2022年12月29日
C5Xは要注意
シトロエン岡崎にC5Xの試乗車が用意できたというので早速行ったのですよ。
往年のハイドロが本当に戻ってきたのなら大歓迎。
プログレッシブ・ハイドローリック・クッション(PHC)を装備した車に乗ったのは、確か冨士見パノラマリゾートでのイベントでC5エアクロスに試乗させてもらったのが初めて。ふうんと思いながら、ハイドロニューマチックとは違うねと長男坊と話した記憶がある。
で、C5X。
走り出した瞬間から・・・。ウッ・・・。
こ、これは・・・。
ち、違う・・・。
は、ハイドロじゃあない。
く、車でもない・・・。
こ、これは舟だ~~~。
き、気持ち悪い~~~(失礼)。
元々車酔いがひどい私は、自分で運転するからこそ酔わないのですが、C5Xは自分が運転していても酔う~~~~~~~~~~~~~~。
確かに当たりは柔らかなんですよ。バウンシングに対して柔らかすぎる。ちょっとした路面の荒れに対して全て反応しようとする。結果、街乗りでは始終ピッチングに見舞われ、揺られている。車番組や雑誌で舗装面の細かなザラツキがわかるという言われ方をされているのがこれなんでしょうね。CGTVでは、フワッとしているけどネットリではないとも表現されている。新型車をけなすことができない日本の車評論家もうまい表現をするもんだよね。
ハイドロ・ニュー・マチックは違うんですよ。ニュー(空気)を使った可変バネレートで柔らかくふんわりした初期反応を持ちながら、荷重に応じて粘りがあって懐深く底突き(ボトミング)しない特性を持つ。そしてハイドロ(油圧)によるダンピングも絶妙。ゆったりと路面のうねりを補正しながら空飛ぶ絨毯なんですねえ。正直、ハイドロは段差には弱いんですよ。段差によるショックは結構拾ってしまうんだけど、私にはそれが自然な反応として受け入れられるのですよ。フワッとしてガタピシはするけどネットリした乗り心地といえばいいのかなあ。
たぶん、PHCは上級車の乗り心地なんですね。昔からのペリメタフレームのクラウンあたりに乗り慣れている人には「オオッ、こりゃいいね。」てなるんでしょうね。
私のような小市民には、PHCはただただ水に浮かぶ小舟なんですねえ。いつもの試乗コースをぐるっと回ってくるだけで、もうごちそうさまでした。
車番組とか雑誌で、ハイドロの再来と褒めはやされていますが、購入予定の人は必ず試乗することをお勧めします。受け入れられる人には極上でしょうが、たぶんダメな人にはダメな乗り心地です。数千キロ走って当たりがついたり、高速巡航ではまた違った味が出るのでしょうがね。また、PHEVには電子制御の可変タイプのPHCらしいので、また違った味でしょうが、そんなお金もないし、月極駐車場には充電設備があるわけもない。この、自宅に駐車場がない人には全電動化に伴い新車を買うなという全世界的な風潮には断固反対します。
あと、エンジンがC4ピカソと同じ1.6ターボエンジン。BMWと共同開発したいわゆる通称プリンスエンジン。DS4などに何故国内導入しないとか評論家が宣っていたりしますが、理由があるのです。そして、C5Xも年明けにはPHEVのみにしてガソリンモデルを廃止するとからしいですが、インポーターも実はわかっているのでしょうね。
このエンジンについて詳細は後日。何故C4ピカソを乗り換えるかを含めて載せていきます。
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Posted at
2022/12/29 13:36:06
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