ジェニスのブログ一覧

・・・先日のお話。


このときもご案内しました、

国税を惜しみなく投入し日々整備し続けた結果、いつ何時も四季折々の花々が美しさを競って咲き乱れる・・・以下略。な国営公園に年老いた我がオフクロご案内。

只今薔薇真っ盛りで、およそ一般家庭ではお目にかかれないと思われる、色鮮やか香り芳しい何だか良くわからない名前の薔薇が狂ったように咲き乱れております。


―無料貸し出しの車椅子にオフクロ乗せて、ゆっくりと薔薇の間の遊歩道を押し歩いていきます―


「きれいだなー・・・ほんとにキレイだ・・。」
「うん、キレイだな・・。」

そんな当たり前の会話を補聴器介して交わしながら、すっかり軽いその車椅子の押しごたえと小さな背中にふと、切なさがよぎります・・・こんなちっちゃくなって・・・。


齢四十で私を産んでくれた彼女ですからもはや八十有余歳。


今でも忘れられない出来事があります。


小学生の時、相も変わらぬ悪ガキがあろうことか学校の非常ベルを押して校内パニック引き起こし、思い切り教師の面々に叱られます。

そのとき一人の教師が「四十過ぎて生まれた子だからなぁ・・だからお前は・・。」
と私に言いました。


もちろん悪さしたのは私、叱られるのは致し方ありません、しかし・・・


すっかり暗くなって帰宅した私、悪さの全てを話し謝り教師に言われた一言をオフクロに告げます、と彼女は無言ですぐ学校に電話。

まず、自らの息子の悪行を詫びた後、いきなり声を荒げ件の教師の一言の撤回を求めていました。


「お前はやればできる、だから先生に何言われても自分のことバカだと思っちゃならねぇぞ、なんでもいいから頑張ってみろ。」


あのころは確かオフクロ見上げていたはずなんですが、今はそっと手を添えてやらねば立ち上がることさえ・・・


あと何回、薔薇を見せてやれるのかわかりませんが、でも楽しみにしていてくれるうちは連れて行こうと思っています。

・・帰りがけに気ぃ使って缶ビール・・くれなくてもいいのに（笑）・・。