6年ぶりにモルディブに行こうって話しになった。
ここ何年かは、本数もまとめて潜らなかったのでほとんどがレンタル器材だった。
でも、久しぶりのモルディブなので、自分の器材で潜ろうと決心したのは良いが
準備までに結構、お金がかかった。

・シチズンのハイパーアクアランドは、バッテリー切れとベルトが劣化で切れてしまった。
・ダイコン(ダイブコンピューター)DETA100のバッテリーはいつまで持つのか不安。
・で、あれば、未使用のスント・スパイダーもバッテリーを入れて予備で持っていくか。
そして、レギュやBCなどの重器材も、オーバーホールに出してみると
BCのインフレーターホースのパーツが一部破損でエア漏れがあったりで
奥様の器材のOHも含めると、7万弱もかかってしまった・・。
そこでちょっと考えてみる。
「器材の自己所有とレンタルは、どちらが得なのか?」って。
約10年以上前、重器材含め、軽器材など一式で30万位かかっただろうか?
重器材は、100本に一度か年に一度のOHを推奨されている。
海の中のトラブルは、命に関わるから使っている時は定期的にメンテに出しちゃう。
金額は約1.5~3万位かかってると思う。
旅行に行く時は、スーツケースの中は器材だらけで重さも30㌔超え。
戻ってくると、塩抜きでしばらく家の浴槽は器材で占領される。
保管も場所を取る。
・・と手間とお金が結構かかる。
それに引き換えレンタルは、上記のような手間は一切無い。
ダイビングに行った時だけ、レンタルフィーを払えばそれでいいのだ。
何とも手軽!
これから、ダイビングされる方は、そんなに本数を潜らないのであれば
腕時計型のダイコンだけ購入して、あとはレンタルの方がコストパフォーマンスが
高いのではないかと思います。
僕の場合、今の器材で約150本位潜ってるので、レンタルフィーを1ダイブ3千円位と
仮定して計算すると約45万円なので、購入代金や維持費の元は取っているとは思うけど
そこに至るまで結構、年数もかかってますし(笑
じゃあ自己所有のどこが良いかって言うと、
やっぱり海中での安心感と使い勝手の良さ、エアーの吸いやすさってとこでしょうか。
(この前のレンタル器材は、オクトからエアがぷくぷく漏れてた・・)
これらは、海中での快適さにおいて重要なファクターだと思います。
レジャーなんだから思い切り海中遊泳を楽しみたいし♪
それに、BCジャケットを使い込んでいくと潮で色褪せしていくんだけど
このヤレ加減が、今まで各地で潜ってきた思い出を象徴するようで
何とも言えず好きなんです。
「おお、良い感じで色褪せてきたな」ってBCジャケット見ながら、にやけたりして(笑
使い込むに連れて、自分とより一体になっている感じがあるんですよね。
そうやって考えると、クルマも同じことが言えると思うんです。
今の赤タルに乗るのは、月に4回位。
購入費用、メンテ費用、カスタム費用、任意保険、税金、駐車場等々・・・
使用頻度を考えたら、これらの費用の元を取るなら、ポルシェのレンタカーを
この頻度で借りていったって、結構な年数がかかる。
いつもポルシェじゃなく、たまにはGT-Rやカブリオレなどもドライブ出来る。
クルマ好きなら色々乗ってみたいけど、試乗車じゃ制約多いから楽しめないし
そういった意味からすると、レンタカーは合理的な部分が多いですよね。
ましてや、そういうレンタカーなら、赤タルみたいな古い車にありがちな
不意のトラブルも起きないから、安心でしょうし(笑
じゃあ、それでもクルマを所有していたいのは、今の赤タルが好きなのは、もちろん当たり前のとこですけど
レンタカーでは物理的な所有欲が満たされても、精神的なところは満たされてないんですよね。
赤タルに乗っていない日でも、会社帰りにカバーがかかってる愛車を見て
今日の雨は大丈夫だったか?今度の休みはどこ行こうか?って思ったり。
写真が上手く撮れれば、ずうっと眺めてるし。
子供時代の憧れのクルマを所有している満足感は色褪せることが無い。
エンジンが調子よくかかってくれると、何だかそれだけで嬉しいし。
調子が悪くなれば、自分の知識の無さと手入れの悪さを反省する。
長距離ドライブが終わった後は、良く走ったねって感謝の気持ちが込み上げる。
一緒に過ごした時間の長さと共に強くなっていく赤タルへの愛情と思い出の数。
これが僕の、クルマを所有する意味なんだって思います。
麗菜が、駐車場でシルバ君(930系)に話しかけるシーンは、
他人事とは思えない感情移入をしてしまいました・・。
(でも、にらめっこや声に出しては話しかけないですよ・・笑)