2012年03月09日
先日、大阪のTKスポーツにお邪魔したさい、K20Aへのエンジンスワップの話になり、以前から気になっていたK20Aと2ZZの重量差について尋ねたところ、驚きの返答をいただきました。
昨年、以前からK20Aは性能はいいが20~30kgは重い、と言われることが多く、なら試しにと両者に加え、ローバーK18VVCも計測してみたとの事。計測条件は、エンジン本体+主要補機(インマニ、オルタネーター、ACコンプレッサ等)とトランスミッション(デフも込み)。結果は…
K18VVC…155kg。
2ZZ…177.5kg。
2ZZ+スーパーチャージャー…201kg。
K20A…175kg!!
何と、2ZZより軽いのです。エンジン単体での比較ではありませんが、実際に換装するとなると補機やミッションは必要ですから、より現実的な比較といえるでしょう。(詳しい計測状況はTKスポーツさんのHPをご覧ください。)その後家に帰って調べると、いくつかの過去の証言もありました。
K20スワップの元祖?といえる黒エク(EXIGE・S1)さんのブログにK18から乗せ換えて車重を測ったら16kgしか変わらなかった(785→801kg)、とのこと。又、海外のサイトでも2ZZからK20Aに換えたがほぼ変わらず、(この方の時はLSDの有無の違いもあり、5ポンドほど重くなったらしい)エンジンマウントやハーネス類で軽量化したら逆に軽くなったとの記載もありました。
そして30kg程違うという話の元ネタは見つけることが出来ませんでした。(もしかして、絶版になった山海堂の国産エンジンデータブックあたりかな?)ロータスが重量の問題でK20Aを断念した、との話しも元ネタはわかりませんでした。私が持っている資料では、数種のエンジンから世界各国のエミッションコントロールに適合し、軽量で、6速MTを持ち、何よりコストが安いということで2ZZに決まったとのインタビュー記事は持っています。(CG誌、03年12月号)もちろん、出力増大の対策で冷却系や駆動系に強化が必要かもしれませんが、これらに関してはコストをかければそれほど車重には響かないのではないでしょうか。少なくとも、スーパーチャージャー仕様よりは対策はいらないでしょうし。
ええ~嘘だ~と思う方がおられたら、是非実測して比較して下さい!私も待ってます。
Posted at 2012/03/09 16:21:48 | |
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エキシージ | 日記
2012年02月26日
英ロータス、新たな出資パートナーと交渉か(レスポンス、1/31の記事より)
「英国の名門スポーツカーメーカー、ロータスカーズ。その親会社、マレーシアのプロトンの経営体制が大きく変わることを受け、同社売却を巡る報道が熱を帯びてきた。
これは29日、英国の『サンデー・タイムズ』の電子版が報じたもの。同メディアによると、ロータスカーズを傘下に持つグループロータスのダニー・バハーCEOは、新たな出資パートナーを求めて交渉に乗り出しているという。
16日、マレーシアの複合企業、DRB-ハイコムはマレーシアの国営投資会社、カザナナショナルが保有するプロトンの株式、42.74%を取得することで合意。事実上、プロトンの筆頭株主となった。
DRB-ハイコムは、プロトンのリストラをさらに推進する方針。そのため、赤字を計上し続けるプロトンの子会社、ロータスカーズの売却に踏み切るのではないか、との観測が広がっている。」
http://response.jp/article/2012/01/31/169221.html
DRBハイコムがプロトンの業務精査、ムダを追放(マレーシアナビ! 2/18の記事より)
【クアラルンプール】 国民車メーカー、プロトン・ホールディングスの支配株を取得した自動車大手のDRBハイコムは、プロトン残余株を買い付け株式を非公開にした後、事業内容の精査に乗り出し、無駄、非能率を徹底的に洗い出す意向だ。
消息筋は「プロトンはDRBハイコムの企業文化に従うことになる。無駄は許されない。DRBハイコムは内部精査のほか、外部にも精査を依頼する」と語った。従業員解雇は行わない見通しだ。
同筋によると、DRBハイコムでは経営首脳でも3時間以内の航空機利用でエコノミークラスを利用する。
DRBハイコムは、プロトン子会社で赤字経営のグループ・ロータス・インターナショナルの経営にもメスを入れる。ロータスは「経営改善を約束しても、ほとんど実現していない」(同筋)状態で、売却される可能性もある。
http://www.malaysia-navi.jp/news/120217061923.html
…やっぱり、トヨタかジェニイ・キャピタル、後は中華系あたりを予想しているんでしょうね。
トヨタは近年、欧州で売り上げが激減し、ブランドイメージの向上が急務になっています。
ブランド力がなければ、韓国車を筆頭にした低価格車と同じテーブルで戦うことになりますが、それではいずれ力尽きてしまいます。
かといってレース等に再度直接参戦しても、自社ブランドとかけ離れたイメージのレースでの名声は、期待したほど販売実績に反映できない事は身にしみて実感したはず。市販車に近いWRCへの復帰は濃厚のようですが、レースは勝たなければイメージが良くならないギャンブル要素も強く、確実且つ迅速なブランド強化には更なる一手が望まれるところです。
そもそも現在のロータスは単独で黒字になるのは相当困難で、企業PRの神輿になることで漸く採算が合うようなメーカーですから、トヨタとの利害は完全に一致するわけです。自社のエンジンを供給していますし、ただ名前だけ買い取るわけでもありません。
トヨタは長年、自社ブランドでの成功にプライドをかけてきた訳ですが、欧州では、例え屋台骨が傾いてでも長年ポリシーを貫いた企業(若しくはプロダクトそのもの)でしかブランドは成立しません。そして一度築いたブランドは長い間価値を持ち続けます。ブガッティやアバルト、車ではありませんが高級時計のブレゲ等一度は消滅したにも係わらずその名声は残り、名前だけしか繋がりが無くとも復活するくらいです。
あの欧州メーカー筆頭のVWですら、自社単独でのブランドに拘らず、高級車ブランドを「買い漁って」いるぐらいですからね。やはり一億総中流「意識」(実際はともかく)の日本や、実用第一のアメリカに対し、階級社会を反映した市場動向を示す欧州では戦い方を変えざるをえないのは必然でしょう。
トヨタの様な技術力の高いメーカーが他社ブランドを手に入れるときは、自社のラインナップに無いところを狙うのが無難です。実用高級車ブランドのBMWがコンパクトカー向けにミニを、超高級車向けにロールスを買い取ったのが良い例でしょう。スポーツイメージの低いトヨタにとって、ロータスは良い補完関係ではないでしょうか。
またトヨタとの繋がりを持ちたいプロトンにとってもよい話です。こうなると、例の次世代ロータスの発表もハイブリッド戦略を徹底するトヨタに対するラブコールだったんじゃないかと思えてきます。(そう、残念ながら現ロータスユーザーにではなく、ね)
一方のジェニイ・キャピタルはご存知ロータスF1の株主。この会社の経営者のジェラール・ロペスは無名であったスカイプに投資し、大成功を収めて有名になったルクセンブルグの投資家で、以前サーブの買収話しにも名乗りを上げていました。ロータスの売却話にも興味があるとのコメントもしており、金額次第では電撃売却もありえます。ただ、投資家だけに損得勘定に厳しく、結局サーブの買収話しも無くなりました。
これは私見ですが、自動車会社は他業種の会社が買収してもあまり良い結果にはならないのではないでしょうか。
中華系に関しては全く判りません。とにかくお金はありそうですので、手っ取り早く売るなら一番有力かもしれません。
あとは親会社のハイコムの動向。この会社はマレーシアの複合企業で、自動車生産ではホンダ、三菱、スズキ、イスズ、AUDIと提携し、自動車関連事業で売り上げの過半を占めている会社です。最近はVWとの協議を持つ事が多く、OEM生産の話しも進めているよう。その一方で、ハイブリッド車の開発を熱望しており、モハマド・カミル・ジャミル社長が、東京で自動車メーカー関係者と接触したとのうわさも報じられています。ロータス売却については慎重に見極めた後、オープンに進めるとの方針ですが、これらの動向による影響も皆無ではないでしょう。
恐らく今年度中には何らかの動きがあるでしょう。できればあまり単独での採算性に期待せず、オリジナルのスピリットを尊重してくれる出資先に買い取ってもらいたいものです。
Posted at 2012/02/26 12:50:47 | |
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エキシージ | 日記
2010年10月02日
甘かった…。私の予想は大甘でした。ロータスがプレミアムスポーツカーメーカーとして再生を計ることは周知の事実でした。そして今回のショーでその動きが具体的に示されることは予想されていましたが、まさかここまでとは…。
今回のショーで今までの繋がりをほぼ全てリセットし、新しいメーカーとして生まれ変わることを宣言したと言うことでしょう。新社長に変わった昨年10月から、様々な動きがありました。本当の意味でのF1進出を決定し、6月にはプレミアムカーブランド化と生産数4倍を掲げた5ヶ年再生計画を立ち上げ、7月には全ヨーロッパのディーラー契約を2012年で打ち切るとの宣告を行い、9月にはトヨタとの提携を強くアピールするレセプションを開催。まさに激動の1年の締めくくりが今回のモーターショーであったと思います。
現CEOのダニー・バハー氏(本名タネル・バハール)は1971年生まれの今年39歳。フェラーリの元副社長。イスタンブール生まれで幼少の頃にスイスに移住。学生の時にマーケティング課程を取得、その後レッドブル社の創業者の一人であるディートリッヒ・マテシッツにマーケティング能力を買われ、彼の会社にスカウトされ、コーポレート・プロジェクトの責任者に就任。そしてレッドブル・レーシングが2006年と2007年にフェラーリのエンジンを使うという契約の交渉を任され、フェラーリと接触。後、ブランド開発担当としてフェラーリに引き抜かれたというやり手の人物です。つまり、車に詳しくて業界に入ったのではなく、ブランドマーケティングの手腕でここまで来たような人物と言えると思います。彼でなければ、例え親会社のプロトンとマレーシア政府の後押しがあったしても、これほどの大転換を短期間で実行できなかったかも知れません。(前CEOのマイク・キンバリー氏はロータス・ツインカムを手がけたこともある生粋のロータスマンですからね。こんな大転換ができるとは思えません)
そして今までの基幹車種であるエリーゼのデビューは一番後!新ブランドイメージの構築完了まで待つつもりでしょうか?正直、2013年までは殆ど売れなくても構わないと決断しないとここまでは出来ないでしょう。どれほどの資金がつぎ込まれたのか?と邪推してしまいます。
とにもかくにも新生ロータスは華々しくデビューしました。果たして計画通り進められるのか、ハッタリで終わるのか全く予想もつきませんが、(思いつくままに駄文を並べたわけですが、まだまだ未確定の構想段階に過ぎない事も確か。失敗すれば現状維持になることも十分ありえるんですけどね。スーパーカーのメーカーでは良くショーで派手にぶち上げてアピールしても、結局生産まで漕ぎ着けられなかったなんてよくある話しですからね。)少なくとも現状では現行エリーゼの後釜は今までとは全く違うものになる可能性が高いようです。自分の車の時代が終わりつつある事を噛み締めつつ、見守りたいところです。
しかしまあロータスデーの直前にとんでもない爆弾が落ちたものです。行く予定はありませんでしたが、恐らく私みたいに開いた口が塞がらなくなった人たちがいると思いますので見学に行こうかな…。
コンセプトモデルへの感想は気が向いたら書くつもりです。(誰も読まないでしょうけど)
Posted at 2010/10/02 20:06:19 | |
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2010年10月02日
今回のパリモーターショーでのロータスの発表内容。
コンセプトモデル5種、発売決定モデル1種。
エヴォーラに345PSのエンジン(過給機付)のエヴォーラSが出る。
5種のコンセプトモデルの概要
Elise…MR、2シーター。2L・直4+過給機、320 PS / 330 Nm。6速MTorDCT。0-100km 4.3S。全長4.0×全幅1.85×全高1.25m。計画車重1095kg。価格は35,000ポンドから。2015年予定。
Elan…MR、2+2シーター。4L・V6+過給機、450PS。7速DCT。KERSをOP搭載。0-100km 3.5S。計画車重1295kg。価格75,000ポンド。2013年予定。
Esprit…MR、2シーター。5L・V8+過給機、620PS / 720 Nm。7速DCT。KERSをOP搭載。0-100km 3.4S。全長4.55×全幅1.95×全高1.25m。計画車重1450kg。価格110,000ポンド。2013年予定。
Elite…FRorAWD、2+2シーター。5L・V8+過給機、620PS / 720 Nm。7速AT。KERS搭載。0-100km 3.7S。全長4.6×全幅1.90×全高1.32m。計画車重1650kg。価格115,000ポンド。2014年予定。
Eterna…FRorAWD、4シーター。5L・V8+過給機、620PS / 720 Nm。7速AT。KERS搭載。0-100km 4.0S。全長5.0×全幅1.9×全高1.43m。計画車重1800kg。価格120,000ポンド。2015年予定。
…これって現実の内容?夢?。頭の中がもう少しまとまったら又書こうかな。
Posted at 2010/10/02 06:04:04 | |
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2010年10月01日

300~350馬力のトヨタ製4気筒2.0Lスーパーチャージャー付エンジン、デュアルクラッチを搭載し、車重1095kg。スタート価格は4万ポンド。ハードユーザーの為にタイプRを設定とのこと。色々言いたいことはありますがまずは情報まで。
Posted at 2010/10/01 03:19:01 | |
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