2009年10月09日
俺は今、昨日と同様に紙切れと睨めっこしている。
しかし昨日のラブレターとは違う紙切れだ。
今回は他人事ではなく、宛名は間違いなく俺の本名が記されている。
ほとんどの人がそれを受け取って喜ぶことはないだろう。
何故こんなことになってしまったのか・・・
人生は時として上手く歯車が仕事せず、
空回りすることもあれば、
予定調和をぶち壊しにしてくれる事があるもんだと実感している。
紙切れ一枚で短い人生を振り回されるのはごめんだな。
だがしかし俺が今、生きているこの現代社会では仕方のないことかもしれん。
振り返ること約2ヶ月前--------------------
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とある天気の良い平日だった。
いつもとなんら変わりなく、朝の慌しい通勤ラッシュを横目に、
原付をフルスロットルで走らせていた。
その日はたまたま、毎朝通っている事務所とは違い、
別の事務所に集合するように指示を受けていた。
毎朝、同じ時間帯に走りなれた道を進むのとは訳が違い、
アウェイな雰囲気の中、手探りで冒険しているような新鮮な気持ちだった。
例えるならば、高校時代の通学電車だ。
前の方の車両に自分の居場所を見つける人や、
次の駅でこの車両から友達が乗り込んで来るために決まった車両に乗り込む人や、
大体の人がそれぞれ自分なりの定位置を見つけ出し、
それを繰り返すことが当たり前、日常となっているようなもんだ。
そこへいつもなら綺麗なお姉さんが乗り込んでくるはずが、
手前の駅でお姉さんの定位置にどこの誰かも分からん男が陣取る。
するとどうだろう?
俺は友人と目を合わせ、人生が終わったような顔することだろう。
今日一日が頑張れそうになくなり、
今にも家に帰って布団に包まって寝たい衝動に駆られることだろう。
ん?話が反れそうだ。
・・・我ながら例えが下手だな。
例えを変えようか。
この先の右車線は右折車が対向車によって足止めを食らう。
よって左に寄らなければいけない。
人としてモラルやマナーを普通並に持っている人が左車線に並んでいるにも関わらず、
とりあえず空いているからといって右車線を突っ走り、
右折車の手前で左車線に割り込む。
これは他県ナンバーならまだ許せるが、分かっててやる奴を見ると実に腹立たしい。
本当に急いでるのならば情状酌量の余地はあるかもしれんが、
時間帯は朝だ。みな仕事などの時間に追われているに違いない。
ここだけの話、朝に強い人が羨ましいのだが、俺は朝に弱い。
冬の朝なんて布団から出るだけで一日の体力を使い果たすのではないか?と心配になる。
それほどまでに朝の1分1秒は大事なのだ。
朝食を食べる時間と睡眠に当てる時間が平等だとしたならば、
俺は間違いなく睡眠時間を積極的に取り入れる自信がある。
と・・・またも話が脱線気味だ。
もういい。下手なくせに頑張って例えを出そうとすると余計に分かりづらくなるようだな。
俺の代わりに俺の気持ちを上手く表現できる人がいれば今すぐ俺の脳みそと交換してほしい。
さて、言いたかったことは、知らない世界へ足を突っ込む際、
そこにある「日常」に気付けず、知らず知らずのうちに自分が悪さをしているかもしれない、
ということだ。
今回の件については、そのことが身に沁みるほど理解できた。
もう隠すのさえ面倒だからこの際はっきり言おう。
ねずみ捕り、だ。
何も朝のこの時間帯にしなくてもいいではないか。
しかもよりにもよって普段は走らないのに『今日』に限って。
まぁこの感想は事後のものだが、
その瞬間はすさまじい『脳内俺会議』が繰り広げられたもんだ。
だがしかし、この場でそのことについて書くと、
それほどまでに世間体が気になるわけではないが、
とくにメリットがない上にデメリットが多そうなので省略させていただく。
そこ、あまり深く突っ込まないでほしい。
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さてさて、そんなこんなで手元には、
免停講習のお知らせと、佐賀県警よりの出頭命令がひらひらと目の前を泳いでいる。
あいにくどちらも仕事上、都合がつきそうにない。
どーすっかなぁ俺。
自業自得だといわれれば言い返すことは何もないわけだが、
どうにもこうにも腑に落ちん。
運が悪かった。
果たしてそうなのだろうか?
これはどこぞの誰かさんの陰謀ではないのだろうか?
考えてみたところで実に馬鹿馬鹿しい。
たまに俺の幸せな脳みそがどうにもこうにも鬱陶しくなる時があるのだが、
かれこれ20年の付き合いだし、今後も仲良くやっていくだろう。
あ、
前回の『謎のラブレター事件』の続きと思って読み始めた人、
期待に添えなくてすまなかった。
気が向いたら、続きを書くかもしれんが、書かないかもしれん。
そこらへんは俺の幸せな脳みそに聞いてくれ。
さて気付けばもうこんな時間だし寝るとするか。
お決まりのタバコを一本吸って。
Posted at 2009/10/09 03:09:16 | |
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