
これは何人かの現役整備士のの言葉です。
この画像を見て 第一声が
“何これ 肉薄!”
この画像は、友人からもらった画像です。
UBS73のグロープラグがシリンダーヘッドに固着して取れなくなり、力を入れて捻った途端、ポッキリ逝った現場写真。
この修理を担当したディーラーさんは、わざわざエンジンを分解して、シリンダーヘッドを取り外して見せてくれたそうです。
UBS73のグロープラグがポッキリ逝く事故は、特に最近多いみたいです。
グローがカジッて外れなくなり、頑張って外そうとするとポッキリ逝きます。
そうすると目ン玉飛び出る大修理
ヘッド交換だと 約70万円
グローの穴を一回り大きく開けなおして・スリーブを突っ込み・ネジを切り直す作業だと、本数にもよりますが、約20万円から。。
これがキッカケでエンジン載せ換えちゃう人もいるらしい。
今年の冬だけでも4~5人のユーザーが載せ換えたみたいです。
実は修理をあきらめて73を捨てちゃう人がほとんどですけどね。
日本製のグロープラグじゃこんな事は滅多にないそうです。
UBS73のグロープラグは、ドイツのBERU社のOEM。 ヨーロッパ製です。
エンジンを暖めたり、高性能な浸透性潤滑剤に漬け込んだり、カジったネジを外すためのルールは幾つもありますが。。
勘に任せて手加減を間違ったとしても、グローはこんな風にねじ切れるモノじゃない。
致し方なく捻じ切る場合もあるそうですが。。
捻じ切ろうとしても、そう簡単に捻じ切れるものではない。 グローはもっと肉厚。
数名の現役整備士は、画像を見て異口同音にそう言いました。 また、
いすゞのグローをいじるのが怖いネェ。
と漏らす整備士もいたくらいです。
UBS73のグロープラグ=ポッキリ事故の根本には、
ドイツBERU社のグロープラグがとても肉薄
という要因が大きくあるみたいです。 何十年もグローを挿したり抜いたりしてきた正直な整備士が口を揃えて言ってる事ですから、間違いないでしょうね。
日本とヨーロッパではクルマの常識が全く違う
日本では車検ごとにスパークプラグを診ますが、グローを抜いて調べるなんて事は滅多にしません。 新車購入から廃車までグローを交換しない人だって、少なからずいます。
それに対してヨーロッパでは、スパークプラグみたいにグローをしょっちゅう点検するのが、当たり前みたいです。 日本みたいなセンスでやったら、向こうでは手抜きになっちゃうんでしょうかね。 向こうはディーゼルが多いですから。
BERUのマニュアルが神経質なくらい念入りなのも、そうした地域性を反映しているのかも知れません。 あるいは、いま73ユーザーの間で巻き起こっている “グロー固着症候群多発” 的な状況を、もっと大きな規模で経験し、ああなったのかも知れません。
BERUのメンテナンスマニュアルはコチラです→
『 ALL ABOUT GLOWPLUGS 』
マニュアルの骨子は以下の通り
1 5万キロ以内に早めに交換すること
2 抜くときは浸透性潤滑剤に5分以上浸ける事
3 エンジンを十分暖めて抜く事
4 抜くときに35Nm以上のトルクを掛けないようにトルクレンチを使う事
5 抜いたら専用工具で十分に穴掃除する事
6 適正なカジリ防止剤をネジにすりこむ事
7 エンジンが冷めてからグローを15Nmで締付ける事
8 5000キロ~10000キロで定期的にグローを外してチェックをすること
そんな常識の違う世界から持ち込まれた部品が、73のグロープラグ。
我々ユーザーは、心して付き合っていかなければならないのだと、改めて痛感しています。 街場の整備士さんの話を聞いて思いましたが、たしかにあの肉厚だったら、しょっちゅう外して点検しておかないと何が起こってもおかしくない。
メーカー「いすゞ」 からは、73のグローがそんなモノだなんて、何一つ告知されてきませんでしたね。
また、いま数多く起こっているグロー固着に迷惑している仲間への対策についても、未だに何も聞きません。
ですから、ディーラーのフロントさんから 「グロー交換しましょう」 なんて言われるのを待っていてはいけませんよ。 部品製造元のBERUのマニュアルをしっかり理解して、自分からカナリ早めの部品交換を行っていくセンスが必要です。
いまアナタのグロープラグは、何年目? 何万キロ? いま外そうとしたら、スグ外れますか?
ブログ一覧 |
kumagoro | クルマ
Posted at
2012/04/06 20:18:00