悪夢の前日。。。'97春

4月に入り暖かくなって気分良く犬吠崎～房総方面へ１Dayツーリングに出かけました。
夕刻温度が下がり、うっかり薄着で出かけたので根性がなえ
幌をはった時の写真です（恥）
今夜起こることなどまったく予感せずに。。。

実家のガレージにいつもと変わらず、
大事にシートを掛け保管しその日の内に都内の自宅に帰宅。明日の仕事に備えさっさと就寝しました。Ｚｚｚｚ！
悪魔の手が刺しかかろうとしていることも知らず。。。

陽も昇らない早朝に突然母から電話が
『車（セブン）っ！燃えちゃったよっ！！。。。』

寝ぼけて意識ももうろう。。。
耳元で母の言っていることを飲み込めるはずも無く

呆然とする。。。
まさにこの状態にぴったりな表現です。

以下は母の証言。。。
私が自宅に帰った後（深夜）何か外で気配がするので寝付けなかったと、
気のせいと思ったが、その内何やら音がする『バチッ！バチっ！！』とか『ブスッ！バキッ!!』『ボンっ（破裂したような音）』
こんな時分に外で何を非常識な事をやっているのかと
イライラと寝付けずにいたらしい。。。

そこに突然！
『プッ！プッッ!!プァーアァーｚｚｚ......!!!!!』
私の‘せにぃーにぁ’（セブン）が断末魔の叫びを激しく発したそうだ。。。
その音に慌てて、母が外に飛び出し炎上するセブンを目の当たりしたとか。。。
（想像すると今でも泣けてきます。。。）

母は夢中でガレージ横の水道からホースを取り出し、勇猛果敢に消火したとか。。。（我が母ながら頭が下がります）

現場検証にきた消防官は正直驚くと共に無事でよかったと呆れておりました。（幸い母屋に引火せず大事にならず）

私の‘せにぃーにぁ’は最後の力を振絞り実家を守ったかと思い。。。。
（また更に涙。。。。）

原因は放火！
どうもエアクリーナー（キャブ）付近に何か燃える塊（灯油をしみ込ませた布の塊とか）のようなものを外から投げ込まれたのでは？と現場検証の方は言っていました。

一番、激しく燃えているところだとか。。。。

今でもその時の燃えたモトリタのステアリングホイールは保管してあります。
今も両親とも健在でいられるのも
この溶けたホーンボタンのおかげでもありますし。。。

初めての車検を取って間もなかったし同情を頂いたのか。
購入前から世話になったショップのオーナーに
とても親身に相談にのって頂けたことを今でも大変感謝しております。
不幸中の唯一の幸い！
燃えたセブンをエンジン抜きにもかかわらず、
高値で引き取って頂けることになったのが、せめてものの救いでした。

‘せにぃーにぁ’復活談はまた改めて紹介します。