TTの2年点検の待ち時間にQ5に試乗しました。。。
試乗車は
アイビスホワイトの Q5 2.0TFSI quattro レザーパッケージ。
このところ完全に定着したひと目でAudiと判る大型のシングルフレームグリルとLEDのアイライン。
カタログによると
サイズ:4,635 x 1,900 x 1,660 (mm)
車両重量:1,870kg
と、かなり大柄であるが、アメ車にも引けをとらない巨大なAudi Q7と比較すると、ひと回り以上小さく感じる。当初、以前試乗したVWティグアンのAudi版かと思っていたのだが、ひと回り以上大きい印象。調べてみると、VWティグアンはゴルフベース。一方、Q5はA4ベースだそうで、ベースの違いからも、サイズ、重量、価格などなどが圧倒的にQ5が勝ってしまうということらしい。。。
(ちなみに上記写真のステアリングの隙間から覗く美しい?御身脚は筆者。。。数年前から運転する車によって左足ブレーキ使いになっております。。。左足の位置が若干不自然に思われる方がいらっしゃるといけないので補足しました・・・(^^))
さて内装はAudiらしくとても高級感がある。
特にダッシュボード上のシボ目やディコラティブパネルというらしい木目部分は、某国産車にはないような雰囲気で、このあたりのグレードのAudi車内装を基準に他車を見てしまうと、ひじょうにガッカリしたりすることが多い程、よく出来ていると感じる(まぁー。車輌価格がそれなりなので、比較するのはちょっと酷かもしれませんが・・・)
特にウッドについては、某国産車の「この木目はプラスチックにプリントしたんじゃないの?」と疑いたくなるような、なんだかよく判らない微妙な質感と比較してしまうと・・・やっぱりAudiの質感はワンランク上かと・・・(まぁー。本人の好みの問題もありますが・・・個人的にはウッドは好きではありません)
シートはレザーパッケージのためレザー仕様。
TTのレザーシートと比較するとシボ目が粗く、手触りもかなりザラザラした感じ。
サイドサポートの張り出しが小さいので、この手のSUVには乗り降りし易く、Goodではないかと・・・
ただ個人的にはTTのレザーシートの方が好みではあるが・・・
やっぱりAudi車はレザーパッケージを選択したいところ。
ただかなりコスト的に高すぎる感もあります・・・(Q5レザーパッケージのオプション価格は知りませんが、TTは+35万でしたから・・・でもかなり満足度が高いオプションで、「無理しておいて良かった・・・」と感じたオプションです)
キーは国産車では当たり前になっている最近流行の所持しているだけでエンジンをかける事が出来るインテリジェントキー(ただこのような先進技術?の搭載された車に乗りなれないので、キーの置き場所に困ります・・・(笑))。
エンジンはフットブレーキを踏んだ状態で、セレクターノブ左横(助手席側)にあるスタート/ストップボタンを押す事で始動。。。
このような最近流行?のシステムの車に乗った事が無いので、教えてもらわなければ、エンジンすら掛けられないかも・・・もちろん始動前にディーラーのおねぇーさんに懇切丁寧に教えていただいたのは言うまでもありません。。。(^_^;)
サイドブレーキは以前試乗したA5と同様、指1本で操作するスイッチタイプでセレクターノブ右横(運転席側)に位置し、押し下げると解除。引き上げるとサイドブレーキが作動するタイプ。
セレクターノブ周辺はカタログによるとMMIマルチメディアインターフェイスというらしいが、オーディオ/NAVI等の操作系ボタン類が並び、慣れないとひじょうに使い辛いと思われる。
走行中の操作は視線を完全に外さなくてはならないので、ボタンの並びを覚えてブラインドタッチする必要があるように感じた。
さて走り出しての印象は。。。
2.0Lターボとはいえ、この車重では?・・・と思っていたのだが、ターボによる過給のため十分なトルク感。。。踏み込めばそれなりに速いと感じる。。。
2.0Lターボでは厳しいかなと思っていたのだが、これなら3.2Lは不要な気も。。。(カタログによるとトルクは3.2Lよりも2.0Lターボが勝っているらしい・・・)
ただ、アクセルを踏んだ後に一瞬遅れて立ち上がる感じがあり、やっぱりターボ車のレスポンスの悪さを若干感じた。。。
さて個人的には期待していた縦置きエンジンのために新開発された7速 S toronic(DCT)。。。
これでA3やTT以外のAudi車(A4, A5などなど)でもS tronicが搭載可能となったことは大きな進歩ではないでしょうか。。。ただ、この7速 S tronic。TTの6速 S tronicと比較して、とりわけ向上している感じは受けなかったのが残念。。。
スタート時にはやっぱり多少の違和感(ギクシャク感)は残り、トルコンATではなくDCTであることを認識してしまう。
TTでも同様であるが、右左折後の2速あたりからの加速時に一瞬のもたつき感がある。
S tronicの問題なのか、ターボ車のデメリットなのか不明であるが、この辺りの違和感をQ5にも感じた。。。(やっぱり一度NAのDCT車であるゴルフR32やTT 3.2あたりに乗ってみないとかな・・・)
さて乗り心地は比較的柔らかめに感じた。
オンロードは至って快適に走行できるし、予想以上に回頭性が良くハンドリングもシャープな感じ。。。これでSUVなの?・・・といった感じで、着座位置が高いのでSUVと認識できるが、どちらかというとオフロードは似合わない雰囲気もある。。。
以前、試乗したVWティグアンはオフロードの低速走行性を考慮し、DCT(DSG)の導入を見送り、トルコンATとなったとVW担当営業氏より聞いたが、Q5がDCT(S tronic)を搭載したということからオンロード重視にしたのかもしれません(あるいは今回の7速 S tronicがそれほど出来が良いのかも知れませんが)。。。万一、自分がQ5を所有した場合、こんな高級車で当然オフロードを走行する事はないでしょう・・・雨の日も乗らないかもしれませんが。。。(笑)
で。もう1つ気になった点と言えば、巨大なサイドミラー。。。
一時停止時の左右確認で結構な死角があり、注意が必要な事。。。
実際、一度だけですがちょっとヒャッとする事が・・・(^_^;)
確かに後方は見易いのですが、あんなに大きなミラーは不要な気が・・・
写真ではサイドミラーがそれほど大きく感じませんが・・・
さて、このQ5。わずか40分程の試乗でしたが、よく出来た車だと感じました。
VW&Audiグループお得意の小排気量車をターボで過給し高出力を確保し、省燃費を実現するDCTを搭載。
このところのAudi好調(ある意味、輸入車では一人勝ち状態)も納得できる出来ではないでしょうか?
Q5に試乗し、ベースとなってるA4の2.0TFSI quattroにもとても興味が出てきました。。。
では。当家の現所有車(Audi TT&VW Golf Variant)の乗り換えの候補になるかというと、自分的にはちょっと×です。
もちろん価格的な問題もありますが、デカイ車は洗車が大変なので・・・(^_^;)
と、いうか
乗っていて「いまいち心がときめかない。。。」というのが最大の理由かもしれません。
(これは車の問題というよりも、本人の問題かと・・・(^^) )
BMW X5が好い・・・と騒いでいた自分で洗車をしない相方のストライクゾーンには入ってくるんでしょうけど。。。(笑)