ある晴れた昼下がり。

「なんだか、少し暑いわね・・・」

初夏と呼ぶにはまだ早いこの季節、にしては妙に蒸し暑い午後、

滑るように走り出した愛車の助手席に座る彼女がつぶやく。

少し開けられたサイドウィンドウから巻き込む風が彼女の髪を揺らし、

閉ざされた空間が、女のにおいで満たされていく。

「ほんと、今日は暑すぎるわね・・・まるで夏みたい。」

短めのスカートから伸びる、しなやかな足をゆっくりと組みなおしながら、

ぴったりと張り付くシャツの胸元を指先でつまんで、片手でパタパタと扇ぐ素振りをする彼女の

少し汗ばんだ首筋、眩しいほどの陽光が一瞬キラリと反射する。






注：イメージ画像


このまま、車内の気温が上がり続ければ、いったい彼女はどう反応するのだろう？

暑苦しく閉鎖されたこの空間で、いったい彼女はどんな姿態をさらけ出すのか？

・・・そんな無粋で邪な考えが一瞬、頭をよぎる。


「いま、涼しくするから・・・窓、閉めるよ。」


たった今、よからぬ想像で胸を高鳴らせたことなどはおくびにも出さず、

私はパワーウィンドウスイッチに手を伸ばし、助手席の窓を閉めると同時に

エアコンのスイッチを押し込む。


瞬間、熱気を帯びたエアが大量にルーバーから流れ出て、

そしてすぐにひんやりとした・・・




・・・冷たい・・・




・・・冷気が・・・




・・・出て・・・




こない　　ヽ(;｀⌒´*)。




これは、ま、まさかの



ジェッタノエアコンコワレタヨー現象
＼(￣▽￣)／♪




いや～、外気温２８度でエアコンぶっ壊れた真っ黒セダンのレザーシートの蒸れ蒸れ具合といったら


そりゃーもうハンパねぇ～
　Ｏ(≧∇≦)Ｏ イエイ　♪


全部の窓全開、ズボンの裾をひざまでまくりあげ、首にはタオル。


まるで、真夏の夜の全開バリバリこんやはさいこーよーおめーらどけどけ当るといてーぞ状態。


しかも・・・部品＆代車の都合で、日曜日までエアコンレス（コンプレッサー逝かれてファンも回せませんｗｗｗ）で頑張らなければなりません、私。


っつことで、くそあっちーのに窓全開でミッシェルとかルースターズとかガンガン鳴らしてる、

ノーマルなのに妙にかっけー真っ黒ファッキンクールなジェッタをみつけたら、それは私です。


くれぐれも、指差して笑ったりヾ(：^▽^：*　、

中指立ててて　凸(￣ヘ￣)　舌を伸ばしたりしないように。

あ、ちなみに皆さん分かっているとは思いますが、前半部分は蒸れ蒸れの車内で想像した、煮え煮え脳内妄想フィクションですので、あしからず　m(_ _)m。