-高級化二年目①- ルーフリヤガーニッシュを赤本木目に
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○の中に数字を入れるあの記号のストックがATOKに21以上は装備されていないことが判明したため、プチ高級化シリーズは⑳で打ち止めにして、新シリーズの放送開始です(Top Gearかw
さて、夏に天井を弄って大面積に灰色を追い出したのはいいのですが、天井で唯一あのにっくき灰色が残っているパーツがあります。そう、プチ高級化その⑱前編でもご紹介した、「ルーフにある横走する固定用パーツ」です。整備マニュアルで名前を確認したところ、「ルーフリヤガーニッシュ」とのこと。エンジの継ぎ目に灰色が横たわっているのはなんとも目だって恥ずかしいので、今日はここをゴージャスに赤木目、しかも本木目にしてやろうと思います。
先ずはるーふりやがー(以下略 を外してきましょう。プチ高級化その⑱前編に従って天井を外したら、丸ネジ二本で留まっています。このるーふりや(以下ry ですが、なんと金属製で、変形させると元に戻りません。自分はネジの位置が分からずに天井をつけたまま押したり引っ張ったりしていたらちょっち捻じ曲げてしまいました。そもそもここから仕上がりに難があることを予想できたのですが...
それでは本木目にするための資材購入です。本木目というからには木を買ってこないといけません。去年サイドブレーキを本木目にしようとして失敗したことがあったのですが、その時にググりまくって見つけたのが”ツキ板”という素材です。これは銘木をうすーくスライスしたもので、古くから家具や内装の装飾に使われていました。自分は写真のカエデ鳥眼杢のツキ板30cm×30cmを『木材・木工素材の通信販売 / DIY銘木ショップ』様から購入しました。関連情報URL参照☆裏面は和紙か両面テープで補強してあり、何と言ってもバーズアイメープルというギタリストであれば聞いただけでヨダレが出てくる銘木がこのサイズでたった625\というのは即ゲットしかありません。
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写真を見ていただければご推測頂けるかと思いますが、銘木というのは表面加工すると見る角度によって模様が違って見える、深みのある...超クールな素材なのです!!イージーグラフィックではとてもこの本物の木の感じは出せません。
購入したツキ板は元々サイドブレーキのレバーに巻こうと考えていたので30cm四方しかありません。ということで、るーふり(ry に施工しようとすると短冊状に加工してからそれを繋ぎ合わせるしかありません。という訳でしっかり製図して、さらっとルーフ(ryにプラスチックプライマーをかけたら切った貼ったしていきます。ぁ、このツキ板には元々強力両面テープが貼ってあるので表に貼る分には接着剤はいりません。
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しかし裏面まで行くと、強力両面テープという割にはこのテープは接着力が弱いので、木の元に戻ろうとする力でパリパリとはがれてきてしまいます。ということで比較的面積のあるところには写真のようにいつぞやのPPにも着くというコニシのGPクリアーさんで、製図ミスでツキ板のが裏面まであまり余ってくれなかったところには(笑)アロンアルファでしっかり固定してあげました。
それにしてもアロンアルファは臭いです。恐らく揮発した溶剤のせいでしょうが、目にはしみるし鼻にはツンツンするしと最悪でした。手に付いたらめんどくさいのでゴム手かプラ手を装備、そして窓をしっかり開けて作業しましょう!( ΩωΩ)メイタイ...
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さて、最高の柄を持つツキ板ですが、どこにでも貼れるという訳ではありません。素材の性質としては、コピー用紙を二枚貼り合わせたもの、という感じが一番しっくりきます。つまり平面や、スノボのハーフパイプのような、伸ばせば結局平面になるような部分にはしっくりと貼ることが出来ますが、球面が一部でも存在するところは非常に貼りにくい...というか綺麗に貼れません。二枚重ねのコピー用紙を球面に貼ることを想像してみましょう!どこかで皺が寄りますよね...。
というわけで、そもそもの構造が複雑なルーフリヤ(ry には一筋縄では貼れません。サイドブレーキに施工しようとして失敗したのもここが原因でした。どうしたのかというと、とりあえず一部破けてもいいので強引に貼ってみました。予想通り破けましたが、なんとここは以前使った木工パテで埋めてやります。
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そんなことしたら仕上がりがパッチワークみたいになっちまうじゃねーかとお思いになるかもしれませんが、上から着色のニスを塗ってクリアーレッドのスプレーをかけてやれば何も分からなくなります( ̄ー ̄)ニヤリ
なぜこんなことを知っているかというと、以前ウィンドウクランクも本木目にしてやろうとして失敗した時に同様の塗装でゴマかしたことがあるのです。ちなみに失敗の原因はツキ板ではなく、そもそもグロリアのウィンドウクランクはマーチにはつきそうでつかない、というところからでしたwこっちはなんとか解決策を考えて、いずれうpします。
自分は失敗したアイディアをうpしていませんが、これは単純に成功するまでうpしない、というだけです♪サイドブレーキにしろ窓ハンドルにしろ、いずれ執念で形にしてやります!!
話を戻しましょう。さっきあった木の割れ目にパテを充填してあげて2時間マターリした後#240のペーパーで削って表面を整えます。その後茶色のガンダムマーカーで模様を書いてあげれば完了です!
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お次はいよいよ塗装です。絵筆を使ってウレタンニスを堆積させていきます。うっすら色づけばよかったのですが、色ムラを修正しているうちにこんなに濃くなってしまいました...ホントは絵筆じゃなくて、ニスを染み込ませたウエスで撫でてあげるのが綺麗に仕上がるのですが...やっちまったもんはしょうがありません。まだ残っている色ムラを#800のペーパーの水研ぎで修正します。
と!!ここでさっきのパテ埋めしたところに不具合発見(*゚Д゚)ガーン
木がニスを吸い込んで膨張し、さらに乾いたパテにもニスが染み込んで膨張して、クラックができでしまいました...
いいもん!!
遠くから見たら分かんないもん!!
どーせクリアーレッドかけたら綺麗になるもん!!
(#゚Д゚) プンスコ!
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という訳でクリアーレッドをかけてから一日置いて、他の赤木目と一緒にウレタンクリアーをかけてあげました。予想通り赤くしてクリアーを厚塗りしてやれば、粗捜しするためによほど近くから見ないとパテがあるとかは分からないデキになりました。ここからの鏡面研磨の仕上げ作業は前回の赤木目シリーズ、プチ高級化その⑪後編をご参照下さい。
ただ、るーふり(ry を外した時点でこのパーツが凸凹になってしまっていたため、どうにも『一本の木から削りだしたパーツ』には見えず、『薄い木を貼ってあるパーツ』に見えてしまいます。やはりツキ板は平面に貼るのが見栄え的にもベストでしょう。
今回の感想です。ツキ板は見栄えがいい反面、致命的な欠点も存在します。イージーグラフィックとツキ板を使った木目加工の比較をしてみます。
\\\水面転写\\\
○球面だろうが平面だろうが、大体のパーツには施工可能
○相当広い面でもフィルムのサイズ(50cm幅×任意の長さ)の範囲なら施工可能
○木目、カーボン等様々な柄、色を選択可能
○(自分的には)転写後もガンダムマーカーで修正が可能
●凹面、特にコップの内側みたいなところにはまず施工不可能
●手間隙がもの凄いかかる
●材料の合計価格が(ツキ板に比べて)高い
\\\ツキ板\\\
○水面転写では出せない木本来の柄
○凹面でも、ハーフパイプの内側etcなら綺麗に貼れる
○狭い面に貼る分には安価
○作業は貼るだけなので簡単
●球面には綺麗に貼れない・・・強引に貼ろうとすると今回のように力技(上級者向き)になる
●天然素材は呼吸をするので、作業によっては伸び縮みしてしまう
●貼れる面積は限度がある(上記shopではMAXで80cm×100cm)
●失敗すると一から貼りなおし
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ということで総括は、ツキ板は貼る場所を選ぶ、ということです。よくミドルクラスのセダンで見かけるセンターコンソールやフロアパネルの平面の本木目は木の性質上、球面よりも安価に施工できるということで採用されているのでしょう。(これに対しプレジやセンチュリーといった高級車に使われている、比較的複雑な立体構造を持つアシストグリップやドアの装飾板等の本木目は超高価な削り出しなのでツキ板では太刀打ちできませんorz)
イージーグラフィックを選ぶか本木目を選ぶかは、そのパーツの形状をよく見て、仕上がりをイメージしてから決めるのが良いと思います。ちなみにk11マーチのオリジナルパーツでは貼れる場所はまず無い...と思います。
ようやっと完成画像ですが、やっぱり取り外しの段階で捻じ曲げてしまったのが致命傷となって、あんまり高級っぽく仕上がってはくれませんでした。まぁ灰色よりはマシか...程度で。そして今回は球面というか、三次元立体構造に強引に施工したので難易度は☆3つということになってしまいました。トホホ...
忘れないための改造費用
カエデ鳥眼杢のツキ板シール付き 625\
コニシ GPクリアー いつか使った余り物 0\
コニシ アロンアルファ ゼリー状瞬間 257\
セメダイン 木工パテ いつか使った余り物 0\
ガンダムマーカー 茶 210\
和信 水性ウレタンニス エボニー 1071\
Mr.カラー クリアーレッド 赤木目と同時平行のため 0\
ホルツ ウレタンクリアーコート 2液型 赤木目と同時平行のため 0\
鏡面研磨用品 赤木目と同時平行のため 0\
合計 2163\
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