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M Powerのブログ一覧

2012年07月15日 イイね!

The Legend


再び、BMW JapanよりOriginal PartsのBoxご到着。


じゃじゃん。M乗りなら無論のこと、BMWファンならその名を知らぬ者はいないであろう、BMW M社伝説の1台にして、幻のMidengine…その名はM1です。


今回のは1/43なのであります。


台座の大きさで言えばまぁ携帯電話くらいになるのかなって感じ。


ゆえにディティールも、1/18のM3 GT2には劣るのですが、1/18スケールで収集していけるほど我が家は大きくもないのでやむをえず…。


さはさりながら、この細かさ。バケットシートに多点式ベルトのディティールを再現。


Entry No.1のMario Andrettiの駆る、M1 Procar…。恐らくはMarlboroが商標登録されているからか、時代の流れでタバコ廃絶のクリーン企業を貫かんとするが為に、マルボロカラーのNiki Lauda号ではないということはともかくとして(現にこのAndretti号のボンネット左端の赤い五角形は、実車ではその下に“Marlboro”のロゴが入ってます)、なぜ同じTricolor StripeのNelson Piquet号じゃないの?と思ってしまうのですが、まぁきっと前にラインナップとして既出か、Entry No.1のこのAndretti号にM1をかけたのかな…?


1979年て、わたくしが生まれる前後の時代なので、お勉強。


1972年に誕生したBMW Motorsport Gmbh社(現BMW M社)、その発足から6年後に発表された同社初のモデルで、開発コードはE26。70年代のシルエットフォーミュラG4、G5において、勝者の名を欲しいままにするPorsche934・935の刺客となるべく開発されたモデル。ロードゴーイングバージョンをホモロゲーション用に生産し、シルエットフォーミュラ参戦をその目的としていたそうです。このデ・トマソ パンテーラ似の(笑)ボディデザインはジョルジェット・ジウジアーロ率いるイタルデザインで、外板は全てFRP製。1972年にBMW・2002用の直列4気筒ターボをミッドシップに搭載しBMWミュンヘン博物館の開館記念に製作されたBMWターボのフロント部分のデザインを採用。そしてMidengineの経験のなかったBMWがシャシー開発に協力を求めたのがあのThe Fighting Bull、Lamborgini。


ただし現在の隆盛の基礎となったと言われる、この時代絶好調のBMWとは対照的に、もはや倒産寸前のランボルギーニの組み合わせであり、開発がうまく進まぬまま時間だけが過ぎて行ったとされている。大金をはたいてBMWがランボを買収する寸前まで行ったものの、イタリア在のランボの下請け会社達がドイツのBMWの支配下に収まることに強く反発し、実現しなかったそうです。まぁ今の両国にも言えることですが、国民性の違いでしょうね。真面目なドイツ人と、陽気なイタリア人の。買収が実現していればBMW・Lamborginiとかってなってたのでしょうか?


そして遂に78年の秋、開発コードE26、M1という名と共にパリにて発表。“連続12か月間に400台以上の量産”がシルエットフォーミュラ参戦の条件だったものの、ランボの怠慢を始めとする製造工程の遅れや、M1それ自体の販売価格が災いし(日本国内での販売価格は2,650万円だったとか、)シルエットフォーミュラ参戦条件をクリアできぬまま、好調BMWにあってのお荷物と化す様相を呈していた。そこで金に物言わせてProcar Raceなる、F1ドライバーたちによるレース仕立てのM1を使った超商業主義的なワンメイクレースが開催されることになり、辛うじてM1の活躍の(?)場が用意された。


F1前座とはいえ、F1ドライバー達自らが駆るM1での共演は賑わいを見せ、それなりの成果はあったと言われている。79年の初代王者はNiki・Laudaで翌年はNelson・Piquetと、懐かしい名前が記録されている。


結局、この無理矢理の金づくで始めた企画が奏功したのかどうかは定かではないものの、当初の目的であったシルエットフォーミュラG4参戦が、その条件免除というあっけない幕切れを以って実現、M1によるG4参戦の目標を果たせたとして、Procar Championshipは終了した。


81年にはG4参戦を果たしたものの、翌82年のルール改正によりあまりにも短命なM1によるMotorsport Worksは幕を閉じ、BMW社内では、スーパーカー制作の難しさ、、というか拒絶反応だけが残る後味の悪い結果となり、以降今日まで、M1開発当時のようなスーパーカー開発はなされていない。


しかしそんな哀れなM1のエンジンはM635CSiに継承されていったように、フロントデザインがE31 8シリーズに継承されていったように(結局この8シリーズも不振に終わり、M1との共通項であるリトラクタブルヘッドライトのジンクスだとして、以降BMWでは空力的な要素もありながら、理由はどうあれ全車丸目のヘッドライトに統一)今日の高性能Mモデルにおいても、その頃の熱い血が受け継がれているものと思いたいものです。


総生産台数、わずかに477台。ほとんどが草レースに使用されたことを考えると、純粋にロードゴーイング目的で公道を走ったM1が何台だったのかを想像すると、やはり希少車と言えるのでしょう。現にロードゴーイングベースのM1の写真や映像を目にする機会はほとんどない。


そんなM1も2016年に復活との噂が…。


V8ターボで650馬力以上というような話ですが、i8に見られるクリーンエネルギーによるEfficiet Dynamicsを掲げるBMWにあって「今からまたM1?」と思ってしまいますが、やはり見てみたいという気がします。Tricolor伝説の始まり、「M1」を冠したスーパーカーを。
Posted at 2012/07/15 03:43:40 | コメント(0) | BMW | 日記

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