• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

りょうさいのブログ一覧

2009年08月12日 イイね!

今川義元 を讀む

今川義元 を讀む題名:今川義元
著者:有光友學
出版社:吉川弘文館 人物叢書

定評のある吉川弘文館の人物叢書シリーズ。新しく今川義元が刊行されたので読んでみた。
今川義元については、小和田哲男氏の著が、ミネルヴァ書房より刊行されており、其れは既読である。

最近の研究では、今川氏の内政面が評価されつつある。検地は、北条氏と同様に早い段階で実施されており、此れは、領主からの自己申告のようだ。初期段階の検地は、自己申告で、後の太閤検地では、発展して行政側が測っていると云う事で、此れは勉強になった。

また、著者は花倉の乱に注目している。此れは、今川氏輝死後の後継者争いであるが、通説では、義元派に太原雪斎、北条氏、対する玄広恵探派に福島越前守。著者の説では、義元派に武田氏、玄広恵探派に北条氏がつき、更に何と義元の実母である寿桂尼までが玄広恵探派とする。義元の書状と、武田家臣駒井高白斎の「高白斎記」に記された物が元で詳しい内容は省くが、確かに其の様に解釈すれば、そう思える程度で、飛躍的過ぎるので、僕は賛同出来ない。ただ、氏輝と次弟彦五郎の死が、同日と云う点に謀略的な物を感じると云うのは、同感である。

桶狭間の戦いについては、藤本正行氏が「信長の戦国軍事学」において、従来の迂回奇襲説を否定し、波紋を呼んでいる。藤本氏は、今川義元本隊を疲弊した部隊だと間違えた「誤認攻撃説」、小和田氏は、正面からの敵に油断した「正面奇襲説」をとる。
本書では、今川本隊は大高城へ進軍中、「おけはざま山」で隊列が延びきり、本陣が手薄になった側面を信長に攻撃されたと説明する。
僕の様な素人は、夫々の説に「もっともだ」と思って納得してしまうが、まだまだ真相の解明には時間がかかりそうだ。

本日は此れ切り。
Posted at 2009/08/12 22:56:25 | コメント(1) | トラックバック(0) | 読書 | 趣味

プロフィール

「最近、みん友の皆さんにコメント出来なくてごめんなさいm(_ _)m」
何シテル?   07/21 22:46
車のサイトなのに、車ネタはあんまりありません(^▽^;) 最近は、中世城郭(江戸時代の城は其れほど興味ない)を中心とした史跡巡りのブログがメインになりつつあり...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2009/8 >>

       1
2345 678
910 11 12 1314 15
161718 1920 21 22
23 2425 2627 28 29
30 31     

リンク・クリップ

渡辺保の歌舞伎劇評 
カテゴリ:歌舞伎
2010/10/03 23:19:28
 
歌舞伎 on the web 
カテゴリ:歌舞伎
2010/10/03 23:18:30
 
城跡ほっつき歩き 
カテゴリ:城址巡り
2010/10/03 23:17:01
 

愛車一覧

マツダ デミオ マツダ デミオ
NA8Cの老朽化に伴い、2017/4/30納車となりました。 前の彼女(ロードスター)が ...
マツダ ユーノスロードスター 黒影 (マツダ ユーノスロードスター)
94年式 Sスペシャル 99年より所有。 車体色であるブリリアントブラックと、ロードスタ ...
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation