
声をかけてみると、やはり予想通り、関係者、というか当事者。まずは今回の出展について質問したところ、今回はケプラ・サクラム・MT-DRACOの共同出展とのこと。そして製品の内容についてまずはケプラさんに質問。と言っても殆どの回答は高田さんからでしたが(笑)
Q.ケプラさんはどんな会社
A.レーシングバイクや車両のFRP・カーボンといった樹脂成型部品の製作を長年行っている会社。今回も自社で製作したドライカーボンの製品を展示。(HPで確認したところ、自社でオートクレーブの施設を所有しておられました。)少数生産で一般ユーザーの注文にも対応している。
Q.今後エリーゼ系ではどのようなパーツを予定しているのか
A.ディフューザーは完成。後はウイング・フロントリップ・サイドスカート・リアハッチを予定。効果が見込めるモノを造りたいので形状・仕様について検討中。
…とのこと。ディフューザーは見たところ6パーツで構成され、裏面も綺麗に仕上げている。端面には保護用のモールが取り付けられ、先端部分に折り返しが入っているのが写真でお判りいただけるだろうか?センター下出しのマフラーを前提にしており、マフラー出口の左右で仕切られ、この部分が高く跳ね上げてある。全体的な跳ね上げの角度は控えめ。バーチカルフィンを6枚持ち、また形状も曲面を多用した特徴的な形状であることから、排気ガスの乱流を防ぎつつ、底面の空気の流れを整えることを念頭に置いているものと推測される。NACAダクトがあるのも面白い。マフラーの冷却用だろうか?加給器付のタイプはかなり高温になるらしいのでその対策だろうか。なかなか興味深い着想点をもっているようだ。ブースには他にバイクのアームやセブンの強化フレームといった車体剛性を担うパーツもカーボンで製作している。エアロとしてのカーボンパーツは今や珍しくないが、剛性を必要とする部分を製作できる(しかも自社で、だ)のは貴重である。ここなら夢のカーボンフレームの製作も可能かもしれない。その一方で、ハイエース用のドアレバーのプロテクターとかも展示していたりと幅も広い。仕上げの良さはショーモデルの実績から来るものだろうか。何にせよ本格的に、かつ幅広くカーボンパーツを現実的な価格で作れるメーカーを知りえたことは貴重なことだ。是非お付き合いしたいものである。実験車両で貸し出すから安く作ってくれないかなぁと浅ましい事を考えつつ、今度はMT-DRACOさんの今後の予定はどんなものかと高田さんに話しを向けた。話しが長くなるので次回に続く…
Posted at 2009/06/21 20:25:53 | |
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エキシージ | 日記