ＬＯＴＵＳ其の３

ロータスファンの皆様の間ではすでに話題に上っていることですが、今年のＦ１は楽しみが増えることでしょう。

しかし、ロータスファンにとってはどう楽しんでよいのか難しいところです・・・。

というのも、今年は「ロータス」の名を冠したチームが２つ存在することになるからです。


まずは、以前私のブログにも書きました「チーム・ロータス」

これは、９４年までＦ１で活躍していた「ロータスＦ１」の母体である「ロータス・カーズ」（現ロータス・グループ）から、名称の使用権を獲得したマレーシアの航空会社「エアアジア」が、「ロータス」の名称を冠してＦ１に参戦したことで実現したものです。

つまり、ロータスであっても、ロータス・カーズがＦ１に復帰したのではないのです。
とはいっても、エアアジアがロータスの歴史を理解し許可を得てロータスとしてＦ１に参戦してくれたのですから、ファンとしては嬉しい限りです。


ここまでは、昨年までの話し・・・今年は少し混乱しています。


まずは「チーム・ロータス」。

これは、エンジンが「ルノー」になった以外は昨年までとさほど変わりありません。
今年もブリティッシュグリーンにイエローストライプのナショナルカラーで参戦です。



ところが、今年はもう１チームの「ロータス」が！

昨年まで、「ルノーＦ１」として参戦していたフランスの自動車メーカー「ルノー」。
Ｆ１のエンジンと言えば、ホンダが撤退して以降ルノーの活躍が目覚しいです。現在Ｆ１エンジンのトップはルノーと言っても良いでしょう。

しかし、今年はルノーがＦ１のチーム運営から撤退し、エンジンと車体の供給に留まることになりました。ルノーはチームとしてＦ１に参戦しなくなったのです。

「それじゃあルノーＦ１はだれが運営するの？」

なんと、そこに「ロータス・グループ」がスポンサーに付いたのです。
つまり、今年からルノーＦ１は、「ロータス・ルノーＧＰ」として参戦することになったわけです。

しかも、マシンのカラーリングは、往年のロータスＦ１マシンをモチーフにした黒い車体にゴールドのピンストライプ。


そう「ＪＰＳカラー」で参戦するのです。昔からのＦ１ファンはたまらないです。



「うんっ？ロータスって『チーム・ロータス』として参戦してんじゃないの？？」
と思ったあなた。

その通りです。
チーム・ロータスとして参戦してます。

「えっ？じゃあ『ロータス・ルノーＧＰ』ってなんなの？？」


では、少し整理しましょう。

『チーム・ロータス』
ロータス・グループから名称使用権を獲得した「エアアジア」がチームの母体。
言い換えれば「チーム・エアアジア」。
エンジンは「ルノー」製。



『ロータス・ルノーＧＰ』
ロータス・グループがルノーＦ１の冠スポンサーになり、チーム運営している。
チームの母体はロータス・グループ。
こちらのエンジンはもちろん「ルノー」製。


そう、２チームとも「ロータス」の名称が付き、エンジンは「ルノー」を使用していますが、運営母体が異なるのです。


今年、この２チームの「ロータス」には、お金の問題、名称使用権の問題など色々あり、最終的に裁判で争われる様相です。

しかし、「ロータス」が２チームも参戦し、しかも２チームともロータス伝統のカラーリングで走ってくれるのは嬉しいことです。
ファンとしては２チームとも応援したいですね。


あっ、ちなみに、テストでは「ロータス・ルノーＧＰ」が絶好調のようです。
頑張れ「チーム・ロータス」！