
元々セールスからは昨年末に入庫すると聞いていた5シリーズGT、年末、年始に見に行ったけど残念ながら配送の遅れでディーラーに到着しておらず。
買う気も無いくせに何度も見に行ったせいで、セールスから『入庫しましたよ』って電話連絡があったんで、ちょいと覗いてきました。
流石に試乗車は無かったけど、まぁ仕方ないかな。
まずはヘッドライトから。LEDのウインカー&コロナリングが綺麗ですね。
コロナリングがLEDになった事も羨ましいですが、何より最近のBMWの特徴である、『内側のコロナリングだけが明るく、外側が暗い。社外品のLEDに交換するとその傾向がより顕著になる』って状態でなく、内外共に均等に光っているところが羨ましいです。
実物は、ほんのちょこっとだけ紫がかった白って感じの色合いでした。
6000ケルビンのHIDに似合いそうです。
逆にノーマルの状態だとちぐはぐ?
展示車はヘッドライトを点灯する事が出来なかったのでそのあたりはわかりませんでしたが。
ボンネットを開けてみます。
ボンネット裏のロック解除レバーの形状が一般的な車と違う感じで、開ける時に若干苦戦。
こんな感じのロック解除レバーなんですよね。
ストライカーも2つあって、リンケージもしっかりしており、お金のかかった凝った作りになっています。
でも、そのせいでか閉める時も結構力が必要で、開ける時以上に苦戦しました(苦笑
そして、今回の個人的メインイベントに近い、新型エンジン『N55B30A』とご対面。
2006年9月のE92 335iクーペのデビューに合わせて登場したN54B30Aからたった3年での新型エンジンの登場。
モデルサイクル早すぎじゃあと思いつつ、過去のN52型、M54型、M52型エンジンの登場年を考えると、BMW的には至って普通のモデルサイクルなんでしょう。
今回も、バルブトロニック&直噴&ツインスクロールシングルターボと、新技術満載。
低回転のトルクと実燃費がN54型と比べて向上しているみたいで、そのあたりが気になります。
でも個人的には、過去に何度も書いていますが、
エンジンカバーの形状(N55型はデザインの影響で実際よりエンジン長が短く見えるし)
6本の排気管が1つのタービンに向かって一気に集合させられているエキマニの形状
ツインスクロール方式だから実際の効率がいいってのは置いといてシングルターボって言葉の響き
などがあまり好きでなく、形的にはN54型のほうが好きです。
こういうのを負け惜しみって言うんでしょうね(苦笑
135iにも2011年モデルにはこのエンジンが搭載されるみたいですが、N54型とどちらかを選択出来るって言われたら…
やっぱり新型のN55型を選択すると思います。
見た目は置いといて、実際の(特に燃費)性能はこちらのほうが高いでしょうし。
なんせ、自分見た目より性能重視(と言っても2ドアノッチバッククーペって条件だけは譲りませんが)で135iを購入したくらいですから。
いい加減長くなってきました(汗
でもまだまだ続きます(苦笑
ボンネットを閉めて、フロント周りをいろいろと見てみます。
ワイパーの形状も、1シリーズや3シリーズ(2010年モデルからはコストダウン?でか、1シリーズと同じ形状になっちゃった)と比べると、お金がかかっているかどうかはわかりませんが、スタイリッシュでカッコいいです。
従来のE60型5シリーズ等と違い、ちゃんとリンケージも右ハンドル用になっています。
ドアミラーを見てみます。
BMWのドアミラーって昔から角ばったデザインで、最近のE90型の3シリーズや1シリーズは流線型なデザインなのに対し、5シリーズ以上では最近のモデルでも角ばったドアミラーを採用するみたいですね。
標準で自動防眩機能が搭載されているみたいですが、従来だと防眩機能が搭載されると周囲に枠が付いてミラーの面積が小さくなるのに対し、枠無しの形状のままとなっています。
レクサスなどの国産車に採用されている物と同じ感じですね。
どちらが好きかは好みの問題でしょうが、この方式だと周囲に防眩機構の配線パターン?が見えてしまうんで、コストダウンの一環かも?
やっと室内に入ります。
メーター(展示車では残念ながら点灯出来ず)やステアリングは7シリーズと似たような作りですね。
ステアリング周囲にボタンいっぱい。
でも、ステアリングの形状はE60型5シリーズのM-Sport等の形のほうが好きです。
スポーティー過ぎてこの車には合わないかもしれませんが。
運転席、助手席での室内空間は、車体の大きさもあって広々。
ドアを開け閉めするときの音も、流石にお金がかかっているだけあって、ウィンドウ全開の状態でもしっかりとした重厚感のあるものでした。
コンソール周辺を見てみます。
まともな形状のカップホルダーや細かな収納が多いところは1シリーズオーナーとしては非常に羨ましいです(苦笑
カップホルダー中央にある灰皿は…まぁご愛嬌。
位置はともかく、FD3S型RX-7の灰皿よりも小さいですw
まぁ、自分は車内ではタバコを吸わないんでどうでもいいですが。
センターアームレストを開けてみます。
ちょっと殺風景(樹脂むき出しで底が平面じゃない)ですが、深さはかなりあります。
でも、底の形状の影響で、思ったよりもあまり入らないかも?
どちらにせよ、1シリーズの使えないアームレスト収納部と比べると圧倒的な大きさです。
後部座席側を見てみましょう。
リアドアオープン。
…スタイリッシュさを表現するのにサッシレスにするのはいいですが(と言いつつ、135iでパワーウィンドウのトラブルに散々苦労させられているんで、BMWのサッシレスにはいまいち信用がおけませんが)、ここだけガラスが残っちゃうのはなんか変な感じですよね。
後部座席の天井の高さは…
デザインの影響からか、車体の大きさを考えると結構狭いです。
身長172cm(座高高め)の自分が座ると、頭上のスペースはコブシ横に1個分ってくらい(縦だと入らない)なんで、身長180cmくらいの人だと窮屈に感じるかもしれません。
でも、リアシートにもリクライニング機構が付いていて、至極快適な座り心地でした。
リアセンターアームレストを空けると、ここにも広大な収納スペース&カップホルダーが。
お願いですから、そのカップホルダー、1シリーズにも1個分けてください(苦笑
展示車にはオプションの電動パノラマ・ガラス・サンルーフが付いていました。
こういう広々とした空間を見ると、ツーリングボディ&サンルーフが欲しくなりますね。
5シリーズGTの売りの一つである、リアの開口部を見てみます。
ハッチゲートのオープナーが、中央と右端に一つづつ付いています。
まずは中央のオープナーを握ると、小さく開口部がオープン。
この部分のハッチゲートはノッチバック形状にはなっていますが、開口部は縦方向にしか無いです。
でも、そこそこの開口部の広さがあるので、普段使いではここを開けるだけで十分ですね。
それにしても、この5シリーズGT、後ろから見ると5シリーズって言うよりX6に近い感じがしますね。
次に右端のオープナーを握って、ハッチゲート全体を開けます。
電動でハッチが開いていき、リッド後端が頭上近くの位置に来たところで停止します。
カーゴスペースは十分広いですが、車体の大きさを考えるとそんなに広くないかなって感じ。
デザインの影響でこうなっちゃうんでしょうかねぇ。
開いたハッチゲート裏を見ると、そこにもスイッチが。
左のスイッチを押すと電動でハッチクローズ。
右のスイッチを押しつつ気持ちちょっと上に力を入れている時だけ?更にハッチが上方にオープン。
ハッチゲートを全開まで開けてみました。
あとから写真を見てみると、かなり天井に近い位置まで開いています。
高さ方向の低い立体駐車場では、全開まで開けると天井にぶつかりそうです。
ってか、普通の家のカーポートくらいの高さでも、やっぱり天井に当たりそうです。
こりゃ途中で止まる機構が必須だわ。
でも、これだけ開いてくれれば大きな荷物の出し入れでも不満はまったく無いでしょうね。
とまぁ、試乗車が無い分、内外装だけを一通り見ただけになりましたが、BMWの中でもコストパフォーマンスが高いとされる135iと比べて(6AT車との比較で)318万円高のこの車、どうなんでしょうか?
装備内容を考えるとBMWの中では割高感が高いほうではないと思います。
むしろ、内装等が似ている7シリーズと比較すると割安かもしれません。
でも、日本では…残念ながら売れないでしょうねぇ、こういう車は。
こういう形状の車を買うんだったら、BMWの中から選択するならまだX6を選択する人が多いでしょうし(X6も日本ではそんなに売れていると思いませんが)、自分だったらそのうち出てくるであろう新型5シリーズのセダン、ツーリングの方に興味を持っていかれると思います。
でも、N55型エンジンや8ATには興味しんしんなんで、機会があったら試乗はしてみたいです。