先日、大阪の名門「キャステノレ」さんに遊びに行ったときに試乗させて頂いたポルシェ914。

この914は先日のTipo5月号でも絶賛されていたように、奇跡的に素晴らしいコンディションを保った個体でしたので、試乗インプレも含めて紹介させて頂きたいと思います。
1976年式ミツワディーラー物の914-2.0。
なんと国内ワンオーナーで走行距離は僅か25,000キロ、しかもフルオリジナルという博物館クラスの極上コンディションなのです。
さらにエンジンはキャブに変更されている個体が多い中、オリジナルのインジェクションを搭載し、914本来の乗り味が楽しめます。
また、ヘッドライトはHIDに変更。

基本オリジナルでも、消耗部品は最新式を採用するのが「キャステノレ流」。
特に私が感激したのは、新車時からノンレストアの状態であるにも関わらず、ほぼ新車同様のピカピカのこの内装。

シートはオリジナルのイエローのチェック柄なのですが、汚れないようにと前オーナーが似たような生地を使いシートカバーを作成してくれたお陰で、中のシートはほぼ新品の状態。
ステアリングやシフトノブを初めとした各パーツ類もオリジナルなのに良いコンディションを保っており、カーステレオに至っては、当時のパナソニック製の8トラという垂涎モノの貴重品ですぜ。
さらに、リアのピラーやルーフなんか、当時流行した革張りですよ!
良くこんなキレイな状態で残っているモンです。

なぜ、ディーラー物&ワンオーナーの個体なのにシーサイド(SSSA)のステッカーが貼ってあるのかは不明ですが、きっと当時はこのステッカーはステータスシンボルだったのでしょうね。(^^;)
肝心の走りはライトウエイトスポーツカーらしく軽快そのものといった感じで、低い着座位置もあって正に路面に吸い付くように走ります。
重量的には1.7リッターでも充分な感じなのに、2リッターもありますので、高速巡航でも全くストレスを感じさせません。
この2.0のエンジンはVWの4気筒。この上のグレードにポルシェ911Tと同じ6気筒エンジンを積んだ「914-6」がありますが、普通に乗るならこの2.0で充分と思います。
エンジンのレスポンスも逆に良すぎるくらいで、スタート時に回転数を上げすぎないように微調整するのが大変。(;^_^A
ミッドシップでありながら、着座位置も前過ぎないので足元も広々。
本当に出来の良いスポーツカーと感じました。(^^)

しかもタルガトップを外してオープンで走ると、本当に爽快で気持ちイイ!!(^▽^)
私は
「クルマは乗ってナンボ」が持論なのですが、この914は乗るとそれだけ劣化してしまうので、乗るのが勿体無い。
出来ればこのままの状態で博物館で展示した方が、文化財保護の観点からはいいのでは??と思わせるほどの素晴らしいコンディションでした。
こんな奇跡的なコンディションのクルマに惜しげもなく試乗させて頂いた、キャステノレ革安社長には本当に感謝の気持ちで一杯です。m(_ _)m
やっぱり914はいいですねぇ~○o。(^∪^*)ムフフ
個人的には絶滅危惧の恐れが無いクルマなのであまりオリジナルには拘らず、カフェレーサー風にカッコ良く仕上げて、天気の良い日にオープンで葉山あたりまでドライブし、はっきんとうのポークでも食べに行ったら最高だろうナァ~と思いました。(笑)
Posted at 2010/06/22 19:51:49 | |
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914 | 日記