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あの伝説の宇宙刑事が帰ってくるそうです。マジで仕事してる場合じゃないんですけど。ほんとに。好きなんですよね、特撮ヒーロー。もちろん近年見られる、変身後より変身前の俳優の姿に子持ちのママさん達が子供そっちのけでキャーキャーいうようなイケメンライダー系じゃなくて、昭和の特撮ヒーロー(笑) バトルケニア、デンジブルーを演じた大葉健二が、これ以降、他のヒーローシリーズに出演できなくなったほどあまりに強烈な印象を植えつけた宇宙刑事ギャバン。当時はヒーローと言えば「変身!!」って言うのがお決まりのパターンでしたが、ギャバンは「蒸着!!」もうそれだけで「えっ!?何!?蒸着って!!?」みたいな感じで、その変身シーンを「では、蒸着プロセスをもう一度見てみよう」のナレーションと共にスローで見せる手法は、現在もスポーツニュースなんかでよく使われてる「ではスローモーションでもう一度」みたいなのの起源とも言われるほど、色んな部分でEpoc Makingでした。レーザーブレードを振ると、まんま“ブ～ン、ブ～ン”って音がするあたり完全にスターウォーズのパクリだと子供ながらに思いましたが、その話や後述の宇宙刑事の名前の由来が元でハリウッドで話題になり、結果、現在リメーク公開中のトータル・リコール、そのオリジナル版の監督であるポール・バーホーベンが、ギャバンのデザインの生みの親であり当時のポピー（現バンダイ）に在籍していた村上克司氏に「デザインを引用させていただきたい」と書簡を送り誕生したのがあのロボコップだったりするのは意外と知られていない話。結局そのロボコップのデザインやメカメカしい動きが、また機動刑事ジバンなんかに逆輸入されるみたいに、映像文化のシナジーがありました。最近はそういうイメージやメッセージ性を伴った作品がアニメにもドラマにも映画にもありませんね。あるのは国内外ともに往年の名作のリメーク。国内ではアニメやコミックを実写化して、ストーリーを見せるのではなく、演技力のない主演のジャニーズを見せる拷問映像をひりだして、ヤマトもあしたのジョーも汚されてしまいました…（ヤマトのキムタクにはまいりました…イスカンダルへはお前ひとりで行けと思うくらいイモな演技で）。今や顔だけが売りのイケメン俳優が演じるメロドラマで視聴率10%も取れず、打ち切りも珍しくないわけですが、テレビがメディアの中心だった時代とはいえ、このギャバンは当時最高視聴率20%近かったわけで。わたくしも毎週金曜夜7：00はチャンネルを10にひねって（←「ひねって」がポイントww）、画面の前でお山座りして見入ってました(笑) ちなみにオリジナルのギャバンは目がイエローでしたが、二代目は写真のようにブルー。なんでも、色彩心理学的にブルーは洗練と強力な印象を与えるのだとか。まぁこのギャバンはヤマトやあしたのジョーのようにジャニーズの皆さんが演じるわけでもありませんし、石ノ森章太郎の亡き後、蹂躙されてしまった仮面ライダー（何しろ仮面ライダーが何人も出てきて、しかもライダー同士で戦っちゃう）に慣れてる現代っ子がどう反応するのか、個人的に楽しみです。今までの特撮リバイバルでシリーズが復活というのがひとつの流れになっているので、きっと新しい宇宙刑事が出てくるのでしょう。デザインは回帰すると言われますが、なかなかどうしてこのギャバン、今子供たちが見ても“新しいヒーロー”してると思います。


深紅のマシン、サイバリアン。陸だろうと空だろうと、果ては異次元の魔空空間に突入する時だろうと重用されるマシン。サイドカー付なのに、サイドシートがない(笑)これは一応、上↑の写真みたいにギャバンが魔空空間に突入する時に立ち乗りするのですが、その時の立ち乗り台みたいな感じで。昭和57年にしてAUDI顔負けのLEDラインを採用しているところが未来を逝ってます。この新宿都庁前の高架からは幾多のヒーローたちがジャンプしてました。