第25回 日本海クラシックカーレビュー 2016.9.4 その12
投稿日 : 2016年09月10日
1
1958年式のメッサーシュミット・KR200です!
飛行機メーカーとして、戦争中はME109戦闘機などを生産していた旧西ドイツのメッサーシュミット社は、1952年にキャビンスクーターの生産を開始。
KRとはドイツ語で「カネビン・ローラー」の略で、キャビン付きスクータ―を意味します! 54年に売り出されたのが写真の改良型の「KR200」です! フィヒテル・ウント・ザックス製のエンジンは191ccで10.2psを発揮し、4速ノンシンクロギアボックスにて駆動していました!
車体は230kgで、乗員一名の場合は最高速度90㎞/hでした!
2
1963年式のハインケル・トロージャンです!
1920年代に安価な経済車で成功を収めたイギリスのトロージャン社は、35年以降は商用車に専念していたが、61年に乗用車分野に復帰。といっても、すでに時代遅れとなっていたドイツ産のマイクロカー、ハインケル・キャビンスクーターのライセンス生産を始めたのが、このクルマでした!
エンジンは空冷単気筒OHVで、単キャブの198cc、最高出力は10psで、4速MTを介して駆動しておりました!
3
1961年式のブライトン・イセッタ300です!
4
1955年式のポルシェ・356Aです!
ポルシェが1948年から製造を開始したスポーツカーであり、製品名にポルシェの名を冠した初の自動車で、1500ccエンジンを搭載し100hpを発揮しました!
またマンガ「名探偵コナン」では、黒の組織のメンバー、コードネーム”ジン”の愛車として、登場しています!
5
1967年式のポルシェ・911Sです!
911のOシリーズとしてデビューした901型は、356の後継車として登場し、エンジン開発主任はフェルディナント・ピエヒ、スタイリングはフェルディナント・アレクサンダー・ポルシェが担当したクルマでした!
エンジンは新たに開発された空冷水平対向6気筒で、低騒音と高出力を兼ね備えており将来性があるとの観点から、従来のプッシュロッド式に換えてSOHCが採用されていました。排気量は大きなマージンを取り、かつ手の届きやすい価格にするため1,991 ccになったものの、後の市場の要求次第で2.7リットル程度まで拡大できるようになっていきました!
6
1968年式のポルシェ・912です!
911と同じボディに、356用の最終型SC用水平対向4気筒OHV、1582ccの空冷エンジンを搭載し、90ps・12.4kgmを発揮しました!
トランスミッションが911が5速だったのに対し、912では4速ミッションとなっておりました!
7
ポルシェ・914です!
フォルクスワーゲンとポルシェの合作車がこの914で、ボディの生産はポルシェが、エンジン供給をフォルクスワーゲンが主に担当したクルマでした!
フォルクスワーゲンの既存のパーツを流用することによりコストダウンを図り、ユーザーの間口を広げた入門者モデル的性格をも持ち、特に高価なポルシェ・911に手が出なかった若者への訴求力は強く、ポルシェという文化を植えつけるには持ってこいであったといわれています!
この強力タッグが実現した背景には、当時のフォルクスワーゲンはフォルクスワーゲン・ビートルとそのコンポーネントを利用した派生車種の製造・販売を中心にしており、頭打ちになったビートルの業績に頭を抱えていたところに舞い込んだプロジェクトでした。
フォルクスワーゲンにとっては、「ポルシェ」というブランドによる販売力と、なによりスペシャリティクーペでありながら、実態としてビートルと構造的な差異をほとんど見せないフォルクスワーゲン・カルマンギアの後継としての役割を十二分に果たしてくれる存在に捉えられたため、ポルシェに対して協力の受け入れを打診し、ポルシェが引き受けたことにより、この914が誕生しました!
8
1963年式のロータス・エランです!
初のロータス製GTカーとして作られた初代ロータス・エリートの後継車として62年にデビューし、75年まで生産されました。
鋼板によるY型バックボーンフレーム+フロアまでFRP一体構造のオープンボディ、よく考えられた高度な4輪独立サスペンションなど、他メーカーに与えた影響は多く、エランのバックボーンフレームはトヨタ2000GTのシャーシ設計に、流麗なスタイリングは平成元年に登場したユーノス・ロードスターの手本になったと言われています!
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