今回は、人の生き死にに関する事が出てきます。
人によっては、気分を悪くされるかもしれない内容なので、気にされる方は以降を読まないでください。
写真、わかりますでしょうか?
これです。
過去の遺跡。
今やその一部が残るのみとなった、富士スピードウェイの第一コーナー30度バンク。
行ってきました、富士スピードウェイ。
ジェームス・ハントが雨の中爆走し、ニキ・ラウダからチャンピオンをもぎ取った、
ロニー・ピーターソンがタイレルの6輪車で走り、ジル・ビルヌーブがフェラーリで事故った、
あの富士スピードウェイです。
今回また、ヘタレさんにお誘いいただきまして、富士を走りに行く事になりました。
またほとんどお世話になりっぱなしで、楽しませていただきました。
朝、ヘタレさん、ゴルゴ13Bさんと朝4:15分に待ち合わせ、
東名高速を東に、ひたすら安全運転で爆走。
富士川SAで夜が明けました。
ここで朝食。
ヘタレさんの話によると、生しらす丼が名物だというので挑戦。
しらすって、生は透明なのね…
食感も磯風味の寒天を食ってるような…
なかなか美味しかった。
外に出ると雄大な霊峰がお出迎え。
旅程と走行会の無事を祈りました。
ゴルゴ13Bさんは、、ここで車も腹ごしらえ。
ロータリーは速いだけに燃料を食います。
ウチのガーガー君は、まだ半分ぐらい残ってます。
トランクの上には巨大な羽が生えてます。
かなり本気です。
到着しました、富士スピードウェイ
メインスタンドの向こうに富士山が顔を出してます。
私たちは、ストレートエンド側にある、無料ピットへ陣取りました。
ちょっとトイレが遠くて不便だなあ…と思っていたら、
すぐ横にもあることに、帰り際になって気が付きました^^;ガッデム!
荷物の積み下ろしが一苦労。
ちょっと荷物が多過ぎ。
次回からは、工具類はトモカク、
普段のドライブでは、必需品でも、走行会で必要ないものは、降ろしてから来る事にしよう…と、心に誓いました。
ブリーフィングの後、いよいよ走行です。
(ゲーム画面です)
鈴鹿やスパ西浦でのブリーフィングとほぼ同じ内容だったのですが…
ただ一点違っていたのは、青旗についての解釈。
基本的には『後方から速い車が来てますよ』という旗なんだそうですが…
スパ西浦では、
青旗は、あくまで『後方から速い車が来てますよ』という“お知らせ”であって、『後ろの速い車に進路を譲りなさい』という意味ではない…としていて、
『譲る』というのは“マナー”ではあるけれども“ルール”ではないと強調されてました。
つまり、たとえ周回遅れであっても、抜くのは、後ろから来た車が馬力とテクニックで抜くのが本道であって、遅い前車が譲らなかったからといって非難される謂れはない…と、していました。
(もちろん気持ちよく走行会を楽しむために譲り合いは大切ですが…)
(ゲーム画面です)
それに対して、富士スピードウェイでは、
青旗の意味は『後ろの速い車に進路を譲りなさい』という解釈で、
走行会では、青旗が振られる事はないが、基本的に後ろから来た速い車に進路を譲るべきだ…としていました。
私はこの説明を聞いて違和感を覚えました。
(ゲーム画面です)
車というのは前を向いて運転するものです。
運転中の後方確認は、どうしても確実性に欠けます。
ましてや、
チラッと見ただけで、後方のクルマとの距離と速度差を正確に掴む事など、ほぼ不可能です。
通常は、バックミラーに映った車種を見て、
あれ?さっきは居なかった?
速いクルマだから追いついてきたのかな?
と判断して抜かせるように譲る…という判断をしますが、
あまりの速度差で、ものすごい遠方から急接近してきた場合や、後車が死角に居た場合、ブレーキング中で前方に集中している場合など、後車に気が付かない場合などには、見落とす可能性があります。
ここで『後車に譲るべきだ』とすると、後車は前車が譲ることを前提に、平気でギリギリのタイミングでインに飛び込んでくるようになります。
プロドライバーによるレースであって、前車が気が付いていても、非常に緊迫した危険な瞬間です。
ましてや素人で前車が気が付いていなければ、接触事故の危険性は非常に増大します。
素人の走行会レベルで、譲る事を前提にするなど…怖すぎます。
(ゲーム画面です)
一本目が終わり、昼食です。
ココがレストラン。
グッズの売店なんかもあります。
料理は器も盛り付けもオシャレな感じで美味しかったのですが…
写真を撮るのを忘れてました。^^;
午前の走行中にガガガガ…という異音が出始め、
何か深刻なトラブルか!…と思いきや、
マフラーと補強バーの緩衝材に使っていたゴムが溶けて千切れて、
マフラーと補強ばーが直に当たっていただけでした。
長距離行と激しいサーキット走行での熱に耐え切れなかったみたいです。
ここに写ってるゴムです。

縛ってあったスプリングを外して、少しバーと離しました。
ゴルゴ13Bさんから、デフやバーと当たるところだけ、マフラーの方に遮熱のバンデージを巻いたら良いんじゃないか?というナイスアイデアをいただきました。
さすがはプロのメカニックさんです。
近日中に対策する予定です。
残念な事に、この後、他団体さんの走行時間中に重大な事故がありまして、以降の走行予定は全て中止になってしまいました。
この時は、事故の詳細は不明という事でした。
重大事故なので、警察が来るまで、事故現場保存のためタイヤバリヤー、フェンスなどは補修できないため走行は不可とのこと。
まさか、私の懸念が当たった訳ではないと思いますが…残念です。
この後、時間が空いたので、冒頭で紹介した30度バンクの遺跡を見に行く事に…
今回は、人の生き死にに関する事が出てきます。
人によっては、気分を悪くされるかもしれない内容なので、気にされる方は以降を読まないでください。
実はこの30度バンクのすぐ反対側で衝撃の光景を目にしました。
事故の現場です。
私たちは、この事故現場を前にして言葉を失いました。
正直、この写真をアップするかどうか迷いました…
写真のままでは、あまりに生々しく、また、関係者の方々の心情も気になりますので、イラストとして加工してあります。
ストレートの終わり、第一コーナーでオーバーランし、
タイヤバリヤーに激突し乗り越え、外のフェンスの上を飛び越えて回転しながら落下したようです。
看板の支柱にもぶつかっているかも知れません。
私たちがピットのモニターで見ていたのは、事故の一部分でしかなかったのです。
この時は皆、車体のキャビン部分がまだ残っているので、ドライバーさんの無事を祈っていた訳なんですが…
帰宅後、この事故でドライバーの方が、お亡くなりになっている事を知りました。
モータースポーツに付き物のリスクとはいえ、身近に目の当たりにし、改めてその危険性を思い知らされました。
ご冥福を、お祈りいたします。
私自身は、富士スピードウェイは、世界有数の長さを誇るストレートを持つレーシングコースの割には、ストレートエンドのランオフエリアと緩衝材が不十分な感じがしています。
コースのインフィールド部分も、コーナーのイン側がやたらと狭いのも気になったりします。
まあ、私はレースの専門家でも何でもないので、ただの個人的感想ですが…
富士は昔から安全対策に消極的なイメージがあるので、こういうことでモータースポーツが迫害されるとか、レースの開催がなくなるとかいうような事がないことを祈ります。