2011年08月29日
高い安いに何の意味があるのか?
久々に試乗をした。
一気にFF車ばかり3台も乗ってきた。
同一メーカーの同一グレード(車格違い)を3台。
そう、某オートカーの特集ばりの試乗。
金額は250万円から上は400万円。
そんな特集があったことを思い出して、帰ってきてからバックナンバー読みました。
所謂「競合しそうな」車同士の試乗はよくやるモノの、
確かに車格の違う同一メーカーの3台というのは非常に興味深かった。
結論から書くと「最近のルノーってスゲぇなぁ」と。
但し、ルノースポールに限りますけれども。
一番小さいヤツ。
タイト&ツィスティな試乗コースをさばいていく。
ストレートではパワー不足が否めないけれども、
トルクバンドを外さないように走ってやると恐ろしく気持ちよい。
ルックスも実際の音も全てが往年のホットハッチを思わせる。
一番小さい、一番安い、けれどもそれが何だ!と言わんばかりに。
使い切れる楽しさ、ここにあり。
一番大きいヤツ。
シリーズでは唯一の過給器装備車。ターボ付き。
幅で1900mmに迫る勢いなので、乗りにくいかと思うモノの。
いやいや、意外と乗りやすいですね。
エンジンは洗練されたシャシーに比べ、タルい感じは否めないけれども
洗練されたアシ周りでスパッと気持ちよく方向を変え、
コーナリング中にアクセルをクレてもESPが不必要に介入してこない。
平板と言えば平板なんだけれども、フラット感とかオーラがスゴい。
但し、クラッチが酷い。踏み込んでいって、丁度「繋がるかな」って
辺りで急に重さが増す。発進時の半クラに気を使う&気持ち悪い。
いかにも。やっちゃったねぇ、惜しい。個体差じゃないそうです。
最後に真ん中のヤツ。
このクルマは大評判なんだよね。多分、一番売れていた。
でも、オレ的には一番あり得ないチョイスだった。
過去形なのは、現在は日本の安全基準のご都合で売ることができないから。
前に乗ったときと評価は同じ。
とにかく、アシ周りの味付けが酷い。
経験と感覚から言うと、減衰がおそらく高すぎる。
他の二台が跳ねることなく、路面のうねりを飲み込んで行ったにも関わらず
このクルマだけは飲み込まずに、カラダに嫌な振動を残していく。
これは低速時に顕著だが、飛ばしていくとつっかえ棒が入っているような異様な動きに変わる。
このクルマ、3台のうち最初に作ったか最後に作ったかのどちらかでは?
一応のまとめ。
ビンビンに元気な末っ子。
ラグジュアリーとダイナミズムを兼ね備えた長男。
真ん中、次男にはバランスを求めたが、ムチャだった。
物事を評価するときの方法としての「絶対的評価」or「相対的評価」。
久々、おっそろしく勉強になりました!
たまにはこんな試乗、どうでしょう?
オススメです。
ブログ一覧 |
試乗記 | 日記
Posted at
2011/08/29 12:47:31
タグ
今、あなたにおすすめ