうです。
専門的なところまではわからないのですが、操縦安定性に関する部品ですので、最高速に近く、しかも立て直す余裕の無い低高度だった事が命取りになったのかも。
メディカルチェックもクリアした超ベテランとはいえ、パイロットは74歳だったそう。そのあたりはどうだったのやら、と考えてしまいました。
レシプロエンジンならばレギュレーション無しという、かつてのカンナムカーさながらのレースのため、最近は平均時速が800kmを超えるようになり、オリジナルの機体の安全マージンを徹底的に削らないと勝てないようになってきていたので、以前より危険性が増していたのかもしれません。
’80年代のWRCグループBの経過に似ているので、今後開催されるとしたら、何らかの規制は出るかもしれませんね。
勿論残り2日のレースは中止になったので途方に暮れてしまいましたが、同じツアーに参加していた同年代のご夫婦と意気投合し、その旦那さんが持参していた国際免許でレンタカーを借り、周辺のいろいろな場所を巡る事が出来ました。
その急遽過ぎる日程の様子はまた次回に
Posted at 2011/09/19 11:54:27 | |
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