ステアリングブッシュ交換でガタを消す

’96以前モデルのステアリングシャフトとアウターコラムの連結はプラスチックブッシュを用いています。（上：ウインカーS/W付近　下：ラック結合部付近の計2箇所）

’97以降のモデルや国産車のようなベアリング支持ではなくプラスチックブッシュで支持しているのです。
ブラスチックですから当然磨耗します。故にシャフトとコラムの隙間が大きくなりハンドルの上下左右方向に遊びが見受けられ始めます。
気分の悪い症状です。

左：新品　右：磨耗ずみ

上側だけチョチョイのチョイで交換終了の予定でしたが、やっぱりロア側も消耗してました。
面倒臭いですが、ステアリングシャフトを全バラし、ラックとの結合部とを切り離し、アウターコラムからシャフトを引き抜き、ロア側ブッシュを取り出します。
交換後は逆の手順で組みつけていくだけですが、ステアリングシャフト先端（ラックのスプライン結合部）のボルト＆ナットは必ず新品交換します。意外とボルトが伸びていたり、ねじ山がﾎﾞﾝｸﾗになってたりします。一番大事なトコなんで新調しても無駄では無いと思います。

上下ブッシュ交換後、無用なガタは消え、精神衛生上、大変気持ちの良いものと成りました。

これは定期的に交換しなくてはならない消耗部品です。
グラグラとガタつきの多い車両は要チェックです。
稀にステアリングボスが緩んでいるモノや、ステアリングアジャスターにガタがあるモノも見受けられます。
しかし、正常な状態を知らなければ、それ自体が不具合だと感じることもありません。