
10年くらい前のことです・・・・
今のパートに行きだして間もない頃のことでした
パートが終わり帰宅途中の交差点で信号待ちでとまってた
前から挙動不審なおっさんがあたしを見つけて(?) いきなし窓から顔をつっこもうとした
(前にも車はとまってた・・前の車には目もくれず なんで?)
大慌てで窓を閉めた
おっさんはパワーウインドにはさまれそうになりながら あわててよけ
窓ガラスをドンドン ドンドンたたく
「ぎゃあああああ 変態!痴漢!強盗!」と叫びながら
どうしよ どうしよ・・・
「たのむからあけてー!」必死で叫んでいる
信号が青になる
おっさんをひき殺す覚悟で発進しよかとおもいながらも
あまりにおっさんの必死さに ちょっと待てよ?とおもいなおし
窓を少しだけおろしてみる
前の車はいってしまい 後ろからはクラクションがならされる
おっさんは後ろにむかって 「ごめん」と手で合図している
少しあけた窓からおっさんは
「たのむからしめんといて ごめんな びっくりさせたなあ」そういうたあと
「携帯もっとるか?」 そう聞いてきた
「あるけど・・・」つい正直にそう答えてしまう
「ちょっと貸してくれんか?」
「え?・・・・でも・・・・・」
さすがに携帯を知らん人に貸すわけにもいかへん
「いま
ひき逃げがあったんや そこの向こうの交差点や」
「ええええ?」
「・・で ワシ ナンバー見たんや 覚えとんや あっちに逃げていきよった
はよ警察にいわな!」
「ええええ ほなあたしが警察に電話しましょか?」
「そうしてくれるか?」
「うん」
「ナンバーはな 神戸○○ ×の@@@@ やで 白色の○○○や」
「わかった」
そして 震える手で110番を押す
「ハイ・・・110番です」 女の人が出た
「いま ひき逃げがありました 逃げた車のナンバーを見ました
すぐにつかまえてください
場所は国道○○の ××という交差点です」
そう言うたら 110番はめっちゃ 落ち着いて
「まず あなたの名前をおっしゃってください」
「はあ? いまね ひき逃げがあったんや すぐおいかけてください
あたしの名前はあとでもええでしょ? ナンバー言います」
「まず あなたの名前からどうぞ」
「逆探知であたしの名前くらいそっちで調べろ!
ひき逃げをつかまえるほうが先ちゃうの?」
「規則なんですよ まずあなたのお名前を教えてください
それに逆探知はできないんです」
「へー 警察のくせにめずらしいな」
「そちらの電話番号はわからないんです」
「フーン ほないいます あたしの名前は○○です」
「今かけてる携帯番号を教えてください」
「えー? 携帯番号なんか知りません」
「困りましたねえ」
「困ることないやん そんなんどうでもええやん!」
「・・・・・」
「なんせ はよつかまえな 逃げるやん!
逃げたらあんたの責任やで!!!!!
あほか!」
「それでは事故現場の
住所を教えてください」
「へ?住所? そんなん知らんわ
神戸市○区にある 国道○○号線の大きな交差点やあああ」
「
住所わかりませんか?」
「はあ? 住所なんかいちいち知るわけないやん あほちゃうか
国道○○の ××いう交差点やいうとるやん!なんべんおなじこといわすねん」
「わかる範囲でもいいので
住所を・・・」
「そやからああ わかっとんは 神戸市○区 たぶん・・○町とおもうわ
あたしはそこの住民でもなんでもないねん 住所まで知らん!
それに119番には連絡しとるらしいで
住所やったらそっちに聞いたらええやろ
119番は住所なんかいわんでもすぐ応対してくれたぞ
(ほんまは知らんかったけどムカツクのでそういう)」
「ではあなたが現在でんわをかけてる場所の
住所を」
「あんたしつこいぞ? 事故現場もここも 住所なんか知らんのや
ここは事故現場の交差点の1つ北側の交差点や
ひき逃げしたあと この交差点に逃げていったいうて
親切なひとがナンバーまで覚えてここまで車おいかけてきて
あたしに協力してくれいうてきたから
あたしも通報しとるだけや!
親切な人の好意をそんなふうな形でふみにじるって 110番ってなにを考えとんや」
「では あなたが目撃者ではないんですね?」
「ちゃうわ そんなんこと今関係ないし 今それをゆっくり話してる場合じゃないんちゃうの?なにをゆうとんねん! あほか」
あたしは 110番に 最低3回は「あほか」というたとおもう
笑
そんな押し問答をしていたら さっきのおっさんが あたしが怒鳴ってるのに気づいてやってきた
「どうした?」という感じで聞いてくる
「話にならんわ!」
「悪いけど もういやや おっちゃんかわって」
そういうて電話を渡した
おんなじことを言われるらしく
「はあ? そんなん今関係あんのか? なにをいうとんねん!」
と おっさんは あたしとおなじく怒鳴りちらしている
かなりの長い時間 そんなやりとりをしていた
あ~あ~ 犯人遠くに逃げたやろな
善良な市民が好意で通報しとんのに
善良な市民 怒らせてどないやねん
しばらくして おっさんは 怒りと苦笑をまじえたかおで
「ありがとー」と携帯を返しにきた
「いいええ 犯人つかまるとええですね」
「しかし 警察ってムカツクとこやな 笑」
「ね」
「めちゃくちゃ頭にきたわ」
「あたしも 笑」
「な」
「名前とか住所とか さんざん聞かれたでしょ?」
「そやねん あほやな」
「あほや」
ふたりで爆笑する
「・・・で ひかれたひとは?」
「うん いま救急車よんどるし 命は大丈夫やおもう」
「そっか~ よかった」
と 救急車のサイレンが聞こえてきた
「ほな ワシもうちょっと様子みとくから」
「はい あたし帰ります」
「うん 気つけてな~ ほんま助かったわ ありがと」
「いえいえ ほな」
って ほんまは もっといろいろしゃべったんやけど・・
おっさんは ただの通りすがりで 目撃者やということや
ひかれた人の様子とか・・
警察の悪口とか 笑
ひかれた人はおじいさんで あたしが前を通るとちょうど救急車が到着したところやった
近所のひとがもってきたらしい毛布をかぶって・・それでも座ってたから大丈夫そうにみえて あたしもなんとなくホッとする
次の日の新聞には 小さく
「ひき逃げ犯 目撃者の通報により明石で御用」 みたいな見出しでつかまったことが載っていた
この通報したん あたしや・・・・
ぷぷぷ
警視総監賞でももらえるかと待ってるんやけど
いまだに音沙汰はない
笑
ひき逃げは
住所でおこってるんじゃない
交差点でおこっているんだ!
住所でおこってるってなに?(じぶんでもいみふめい 爆)
青島刑事やったら 名前なんかきかんとすぐ出動してくれたやろなあ~
(●・・●)れお
Posted at 2009/07/15 20:51:11 | |
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