
トヨタ自動車が、タイプごとにやや異なっていた高級車ブランド「レクサス」の「顔つき」を新たなデザインに統一し始めた。欧州を代表するドイツのBMWやアウディは、独特のデザインの「顔」を持っており、個性的なデザインが顧客獲得に不可欠と判断したからだ。走りでは欧州車に互角とされるレクサスが世界の高級車として定着できるかどうか注目される。レクサスの車前部の新デザインは、
2つの台形を組み合わせた形で「スピンドルグリル」と呼ばれる。今年1月発売の「GS」から採用した。今後、レクサス全車種に採用する方針で、10月には最上級車「LS」も新デザインに変更した。レクサス担当の常務役員は「レクサスを変える本気度を示す」と語り、販売上積みの起爆剤にする考えだ。
1989年に米国で初めて導入されたレクサスは、米国で高級車として定着し、昨年の世界での販売台数約40万台のうち北米が半数の約21万台を占める。しかし、欧州車の人気が高い日本や欧州では、それぞれ約4万台にとどまっている。 デザイン変更の成功例としては、アウディが04年に採用した「シングルフレームグリル」がある。押し出し感のあるデザインが受け、国内の販売台数が04年の約1万3800台から11年には約2万1100台に増える原動力の一つとなった。しかし、自動車デザイン評論家のCさんは
「BMWのキドニーグリルも続けているからこそ誰もが認めるデザインに育った」と話した上で、「デザインやブランド定着には時間がかかる」とも指摘している。
Posted at 2012/12/06 00:35:01 | |
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