
「ガイアの夜明け」や「カンブリア宮殿」を
毎週のように視聴しているHAMです。
以前も車ネタの回は見ていたのですが
何故か今年に入ってからそれ以外のネタ、
例えば食料品やファッションネタ等でも
結構面白いと感じるようになってきました。
あと、「ガイアの夜明け」のOP曲が結構好きで
それを聴くのも楽しみの1つだったりします。
また、両番組とも23時までの放送ですので、
その流れでついでに「WBS」も見たりします。
そんな風に経済番組を見続けてますと、何だか自分が少し知的になれたような勘違いも...??
(↑実際見ていてよく理解出来てない部分も多々あったりしますし...。(汗爆))
まぁ、難しい話は抜きにして分かる部分で楽しめればいいんじゃないかなと思って見ています...。
さて、今回は久々に仕事ネタのブログを。
先日、ウチの会社で販売していた中古車(厳密には新古扱い)のムーヴコンテが売れました。
で、下取車から取り外したポータブルナビとETCをそのコンテに移植したりしました。
お客様的にはもちろん、新しい車がやってくることの楽しみでいっぱいだったと思われますが、
私的には少々複雑な心境だったりもしていたのです。
と言いますのも、コンテと入れ替わったその下取車が

この車だったからです...。
だいぶ前の話にはなりますが、以前の私のブログでも取り上げたことがありますこのRX-8。
実はこれまでにも始動不良で度々ウチの会社に入院したりもしていたのですが、
あまりに頻発する始動不良にお客様もついに嫌気が差してしまったようで...。
数日後、これから新たな家族となりますコンテも無事お客様に引き渡され、
残念ながら8はてっきりスクラップ行きになるものだとばかり思っていたのですが、
サービスの上司が何やらその8をゴソゴソと整備しているのです。
どうやら、「この8をオークションに流したいから、何とかエンジンがかかるようにしてくれんか。」
という営業サイドからの一言があったらしく...。
クランキング音が何度も響き渡ってくるも、エンジンが始動する気配は無い感じでした。
すると上司はギブアップしてしまったのか、
それまで別の作業をしていた私に8の修理作業を振ってきたのです...。
ひょんなことから8の修理を請け負う形になってしまった私。
上司はこれまでもその8を修理した経験があるのですが、実は私は初の試みです...。
そんな上司でも手に負えなくなってしまった8を、果たして私にどうこうすることが出来るのか、
この時の私の心境は正直「もうスクラップでええやん」でした...。
上司が予めマツダDから修理書のコピーを貰っていましたので、
とりあえず私もそれに沿って作業を進めることにします。
普通に始動出来なくなってしまった場合、まずは「デチョーク」を実施するとのことです。
(↑デチョーク:まずアクセル全開状態で7~8秒ほどクランキングさせ、
次にアクセルを離して再度クランキングを行うといった感じの行程です。)
この段階ではまだ全く始動する気配はありません...。
デチョーク実施後も始動しない場合、次は燃焼室の「掃気」を行います。
(↑掃気:エキポジセンサーのコネクターを外し、スパークプラグも4本全て取り外した状態で
数秒クランキングさせ、燃焼室内に溜まった燃料を排出させる行程です。)
2~3回ほど掃気を行い、エキポジセンサーとプラグを復元させて
再度クランキングを行うのですがこの段階でもまだ始動の気配は無く...。
それでも始動しない場合、この後はエンジンのどこかのホースを外して(←「どこか」って...)
そこからエンジンオイルを吸わせたりだとか、はたまたスターターモーターの点検だったり、
さらには圧縮を測ったりという面倒な行程に入っていきますので、なるべく穏便に済ませたい私は
とりあえず掃気を繰り返し実施して様子を見ることに...。(爆)
(↑ちなみに、最終手段は「エンジン載せ換え」です...。(汗))
すると、若干ですが祈りが通じてきたようです。
最初の頃は全く始動する気配もなかったのですが、掃気を何度か繰り返しているうちに
一瞬だけ初爆が起き始めてきたのです。
ただ、掃気後のクランキングの一発目だけ、しかもほんの一瞬だけのことで
まだまだ始動には遠いといった感じでしたが...。
とはいえ、僅かでも変化が出てきたことで、これはそのうち何とかなるんじゃないかなと...??
というわけで引き続き掃気を続けます。
初めの頃は2~3回ほどだったのを、次第に少ししつこめに5~6回、さらに7~8回と
増やしていきましたが、相変わらず一発目だけの初爆だけで目立った進展は無し...。
そして午前中から続けてきたこの作業ですが、そうこうしているうちに夕方を迎えてしまい...。
この日はこのまま何の進展も無く1日を終えるかなというその時にふと気付きました。
それまで、掃気後は普通に(←アクセル閉)始動させようとしていただけだったのですが、
掃気後にデチョークを行ってから始動を試みたらどうなるのかなと...?
念のため掃気はしつこめに8回ほど行い、復元させて今度はデチョークを実施します。
まずはアクセル全開状態でクランキングさせますが、この段階ではまだ始動しません。
そして今度はアクセル閉状態で普通にクランキングさせます。
すると...。
初爆がそれまでよりも明らかに長く続いています。
これはもしやと思い、頑張ってもう少しクランキングを続けますと
ついにタコメーターの針が振れました!
始動したのです!!
運転席で思わず「来た来た来た、ヨッシャ!」と小さくガッツポーズを取る自分が居ました...。
(今思えば、始めのうちからこの「掃気→デチョーク」の流れで始動を試みていれば
こんなに時間を要さずに済んだのかもしれませんが...。(汗爆))
ただ、始動は一応したものの、アイドリングが結構不安定でしたので
下手に煽りすぎないように少しずつスロットルを開けて回転を上げていきます。
回転の上昇はわりとスムーズに行われるようです。
しばらく2000rpmくらいをキープさせて回転が安定するのを待ってみることにしました。
結構時間はかかりましたが、ようやくアイドリングも安定してきたようで良かったと思ったら
今度はチェックエンジンランプが点灯しています...。
そういえば吹け上がりの始めが若干不安定な感じがしなくもないような...?(汗)
診断機を接続して調べたところ、案の定イグニッションコイルが1個ダメになっていたようで...。
イグニッションコイルも新品と交換し、これでようやくまともに走れるように甦りました!
何にせよ、アペックスシールが終わっていたとかいう結果で無かったことには安堵です...。
本当にちゃんと走れるかどうかの確認で試乗も行いました。
ロータリーは停車状態で回転を上げているだけでも結構テンション上がりますが、
走り出せばもちろんその楽しさは何倍にも膨れ上がります。
ロータリーならではの爽快な加速は何度味わっても飽きが来ません!
(↑「何度」と言いながらロータリー体験は実はまだ2回目ですが...。)
本音を言えば高速道での試乗も是非してみたかったところです...。

この日はたまたまソアラで通勤していましたので、せっかくなので記念撮影を...。(謎)
色々と難儀ではありましたが、こうして何とか再び走れるようになったRX-8。
前述のように当初は「スクラップでええやん」と思っていた私でしたが、
8にはそのことを謝らなければいけませんね...。(汗)
始動を果たせた今となっては、今後は増えることも無くむしろ減る一方かもしれない
ロータリー車の1台を救えたことの嬉しさも芽生えたりしています。
この数日後に8はオークション会場へと旅立っていきました。
県外に渡ったかもしれませんし、少なくともウチの工場に入庫することはもう無いと思われます。
私が初めて整備したロータリー車、私が初めて運転したロータリー車。
自分の車ではないですが、この8は何気に私にとっては思い出深い1台でした...。

走行距離130000km超ではありますが、
どこかでまだまだ元気に8が走り続けてくれていることを遠くから願いたいと思います。
「素敵な思い出をありがとう、8。」
タイトルのわりにはそれほど大した話ではなかったかもしれません、すみません...。
ですが、ロータリーを普通に始動出来ることの有難みみたいなものを感じたのも事実で...。
改めてロータリー車の維持には色々と手が掛かるんだなと...。(爆)
あと、私は今回の件で初めて「デチョーク」について知ったのですが、
これって結構常識だったりするのでしょうか...??
そうだとすれば何ともお恥ずかしい話で...。(汗)
ちなみに、トップ画像は本ブログと全く関係ありません...。
先月16日に徳島の某大型ショッピングセンター内にある玩具店で売られていたものに
思わず手を出してしまいました...。
実車と同じく1,000台限定販売というこの青いサンバーですが、
その玩具店では何と4台も売られていました...。
もしかしたら残りの3台が今でもまだ売られているかもしれませんが...?