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ADVAN-MR2のブログ一覧

2012年12月29日 イイね!

真・伝説の男達 [土屋春雄編]

真・伝説の男達 [土屋春雄編]「真・伝説の男達」第三回の主役は土屋エンジニアリングの代表であり、GTドライバー土屋武士選手の実父であもある土屋春雄氏。







TSサニーでその名を広め、その後グループAではアドバンカラーに塗られた歴代のカローラをチャンピオンに導いた。

その土屋春雄氏こそがADVAN-MR2の生みの親であり、エンジンからボディまで全て土屋氏の手によって作られたものだった。


ADVAN-MR2を制作するにあたって、土屋氏は「軽量化と重量バランスに最も気を使った。」という。
モノコックは不必要な部分を徹底的に軽量化し、パイプトラスで剛性アップが図られ、エンジンは前方へ120mm移動された。また排気系は、タコ足とマフラ-を一度前方のフロアトンネル内に持ってきてから側方へ出す事により、トルクの出方を調整しつつ、エンジン本体より後方には一切の重量物を装着しないという徹底ぶりであった。

ただ一つ土屋氏が思い残した事。それは以前の日記にも書いた左ハンドルにできなかった事。
もちろんその理由は理想の重量バランスへの拘りだった。

もし、左ハンドルにできたなら・・・・
後に現れる強敵にあと1勝くらいできていたかも?しれませんね。


土屋氏のコメントでは「こういうエンジンはパワーを出しやすいから楽しいですね、レースなどとは違い、レギュレーションにしばられないから。」
ボディやサスペンションについては「サササと余計な部分を切って、どんどん作っちゃった。ただそれだけ」
数箇所に取り付けられていいる補強用のロッドにしても「うん、大体分かるから」で終わり。(笑)

しかしこうして完成したマシンに手直し部分はまったく無かったという。

その後ADVAN-MR2は鈴鹿での衝撃的なデビューWIN!後も連戦連勝を続け、88年のC地区第3戦では1本目に珍しく山本選手がパイロンタッチをしてしまうが、それでもDクラスの1本目の走行が終了した時点でパイロンタッチペナルティの5秒を加算した山本選手が1位というほど圧倒的な速さであった。
たまたま応援に駆けつけていた土屋氏からも速すぎる山本選手に対し、「おめえ、そんなに弱い者いじめてどうすんだヨ。もう、なんにもやんなくていいいナ!」と言われるほど。(笑)


しかしADVAN-MR2のエンジンについてはまだ謎が多く、完成当初の土屋氏のコメントによれば「パーツは特殊なものはありません。TRDの純正を、そのまま組んだだけです。カムも純正、288-277を入れています。」
とコメントしているが後に持永さんから聞いた情報によればは、当時土屋エンジニアリングで走らせていたあのN2エンケイカローラのエンジンそのものがベースになっていたという説もあり、
この謎についてはいずれ、FXに搭載されている土屋エンジンを開封した時に判明するかもしれませんのでその時にまたレポートしたいと思います。




Posted at 2012/12/29 08:27:14 | コメント(0) | トラックバック(0) | 真・伝説の男達 | 日記
2012年12月24日 イイね!

真・伝説の男達 [水野雅男編]

真・伝説の男達 [水野雅男編] 光と影、山本選手がミスターアドバンの光の部分だとすれば、正に水野氏は影のミスターアドバンというえるかもしれない。

水野氏がいたから、これまでのアドバンや、山本選手の栄光があったといっても過言ではないだろう。
まだジムカーナがそれほど盛んでない頃から山本選手をサポートし、山本選手にとっても公私ともに恩人と感じる一人だという。


タイヤ競争が激化しつつあったこの頃も軽量ハイパワーなADVAN-MR2のトラクションを路面にダイレクトに伝えるには、ADVANでなくてはならなかった。
ADVAN-MR2用に開発されたタイヤはサイズ的にはグループAのものと同じだが、コンパウンド等が全くの別物で、正に山本スペシャルといえるものなのである。

山本選手と水野氏のエピソードとして有名なのが山本選手がジェミニでチャンピオンを獲った翌年の83年の全日本戦の翌日に起こったある事件であるが、あえてここではその話の内容については控えておく事にしよう。
もし興味のある方がいらっしゃれば、下記雑誌(バックナンバー)の中の記事「アドバンサニー+山本真宏」にそのエピソードが書かれているので是非読んで頂きたい。

「Nostalgic Hero」 11年06月号/Vol.145

山本選手はその時、水野氏から言われた一言にもの凄い衝撃を受け、また、本当の勝負の意味を知る事となる。
この事件をきっかけに山本選手の勝負への拘り、そしてプロとしての意識はより強いものとなった。

山本選手自身もその後「あの時の事件は今でも頭の中に鮮明に焼きついている。水野さんのあの言葉がなかったら、通算11回のチャンピオン獲得はなかったと思う。」と語っている。


ご存知の方も多いと思いますが水野雅男氏こそがADVANブランドを立ち上げたその張本人であり、正にミスターアドバンそのものと言えるかもしれません。



因みに水野氏は愛犬家でもあり、当時飼っていた愛犬の名前は「アドバン」。
はたして犬が先かタイヤが先か?はご本人に聞いてみないと定かではないが、もしADVANの名前の由来が犬の名前からとったものだったとしたら・・・・
それはそれでなんだかホッコリする話しだと思いませんか?

Posted at 2012/12/24 09:40:53 | コメント(0) | トラックバック(0) | 真・伝説の男達 | 日記
2012年02月11日 イイね!

真・伝説の男達 [山本真宏編]

真・伝説の男達 [山本真宏編]新たなブログカテゴリとして「真・伝説の男達」と題し、各回毎にADVAN-MR2に関係のあった重要な人物にスポットをあてて記載していきたいと思います。


第一回の主役はもちろんADVAN-MR2のオーナー兼ドライバーである山本真宏選手



赤と黒のアドバンカラーを纏った美しいマシンを愛機とし、デビューから引退まで改造車クラス一筋で活躍し、常にトップに君臨しながらジムカーナ界を引っ張ってきた第一人者である。
Mr.アドバンやジムカーナ界の帝王、キングとも言われ、V11達成という功績ばかりが言い伝えられているが、決して余裕の万年チャンプであった訳ではなく常に各時代で出現する手強いライバル(中矢選手、遠藤選手、古瀬選手等)との戦いに苦戦し、屈辱を味わいそしてまたリベンジを成し遂げるといった山有り、谷有りのジムカーナ人生であったと思える。

だからこそ応援するファンも皆夢中になり、決してパーフェクトではないその人間臭さやドラマチックな勝ち方に感動してきたのでのはないだろうか。

その他にも「美しい車は速い」の説を地で行くその姿や、プロフェッショナルである事に拘るその姿勢は当時素直に格好いいと思え正にあの時代のヒーローであり、圧倒的なカリスマ性があった。


16才で2輪免許を取得後、ヤマハのTY175でトライアルを始め、その後ラリーをやっていた兄の影響により4輪に転向。その兄から譲り受けたジェミニ1600でラリーにも出場したがその当時所属していたISCCの理事であった高柳氏の提案をきっかけに、ジムカーナに足を踏み入れたのが1979年。その後ISCCのエースを経て”アドバンの山本”が生まれていく。
この時のエピソードについては以前のブログで紹介した「伝説の男」「Mr.ADVAN 誕生の秘密」で紹介しているので是非読み返して頂きたい。

YKで3連覇を成し遂げた93年の「LAP TIMES」で山本選手はこうコメントしている。「ジェミニ、サニー、MR2も含め、俺は今まで乗ってきたマシンをすべてチャンピオンマシンにしてきた。だから今度のマシンも絶対にそうしてみせる。」
しかし、迎えた94年T2で苦戦をしいられた山本選手は94年の同誌で「95年もこのシャシーで全日本に挑む。まだはっきりとは言えないけど、エンジンを載せ換えて。」
「前にも言ったことがあると思うけど、俺は乗ったマシンはチャンピオンカーにしてきた。だから、このクルマもそうさせたいし、またメカニックとしての大原の意地でもあるんだ。お互い、目標が一致したんだから、もう後には引けないし、引くつもりもない。」と・・・・
そうして誕生したT3(シャシーはT2のものを使用)で見事チャンピオンに輝き、かつての愛車であり最大のライバルであったYK(M1)との真の訣別を果たす事となる。

以前、山本選手にお会いた際に聞いた印象深い言葉がある。
「俺が長い期間現役としてやってこれたのは常に情熱とロマンを持ち続けてきたからなんだ。」
自分が1988年の関越で衝撃を受けたあの日から既に23年。
このプロジェクトが完結する日はまだ遠いかもしれませんがこれからも情熱とロマンを持ち続けていればいつかきっと・・・



<現役時代のリザルト>
Year   Class    Pos.    Car
1982   CⅡ      1     NGK SHOEI ADVAN GEMINI
1983   D        5     ADVAN SUNNY
1985   D        2     ADVAN SUNNY
1986   D        1     ADVAN SUNNY
1987   D        1     ADVAN MR2
1988   D        1     ADVAN MR2
1989   CⅢ      2     SA ADVAN MR2
1990   D        5     SA ADVAN KYB YK01G
1991   D        1     SA ADVAN YK01G
1992   D        1     SA ADVAN KYB YK02V
1993   D        1     GAIO ADVAN 02V & 03V(R6~R7)
1994   D        4     ADVAN T2
1995   D        1     ADVAN T3
1996   D        1     TRD ADVAN T3
1997   D        1     TRD ADVAN T3
1998   D        1     TRD ADVAN T3 & T4(R4~)      ※V11達成!!
1999   D        2     TRD ADVAN T4
2000   D        3     TRD ADVAN T3 & T4改(R1~R3)
2001   D        4     TRD ADVAN MT201
※全日本戦は82年から開始され、年1度の開催であったが92年からシリーズ化。






Posted at 2012/02/11 08:53:31 | コメント(1) | トラックバック(0) | 真・伝説の男達 | 日記

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何シテル?   04/07 16:14
当時ジムカーナのDクラスで最強と言われたアドバンカラーのAW11にずっと憧れていました。実車はもうこの世に存在しませんがいつか伝説のマシンを再び・・・
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