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2012年02月12日

平成二十四年 中村勘太郎改め六代目中村勘九郎襲名披露 二月大歌舞伎昼の部

平成二十四年 中村勘太郎改め六代目中村勘九郎襲名披露 二月大歌舞伎昼の部 約一年ぶりの歌舞伎鑑賞。
今回は、六代目中村勘九郎の襲名披露と云う事で、歌舞伎座建て直しになってから、空席が目立つと云われる劇場も、満員の盛況。
はっきり云って、勘九郎と云う名跡は、先代(現勘三郎)が大きくしただけであって、大した名跡ではないのであるが、流石に人気の若手役者だけあって、人が集まるんだろう。
そう云う意味では、松竹の此の興行は成功のようだ。


で、今回見に行ったのは昼の部。
まずは、歌舞伎十八番のひとつ

鳴神(なるかみ)
三ヶ月の間、雨が全く降らず、日照りが続いている。
実は、鳴神上人(中村橋之助)の祈祷のおかげで、帝に王子が誕生したのに、上人の願いである戒壇建立が認められず、朝廷に恨みを持った上人が龍神を滝壺に封じてしまった為。
其処で朝廷は、雲の絶間姫(中村七之助)を上人のもとに遣わし、姫の色香によって上人を堕落させ、雨を降らせようと企む。
上人の庵にやってきた雲の絶間姫は、巧みに上人を誘い、夫婦の盃をかわす。
上人が酔って寝てしまうと、姫は岩屋の注連縄を切って、龍神から雨を降らす事に成功する。
目覚めた上人は、姫によって堕落した事を知り、雷となって荒れ狂い、姫を後を追う。

前半は、雲の絶間姫の鳴神上人を誘惑する台詞劇が見物。
おっぱいをモミモミさせたりして、Hだ(*´∀`)
勘九郎を襲名した兄に比べて、一寸置いて行かれた感じの七之助だったけど、今回は上出来。
後半は、堕落した鳴神上人の荒事が見せ場で、橋之助の線の太さが出てて良い。

次が、勘九郎襲名狂言の

新古演劇十種の内 土蜘蛛(つちぐも)

病で臥せっている源頼光(坂東三津五郎)の所へ、薬を持って侍女の胡蝶(中村福助)が訪れる。
胡蝶は、紅葉の名所を様子を語り、頼光は一時病の事を忘れる。
胡蝶が去ると、現れたのは智籌(ちちゅう)と名乗る僧(中村勘九郎)。
智籌の怪しい姿に、太刀持ちの音若が声をかけると、たちまち智籌は、土蜘蛛の本性を現す。
名刀膝丸で頼光が斬りつけると、智籌は消え失せる。
血の跡を辿って、平井保昌(中村橋之助)と四天王は土蜘蛛退治に向かい、激しい戦いの末、土蜘蛛は退治される。

流石に、若手きっての踊りの名手と云われる勘九郎が見事。
きびきび動いて、足拍子の音も小気味良い。
怪しい僧の不気味さも○
其れと、前シテと後シテの間の間狂言で、勘三郎・中村吉右衛門・片岡仁左衛門が番卒で出てきて華やか。
襲名披露ならではの贅沢。

切りは、仁左衛門の

天衣粉上野初花 河内山(こうちやま)

河内山は、3年前に松本幸四郎で観たので、物語の詳細は此方にて。

今回は、質見世から始まっていて、物語の展開が分かりやすいので、断然此方の方が良い。
仁左衛門の河内山は、上品ながらも江戸っ子らしさが出ててカッコいい。
新勘九郎の松江出雲守は、初演ながらも彼らしい真面目さが出てて、非常に好感が持てる。

父勘三郎も演じた事の無い土蜘蛛で、新しい勘九郎と中村屋を感じる事が出来た良い舞台でした(^_^)

本日は此れ切り。
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Posted at 2012/02/12 23:00:27

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この記事へのコメント

2012年2月12日 23:06
良いですね!
大物若手の襲名記念なので、なんとかして行きたいという気持ちもありましたが、今回はどうにも都合が付かず、見送る予定です。。

鳴神Hですねぇ!
江戸時代に18番になったときにどんな演出だったのでしょうか?!


コメントへの返答
2012年2月13日 22:07
今回の狂言は、襲名披露と云う事もあって当たりばかりで、良かったです(^_^)
特に土蜘蛛は、昨年浅草歌舞伎で賞賛されていたので、是非観たいと思ってました。

鳴神は、確か初演で二世市川団十郎が、雲の絶間姫に初代尾上菊五郎を抜擢したと云う縁があるらしいですね。
2012年2月25日 21:38
初めまして!
自分も行きました!

行った日にちが違いますので調子も微妙に違うのでしょうが、智籌と胡蝶の舞が見事だったなぁと印象に残っております♪

鳴神、土蛛、河内山と荒事と啖呵好きには堪らない演目でしたねぇ(^.^)

コメントへの返答
2012年2月26日 22:02
此方こそ初めまして。
コメントありがとうございます。

おっしゃる様に、智籌が素晴らしかったですね。
勘九郎のこけた頬も相まって、不気味さがよく出てたと思います。

今回は、オーソドックスに時代物・舞踊・世話物の並びでしたが、僕好みで大変満足しました(^_^)
experimentalさんと、好みが似てるかも!?

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