
ちょうど雨も降っているのでまた妄想日記。またもや元ネタはレヴァリーのHPからである。
2.各部空力付加物の効果
ウイング…取り付け角度が高い、若しくは翼断面形状が上に反り返るほどダウンフォースが高くなる。取り付け角度を立たせすぎたり、反り返り過ぎると空力効率は悪化する。立たせるより左右幅か前後長を伸ばした方が効率は良い。又、取り付け位置は高いほうがダウンフォースが高く、空力効率も良い。
床下…低ドラッグのパーツはディフューザー。装着時の前後バランスもあまり変わらない。エリーゼは横幅の割りに全長が短いため、フロントから入った空気のエネルギーがテールまで持続しているようで、ディフューザーの効果は高いようだ。
リアハッチ…ノーブルM400でのデータではリアをファストバックスタイルにするとドラッグが減少し、リフトも減少している(但し効果はリアよりになるのだが)エクのリアハッチ化も同様の効果をもたらしているようだ。リアハッチの傾斜角で効率は大きく変化するようだが。
側面…サイドステップとフロントスプリッターを同時装着するとフロントのダウンフォースが減少し、リアが増大する。総計のダウンフォースは変化無く、総計のドラッグは減少する。
フロント…スポイラーとカナードはかなり効果があるようだ。レヴァリーのテスト車両はワイドボディー化しているので単純に数値の比較はできないが、フロントのダウンフォースは2倍以上になっている。一番フロントの荷重が高いのはリアのウイングが一番効果が無い(寝ている)設定の時である。
3.空力パーツの相関関係
レヴァリーのテストではリアのウイングの角度を変えてダウンフォースの比較をしている。当然ウイングを立たせればリアのダウンフォースは向上するのだが、面白いのはリアのダウンフォースの増大に反比例し、フロントは減少している所である。アクセルON時のヘッドアップ状態のようなものだろうか。リアに大きなウイングをつけてフロントがノーマルのままではコーナリング時、却って不利な状況になることもある、と言える。
ちなみにほぼノーマルのエクⅡ(NA)ではフロント/リアのダウンフォースの比率は42:58となっており、ほぼ重量配分通り(ややフロントより)である。只、速度が増すとややフロントが浮き気味にはなるようだ。
大体はこんなところだろうか。レヴァリーの製品で得られた結果なので、一般論ではないが、それぞれの部位が互いに影響を及ぼし、トータルで見ないと思ったような改良が得られないことが良く判る、大変興味深い内容である
このあたりに関しては以前MK1で風洞試験を行いエアロを作成されたサクラムさんやMKⅡでテストされたMT-DRACOさんならお詳しいはずと思う。メーカーのコメントではMKⅡエクは空力特性の改善の為、MKⅠよりテールの高さを上げ、ルーフを低くした。結果空力特性が改善したためにウイングは小さくても良くなったとのコメントもある。メーカーも考えてあの形状に落ち着いたのだ、と実感する。(MKⅡになって車重が増加した為もあるだろうが)
実験結果から見ると、効率向上を得ようとすると床下部分を中心にいじった方が余りバランスを崩さず、かつドラッグの増加を防げそうだ。賢明な選択肢で言えば、ノーマルのエアロのまま車高を下げ、ディフューザーを少し大きめの物に替える位が良いようだ。もう少し進むとフロントのスポイラーを水平のまま大型化し、サイド一杯まで伸ばす。できればタイヤを隠すようにバンパーの形状を変えてもよいだろう。後はサイドステップだろうか。これをつけるとドアの下~リアタイヤ前面が汚れなくなるという副産物もついてくる!…別に嬉しく無いか?ウイングやカナードはオールマイティーの効果は期待できないので、(キッチリ風洞試験でもできれば別だが)使用状況で選択するしかないようだ。
…以下また気が向けば書こうかな…
Posted at 2009/03/10 00:17:55 | |
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エキシージ | 日記