3月16日にUPした
「女川原発と福島原発のの違い」のブログ閲覧がここ2~3日の間にやたらとPVが伸びており、何故1週間以上経過してからこんなにPVが伸びたのか疑問に思っています。
しかしながらPVの為に記載しているのでは無く、備忘録として記載しているのでPVなんてどうでも良いのですが、頂いたコメント内容を見ると一部の方々は情報精査をされないで異論のコメントを残されています。
全てにおいて正しい事など無いと思っている私にとっては異論は有って然るべき事だと思っていますが、その異論は信憑性が有り、過去~現在~未来と整合性がとれていれば納得も出来ますが、どれも信憑性に欠けていたり、整合性がとれていないのが悲しいです。
そして私が以前記述した事を再度記述します。
「水は低きに流れ、人の心もまた、低きに流れる」
意味は・・・「お皿に水が入っている状態。お皿を少しでも傾ければ、低くなったところに一斉に水が集まり、また逆に傾ければ、集まった水ごと大きな流れとなって低くなった所へ流れ、溢れさせることすらできる。民衆の心もまた、このように少しの傾斜を作ってやることで自在に動かすことができ、操るのは容易なのである。」
情報操作に踊らされている人が多い事に正直ビックリしました。
真偽が定かでない情報が氾濫しているネットの情報は発信者の私感が含まれている為、情報にバイアスがかかっている事を前提に考えるべきですが、不安、知らない事に対して欲していた情報に触れると得てして触れた情報が正しいと思いこんでしまいます。
私は政府が発表している事も疑って見るのはいっこうに構わないと思いますし、ネットに溢れている情報も疑って見るのはいっこうに構わないと思っています。もちろんこの記述も(笑)
まず、
「女川原発と福島原発のの違い」のコメントに記載が有ったURLについての検証。
>日本の原発の真実がここにあります。最後までお読み下さい。
>「原発がどんなものか知ってほしい」
>http://www.iam-t.jp/HIRAI/pageall.html
上記URLの筆者は1997年1月に他界されている「平井憲夫氏」と言う方らしい。この人がどんな事をしていたのかまず調べました。合わせて文末にどういう人か記載が有りましたので、目を通してから文章を読みました。
そして最初の1行目に「私は原発反対運動家ではありません」でいきなり違和感を感じました。
この方、原発差し止め請求の証人や特別補佐人をしているのです。いきなり矛盾している事に気づきました。
一通り読み、矛盾点がいっぱい有りつっこみどころ満載で思わず笑ってしまいました。
で、まずこのドメイン(iam-t.jp)は何時取得されたんだ?と言う事でした。
調べましたよ。(笑)簡単に調べられるので。
ドメイン取得日は2002年5月17日でした。
あれれ???97年1月に他界されている方が02年5月に執筆出来る訳無いんですよ!つまり第三者が平井氏の名前を騙りUPした物と断定が出来ます。
ここまで怪しさ満点の怪文章なんですから、検証されている方も多いと思い検索してみました。
その結果は色々出てきましたが、代表的な物のURLは以下の通り。
「Re:原発がどんなものか知ってほしい」
平井氏を騙る第三者の矛盾点を直接対決をされた方のホームページのアーカイブをまとめたZIPファイル。
現在は閉鎖されており、経緯は第三者のホームページに掲載されています。
→http://www.faireal.net/_tmp/2002/eifye.zip
第三者として考察されているホームページ
http://www.faireal.net/articles/6/12/#d20903
http://blogs.yahoo.co.jp/anti_hirai/26708896.html
全て読みました。
信憑性のジャッジメントとして
1.過去~現在~未来の整合性
2.出典データが明確
この2点につきます。
全ての文章を読めばどちらが信憑性が高いか、普通の大人なら理解出来ると思います。
ちなみに私は平井氏を騙る第三者がUPした内容は殆どが嘘だと断定しました。
但し、この情報を伝播している人を責める訳では有りません。時間が無い状態で「原発がどんなものか知ってほしい」を初めて読むと知識が無く、不安を感じている方にはインパクトが大きいでしょう。時間が無いから矛盾点も見つけられない。結果、間違った情報を伝播してしまう。それを見た方もインパクトを受けて伝播する。こういう形で本当のような嘘が広がっていく訳です。
結局のところ人間は弱いのです。ただでさえパニック気味で誰もが聞いたことの無い言葉、漠然とした不安の中では与えられた情報を信じてしまうのは仕方ない側面も有りますが、パニックにならず冷静になれば疑問を感じて調べる事も出来るので、もう少し冷静になってもらいたいです。
そして最近話題の中部大学の武田邦彦教授。
この方の個人HP
http://takedanet.com/
youtube(たかじんのそこまで言って委員会)での発言
http://www.youtube.com/watch?v=gW8pfbLzbas
まず、私が見たのは動画の方。
前半部分の地震で壊れる事を前提云々と言っているのですが。。。
・仮に本当に憂いているならば、保安院がそんなデタラメな仕事をしているなら、何故裁判で白黒付けないのか?
・間にたつ人とは誰?
・そもそも絶対安全が必要だと言っているのに、設計ミスを図面で解らないのは何故?
・仮に原子力安全委員会が機能していないのなら、どう機能していないのか具体的に論ずるべき。
・しかしながら役人が保身に走るのは理解出来る。
・責任の所在が明らかでないと言うのは理解出来る。
後半部分のチェルノブイリの件。。。
・同心円は無意味と言うが、風向きは変わる。急に変わっても対処出来ないから一概に無意味とは言えない。
・気象庁は予測すべきは確かにそう思う。
・技術は1番、人の問題。これも納得。
大学の教授なんで半信半疑の部分も有れば、的を得ている事もあると私は感じました。
次にこの方の個人HPを見ましたが、矛盾も結構多いと感じました。
具体的に矛盾を感じた部分を抜粋します。
原発、緊急情報(1)3月12日
→この時点で地震で福島第一が危機に陥っていると記載。津波なんですけど・・・
原発 緊急情報(3)3月14日午前
→核爆発はウラン235を最低70%以上に濃縮しないと発生しないのに、あたかも発生するような事を書いている。そもそも原発に使われているウラン235の濃縮率は2~5%程度。
原発 緊急情報(11) どこがまでが危ないか:計算結果3月17日14時
→当初からレントゲン1回分との比較でマスコミ、政府は言っていたのにあたかも今日から言い方が変わったような書き方はおかしい。
→赤ちゃんや妊婦は普通の人の10倍ぐらい安全性を見た方が良いと言うが、具体的に10倍と言う数値データの出典は?WHOが提示している指標よりも厳しい食品に関する暫定指標で1Kgの飲料水が大人300ベクレルに対して乳児100ベクレルとなっており、内部被曝が大人の3分の1に対して、外部被曝が大人の10分の1で計算するのは整合性がとれていない。
原発 緊急情報(41) 驚くべき千葉県3月30日17時
正確には北千葉広域水道企業団が管理している浄水場。この北千葉広域水道企業団は東京都水道局の3月23日の発表に基づき、結果が出る前に供給先の1県7市に対して3月23日に乳児への飲用を控えられることについて要請、お願いをしているし、各市のHPにも3月23日に記載されているので、概ね記載内容は間違いと言える。しかし、報道で取り上げられていない為、東京都に比べると知らなかった市民が多いのも推測出来る。検査結果を隠蔽したか否かは解らないが、23日時点で企業団の発表では「当該分析には数日間」必要だと公表しています。
矛盾点や???と言う記載も多いのですが、単位が色々混ざっていると言う指摘など納得と言うか気づいていた事も記述されています。
自分で裏取りした結果から言うと信憑性に欠ける部分が多いと思いました。
一番信用出来ないと感じたのは立場が有る方が「「ありのままの事実と判断を示す」事に終始していて、最終的な判断は読む方に御願いしている」と言っているのに、核爆発の記載のような事実無根の事を記載したり、一部の事実を無き物にして千葉県を批判したり、数値的根拠が示されないまま予測計算したりするのは、危機や不安を煽っているだけだと感じました。
「もし、私のブログを見てパニックが起こっても、それは事実によってパニックが起こるのだから、やむを得ないと思う」と言うなら事実以外は記載するべきでは無い。ましてや「近い将来」に関する記述は論外であるし、今のところこの方が予測した「近い将来」は外れている。
そして舌の根も乾かぬ6時間後に「「家庭のお父さん」として判断をしています」は無いでしょう。
この武田邦彦教授がしている事は私は完全な情報操作だと思いました。
理由は上記の通り!
「原発がどんなものか知ってほしい」よりたちが悪い。権威有る方が裏取りをしていない情報や出典が明らかでない数値を使うのはおかしいですが、テレビにも出る人(と言ってもバラエティー番組)なんで普通は疑問に思わず信じてしまうでしょう。
しかしながら色々調べて見ると武田邦彦教授は捏造データを使ったり、温暖化問題、資源保護問題、環境問題の著書なども他大学の教授から間違いなど指摘されており、どう読んでも武田邦彦教授の著書が間違えていると私は感じた。
「原発がどんなものか知ってほしい」も「武田邦彦教授」も正しいと思う人もいるでしょう。
正しいと思うなら具体的に数値的根拠や出典、出典データを明らかにするべきだと思います。
しかしながら私が指摘した上記記載のようにちょっと違うんじゃない?と思う人も間違い無くおります。
どちらが正しいとか間違っているとかを議論するつもりは全く有りません。何故なら正しい事も書かれているのですから。
私が言いたいのは政府や東京電力の発表も含め、全ての情報を鵜呑みにするのでは無く、ご自身で情報の信憑性を確認する作業をした方が良いと言う事を言いたい訳です。
その作業を怠ると情報に流されて間違った判断をしてしまう事があるからです。