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実質的な新車はXC60だけですが、意匠変更含めVolvoのニューモデルラッシュです。

【XC60】

XC60、ようやくディーラーで観てきました。時間の都合もあり試乗まではしてきませんでしたが。てっきりメインカラーのTerra Bronze Metallicが置いてあるんだろうと思ったら目立たぬBlack Sapphire Metallicでした。少しがっかりしながらも近づいて見るとこっそりメタリックが光るのは案外控えめでおしゃれ。

さて、実物の第一印象ですが（実際には偶然NYで一足先に走っているのを見かけてますが…）、写真で散々見慣れてしまったせいか「これまでのVolvoにはない」等と称されるほどのかけ離れた感はなく、むしろ落ち着いたカラーも相まって正常進化で生まれたSUVという感じでした。逆に今のラインナップだとV70だけが新旧織り交ざって中途半端な印象を受けます。

真正面からの印象はXC70に近いものがあります。ヒップラインが極端に上がっているのはユニークでこのクルマの特徴でしょう（私はすごく好きです）。インテリアは、初めてドライバーの方を向いたセンタースタックを取り上げられることが多かったですが、基本的にはV70を少しスポーティにした感じ。黒より茶系の内装の方が違いが際立つのではと思いました。ドライバーズポジションは若干高いはずですがあまりそれは感じない、よく言えば安心感があります。

後部シートは十分広く座り心地もとても良いですが、V50と比して絶対的に広いとまでは感じませんでした。また、待望の大型グラスルーフが装備されており、これも期待していたのですが屋内であることもあってか正直あまり解放感を覚えませんでした。これもきっとただガラスにすれば良いという訳ではなさそうで、その点Volvoはまだ本当に力を入れてないんだろうなあ。目線やガラス部分以外の処理などで印象は大きく変わるはず。私が感銘を受けたC4 PicassoではVISIOSPACEというコンセプトの元にあの解放感が実現されています。まあもし仮にそれで安全性が犠牲になっているのであればVolvoには安全性を当然優先して欲しいですが。

荷室はまあサイズ的にこのくらいだろうなという想像通りのスペース。車高が高いことがそのまま直接荷室の最低高に転嫁されているため重いものは載せにくくなったなというのが印象。

と、色々確認しましたが、肝心の運転をしていない状態での印象は、期待値より低いものでした。デザインは前衛的でこれまでのVolvoで弱かったアピールするという点ではプラスであるものの、大きいことが機能面であまり活かされておらず、車内ではあまり目新しさを感じない。パッと見のデザインだけで判断すると、これまで通りのVolvoである点が「意外にお堅い」とネガティブに映ってしまうパターンでした。でも、サイズのことだけ抜きにすればそもそも安心感のあるVolvoで格好良いというポジションは変わりありません。


【C70/C30】

フランクフルトショーでフロントのデザイン意匠が大幅に変更されて発表されました。元の造形を活かしながらうまくフィニッシュしていると思います。特に、正直C30はあの大胆なリアデザインに対してフロントがコンサバ過ぎてすごーくアンバランスだと思っていたので、個人的には大成功と思っています。むしろ遅過ぎたくらい。どうでしょう、これで群雄割拠の欧州ハッチバックの中でもかなり魅力的なモデルになったのではないでしょうか。まあだからと言ってすごい売れるなんてことにはならないんでしょうけど。

C70はあの落ち着いた上品さが良いので正直余計なことしたかな、と感じました。
ちなみに今のV50にこのフロントマスクも「無し」だなあ。コスト的には出来るだけ合わせたいかもしれませんが…。

まあでも世の中的な反応はどうなんでしょうか。C30が爆発的に売れてC70がますます売れなるなんて反応があれば分かり易いですが、まあどっちもそれなりの低空飛行であれば効果も分からないんだろうなあ。

写真は全く関係ありませんが（＾＾；

6月のCar CGの記事から気になっているのが、Peugeot 5008。
http://www.webcg.net/WEBCG/news/n0000021356.html?word=%A5%D7%A5%B8%A5%E7%A1%BC

フランクフルトショーで改めて発表されたみたいでCarviewでも記事になりました。
http://www.carview.co.jp/news/0/114202/

以前当ブログでV50に至る経緯としてCitroen C4 Picassoがきっかけになったことを書きましたが、家族目線では未だにC4 Picassoが一番「Fun」なクルマだと思っています。

ただ、V50のガシっとした剛性感や直進安定性は直感的に安心感があるのに対して、Picassoのフワフワとした乗り心地は多少不安感を覚えます。「Fun」なだけではなく「Secure」であることが家族のクルマの条件と感じているので（立駐のことはさておいて）今もう一度選び直せといわれるとすごく悩むでしょう。

そこに5008の登場。
206の頃は猫足と呼ばれるフワフワ感がありPicassoで感じるのと同じ不安感がありましたが（一般的に猫足は良い意味で捉えることが多い気がするので個人的な嗜好の問題だと思いますが）、207では以前に比べドイツっぽいというか良く言えば安心感が増しました。最新の5008ではPicasso的な解放感と安心感が両立しているのではということを期待しています。

写真でしか分からないですがパッケージングもとてもよいですね。

日本でディーゼルを投入する確率は低いだろうと思うのですが、万が一新政権下の温暖化対策の施策が自動車業界に対してまともに機能したりするとディーゼルエンジンが導入されて燃費面での不安もなくなればすごーく魅力的です。

欧州で秋にリリースなので、日本市場への投入は1年後かなと思っていますが、先に市場して感想教えてくださいよmussさん（前もこんな無茶振りあった気が…）。

柏島は本当に小さな島で四国本島とは橋で繋がっています。
高知西部の観光スポットとして力を入れているのか、ほぼ柏島に行くためだけの3kmもの立派なトンネルが掘られ、山道も完全2車線化の拡張工事中でした。

でも島自体はダイビングと釣とそれ目当ての民宿以外の生業がほとんどなく、1kmあるかないかの一本の道路に集落があるだけの素朴なところです。

ダイバー（特に水中カメラやる人）は、サメなどの大きな個体や、アジ等大群のものを「ワイド」と呼び、ハゼやウミウシ等、間近に寄って見るものを「マクロ」と呼ぶのですが、柏島は「マクロ」天国です。

黒潮がぶち当たるのですが、回遊魚の群れはあまり見ません。色とりどりの派手な熱帯魚も多くはいません。一見地味だけど、他所ならそれを見るためだけにすごく苦労して探すような希少な種類の「マクロ」がわんさか見れます。

昔フランス領のとある島に旅行に行った時に、街中フレンチメーカーのハッチバックが走っていて興奮したのですが、そんな感覚でしょうか…。当時日本ではまだここまでPeugeotが多く走っていませんでしたし、Renault、Citroenに至ってはほとんど日常では出会えませんでしたので。


今回V50に感じたことその2

・Matt Goldは海より山の方が合う（海ではやっぱり原色系が映えます）。
・日本車の感覚からすると、見た目のサイズに対してこんなに車幅があると思われないので、山道をすれ違う地元民が全く手加減しないで突っ込んできて冷や冷やする。
・かなりのアップダウンがあったにも関わらず、信号無しまたは少ないノンストップのロングドライブでは飛躍的に燃費が上がる。ブレーキングによるロスが多いということなのでしょうけど、なんか極端。
・山道でのカーブも非常に安定している。
・バイキセノンランプはとても遠くまでよく見える（アクティブじゃなくても十分だと思いますがステアリングに連動して動くのも体験したいな…）。